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12ヒーラーズと歩く12の軌道(1)〜インパチェンスと牡羊座

序章からの寄り道で、やっと(1)にたどり着きました。
さてどんな風に進んでいこうか?と迷いながらレメディが示す性格の復習をしていたら、セントーリー(乙女座対応レメディ)のネガティブな面を読んで落ち込んで、切り替えに時間を要してしまいました。

セントーリーが必要な人は、意志薄弱になりがちです
個性に欠けているので、恥ずかしがり屋で、臆病です
身体的に消耗しやすいのですが、それでも精神は敏感で活発です。
なかなか自立ができません。簡単に影響されます。
他から助言をもらっても、自分の持つ小さな個性を覆し、歪めてしまいます。
人生は退屈な仕事の連続になります。イマジネーションに欠けています。
(『バッチフラワーレメディの占星学』より)

これは、乙女座に金星持ってたら落ち込みますよね...
レメディ飲んでても復活に時間かかった。
でも、ケガの功名というべきか、寄り道して植物のことを調べていたら、
「セントーリー」という名前は「ケンタウロス」から来ているという!
これはまた「セントーリー」の回で詳しく見ていこう。

「指標」や「症状」ばかりでなく、植物そのものに目を向けてみると、実は身近にある花たちも多く、無意識なのか庭に植えた花は私に必要なレメディだったとわかってちょっと興奮気味...キリがなくなりそうだけど、そういうコンステレーションも大切に見ていきたい。

と、寄り道をしながらも12の軌道をゴールに向かって歩いていくために、指針となる「歩き方」を自分のために書いておきます。

12の軌道の歩き方
【基本編】
・ホロスコープの[①太陽②月③アセンダント④水星⑤土星⑥チャートルーラー⑦1ハウスにある天体]のサインが該当するコミュニケーションフラワーの、マイナス指標が出てきていないかチェック。合わせてプラス指標も参考にする!
・コミュニケーションフラワーをメンテナンスレメディとして取り入れる。
【応用編】
A:上記①〜⑦に該当する軌道のコンペンゼーションフラワー・ディコンペンゼーションフラワーの症状が出ていないか合わせてチェック。その状態になっていたら要注意。
B:基本編に従ってチェックしたけど該当しない、でもうまく働いていないと感じるレメディの軌道を辿り、ホロスコープと照らし合わせてみる。該当するサインや天体が、重要なハウスにあったりアスペクトを形成している可能性がある。

複雑に絡まり合った感情に呆然としてしまいそうですが、そんな時こそシンプルに。
それでもネガティブで前に進めなそうと感じるなら、なぜなのか?
もしかしたらそれは過去の感情かもしれない。まだ手放せていなくても、もはや幻想に過ぎないのかもしれない。
少し客観的に自分を見ることができたなら、それだけで少し癒されていると思えばいい。


それではようやく「12ヒーラーズ」と共に「12の軌道」を歩いて行きましょう。
まずは牡羊座=インパチェンスの軌道からスタート!

牡羊座 の軌道 【インパチェンス∞オリーブ∞オーク】

牡羊座

参考:『バッチフラワーニューセラピー Ⅰ 12の軌道』

ではまず、「歩き方」をチェック。
【基本】
ホロスコープの[①太陽②月③アセンダント④水星⑤土星⑥チャートルーラー⑦1ハウスにある天体]のサインに牡羊座がある場合、メンテナンスレメディとしてインパチェンスを使う。
➡︎私は上記に該当する箇所なし
【応用】
A:上記①〜⑦にインパチェンスが含まれる場合は、牡羊座の軌道のコンペンゼーションフラワー・ディコンペンゼーションフラワーの症状も出ていないか合わせてチェック。その状態になっていたら要注意。
➡︎牡羊座の支配星火星は、今の「年齢域」の天体だから気になるなぁ。不安が強いのだと思っていたけれど、早くどうにかしたいという気持ちは焦りなのかもしれない。「症状」についても過去に思い当たる節が...
B:ホロスコープに牡羊座の天体がない場合も、「火星」のサインや牡羊座のハウスをチェック。うまく働いていないような気がするなら、火星のある場所やアスペクトをチェック!
➡︎火星は「フォール」の蟹座に。牡羊座カスプの場所は6ハウス〜7ハウスのダブルサイン。6ハウスは「健康・調整」の場所だから、感情や気持ちが健康状態に影響を与えやすいことを気に留めておかなければならない。


牡羊座のコミュニケーションフラワー【インパチェンス】

「インパチェンス」は”Impatiens”とつづり、「我慢できない」とかそういう意味。
短気でせかせかしている、というマイナス指標は名前そのままなのだ。
なんでそんな名前になっているかというと、準備のできた種がちょっと鞘を触っただけで弾けて飛んで出てしまうから。

和名だと「ほうせんか」。偶然か必然なのか、去年の秋頃に小学生のおいっこが私に種をくれました。どんどんできるのが面白いらしく、できたよできたよと何度か持ってきてくれたのが印象的。しかもその中の二粒はもう根っこも出始めていて、まさにImpatiens...


