12ヒーラーズと歩く12の軌道(序)
フラワーレメディを再開するきっかけとして手を伸ばしたのは一冊の本。
『バッチフラワー ニューセラピー Ⅰ 12の軌道』(ディートマー・クレーマー著、岩田明子 訳)
そして、2021年にセッションを受けていた時に出会っていたのがこちらの本。
『バッチ・フラワーレメディの占星学』(ピーター・ダミアン著、林陽訳)
本当はね、見た目とかではないんですが、2冊目は新書のペーパーバックのような体裁で、そんなに重きを置くことはなかったのです。
でも読んでみたら、このコンパクトさに見合わないくらいの重量感。
バッチフラワー、占星術それぞれを学んでいる人にとっては本当に表面的な部分でしかないのかもしれませんが、繋ぎ合わせ加減が絶妙というか、私が学びたいタイミングともちょうど合っていたということ。
「星とバッチフラワー」というテーマで、星読みと何かを掛け合わせて学んで行くことは、ともするとどちらも中途半端になりそうな危険も孕んでいるけれど、
どちらも共通するテーマがあるとしたらそれは、バッチ博士の言葉である
「汝自身を癒やせ」
に集約される。結局、それがしたかったことなのかもしれないし、そこを終えてようやく次の道が見えてくるのかもしれない。
とにもかくにも、単なる興味関心のままにしておくのでは自己満足に終始して、星読みもバッチフラワーを生かすことにもつながらない。
それではホロスコープの迷宮に留まったまま。
ディートマーの言う「12の軌道」とは、占星術の12サインに当てはまる主要レメディ「12ヒーラーズ」からさらに展開し、ホロスコープと言う人生の道筋を、フラワーレメディによって癒していくアプローチ論。
この「12の軌道」を辿っていけば、迷宮の出口が見えてくるかもしれない。
あるいはホロスコープを安全圏という迷宮のままにして、その中で彷徨い続けることだってできてしまう。
迷宮といえば、このあいだ観た映画『インセプション』を思い出す。
そこに出てくるキーパーソンの名前が、神話の中で迷宮の案内人を果たす”アリアドネ”。
夢をコントロールし人の潜在意識を盗むプロの知能犯でも、自分の心が作り出す幻想によって失敗を犯し、世界的に指名手配されてしまう。
本当はただ永遠の愛を求めていただけなのに、
私たちは巧妙に仕掛けた自分の心の迷宮にはまりこんでいる。
そうなのだ、心や感情のことを考え出すと、かくも深くはまりこんでしまうのだ。
バッチ博士のフラワーレメディは38種類。
これだけあるとすでに迷宮のようで、大まかに7つの指標に分けられているとか、これとこれは似てるけどこの部分が違うんだとか、見聞きしてるだけでは理解できない部分もあります。
最初は12種類からスタートしたとかしないとか、何においても原点に戻ってみることはシンプルで重要な方法かもしれません。
幸か不幸か偶然か必然か、星読みを学んでいたこととバッチフラワーとの符号に今このタイミングで接しているのなら、それを使わない手はない。
前回に書いたどん底の時期は、そんな決断もできないくらいに意志が弱かった訳だけど、そんな自分を責めるよりも、そもそもがホロスコープにある「星の病」が極端なくらいに出ていたことに気づいて受け入れられたら、もっと速く改善していくことができるんじゃないか。
全てタイミングといえばそうかもしれないし、それでもやはり自己理解の深さと治癒の度合いは比例していくんじゃないか。
「獅子座が良くわからない」というのは私の口癖(?)ですが、太陽ってやっぱりそんなに簡単にわかるものじゃないと思う。
というか、意識しすぎもよくないなというのが最近の印象。
だってそのまま獅子座の病「自意識過剰」になっちゃう。
やっぱり迷宮だ。牡牛座キロンはミノタウロスっぽいし...。
ホロスコープという人生の地図を迷宮化してしまった私の大きなトラップは感情。
「12の軌道」によってルートを絞り込めることは、”アリアドネの糸”のようにも感じられます。
本当は、感情に左右されるのではなく意志によって前に進みたいのが獅子座。
だけど心の声を聴かずにいることがどんな不調和を招くのか身をもって体験してきたのだから、今目指すのは心・身体・魂の調和を取り戻すこと。
このテーマで浮かび上がってくるレメディがあります。
【スクレランサス】
・自分の極端な性格についていくには、多くのエネルギーが必要だ。
・支離滅裂な精神状態に困っているのは、まさに自分自身
・ある仕事に手をつけ、すぐに放りっぱなしにしておいて、新しい仕事を始めてしまうことが多い
『バッチフラワーニューセラピーⅠ 12の軌道』より
この文章だけ見ると前回あげたもっと極端な「ワイルドオート」との選択でまさに迷ってしまいそうなのですが、「スクレランサス」が「天秤座」のレメディであることを思えば、アセンダント天秤座+12ハウス天秤座ステリウムの私が選ばないわけにはいかないレメディです。
天秤座のテーマは「調和」。具体的なシーンでは対人関係・パートナーシップ。
太陽のサイン獅子座が目指す方向性だとしたら、太陽がフォール(下降)の位置関係となる天秤座から私の人生はスタートしている。
というか、デフォルトがフォール...そこから王座のような獅子座太陽へ向かっていくなんて困難すぎる。
天秤座の支配星は金星。金星逆行から新金星を経たタイミングで再び出逢ったバッチフラワーレメディ。ホロスコープも振り出しに戻ってスクレランサスを取り入れてみるのがいいかもしれない。
と思いつつ迷って迷ってようやくいくつかのレメディを飲み始めたのは5日前。
始めると一瞬勢いづくけどすぐまた迷うのは好転反応なのか?
気づくことが大切、ゆっくり丁寧に進んでいこう。
次回は『バッチ・フラワーレメディーの占星学』を教科書に、
星と心とレメディの関係性の基本を読んでいきます。