牡羊座を考えた時「バーストラウマ」という言葉が頭をよぎりました。
なのでアウターフラワーには「スターオブベツレヘム」がぴったりかも。
何かわからないものにせき立てられている感覚は、母親の胎内という安心な場所から急に外の世界に飛び出すトラウマからきているというもの。

誕生の際のトラウマは、(中略)ネガティブな心の概念を生じさせる場合、相当大きな影響をもたらすのです。
「早産」がインパチェンスの「追い立てられるような」焦りを生じさせるのに強い影響を持っているという傾向もあるようです。

日本だと、牡羊座の前後で学年が異なってくることも、顕著な性質の違いを現してきそうです。
4/2生まれからが次の学年だというので、本当は4/1生まれなのに違う日で届けを出される人もいるんだとか...びっくり。
確かに、身近なところでは3月生まれの牡羊座はより控えめで幼いイメージがあるんだけど、周囲の(同級生だけど)年上の人のすることを見てるから大人なところもある。
対する4月生まれはガンガン行くイメージだけど、周りを見ていないので本人は進んでいるようで実は迷っているようなところもある。
常に一番でいたいのにどんどん周りに追い抜かれていくような焦りを、いつも抱えているのかもしれません。

マイホロスコープからも検証

焦り、という言葉で思い当たる節がある。
それは6ハウスという、大人社会への入口の手前にある場所。
奉仕・貢献・仕事のハウスという場所で、
私の場合は牡羊座がカスプになっている。
さらに入口も出口も牡羊座の「ダブルサイン」。

なんというか、ブラックホール感のある私の6ハウス。
反対側の12ハウスはステリウムなのに、こちら側は天体なし。
何かを続けていくことが苦手なのに、焦って急にのめり込みすぎる癖がある。
そうすると「インパチェンス」発動。
ブラックホールに呑み込まれて12ハウスのホワイトホールにぺッと吐き出される...

『6と7の架け橋』という本を、6ハウスから7ハウスに移行することの難しさを感じながら読んでいました。本の主人公マヤは興奮すると幼い口調になりますが、牡羊座が誕生すぐの赤ちゃん状態であることにシンクロします。
スタートがわからない、いつの間にかこの世に放り出されているかのようで(そんなのみんな同じなのだろうけれど)とにかく安心感を感じられない。

純粋な情熱は人を突き動かすものでもありますが、
本当は牡羊座のサイクルもゆっくりじっくり進んでいく必要があるということ。
牡羊座15°のサビアンシンボルは「毛布を編んでいるインディアン」。
丁寧に編まれた大きくあたたかい毛布は安心の象徴。
そこには時間も気持ちもたっぷりと込められているからこそ安心なのだ。
ささっとできてしまうような代物ではない。

焦りや不安を感じる時は、壁を突き破って進むべきではない。
一歩も進めないほど疲れている自分に気づいたなら、安心感を取り戻し、計画を練り直す時。
どこかに置き去りにしてきた感情はないか?未熟なところはないか?
でももしかしたらほんの少しの時間あたたかい毛布に包まっているだけで、安心感は取り戻せるかもしれません。

ホロスコープの15°を過ぎると、反対のサインのエネルギーが流れ込んできます。
さぁもう一度、と思ったら、これまでの自分では通用しない世界に放り込まれる。
それは6ハウスを超えて7ハウスに進む時とも似ているのかもしれません。
ホロスコープの上下で世界が反転するような、ディセンダントから始まる7ハウスは、ゼロからまたやり直すような感覚。

7ハウスは12サインでいうところの「天秤座」的な場所。
ここで火星は「デトリメント(障害)」となります。
周りとの調和がテーマな場所で、我が道を行きたいインパチェンスは苦戦必至。
それでも自分のペースを守ろうと焦りが募ってくると、不調を感じ始めるかもしれません。


牡羊座の支配星「火星」がどこのサインにあるかも一つの目安。
私の場合、「フォール(下降)」の場所「蟹座」にあります。
インパチェンスは「孤独と淋しさ」のカテゴリに当てはまり、私見ではあるけれど「月」の不調和によってマイナスに傾きやすいものだと考えられます。
バッチ博士が研究していた医学は占星学とも密接に関わっていたはずで、ディグニティとの関連があっても不思議ではないだろう。
ネイタルでは、その「月」と火星が135°というマイナーだけどハードめなアスペクトを取っています。
月は射手座、「火」のサイン/天体と結びつく「水」のサイン/天体は、衝動的だったり落ち着きなく揺れ動いてしまう感情を表しているのかもしれません。

6ハウスは「健康・調整」の場でもある。
気をつけないと「病は気から」を地で行ってしまう可能性がある。
インパチェンス状態を押して働いていた時に、まさに健康状態がストップをかけてきたことがあって、思い返してみれば私の火星がある「蟹座」案件=胃腸のトラブルとなって現れ、入院までしました...
でも、体は治っても心の状態までは治しきれず。
そうか、今の状態にまで至るそもそもの発端はここだったかもしれません。


よくよく考えてみたら、「インパチェンス」がマイナスに転じた時の補償/代償状態も現れていた。

コンペンゼーションフラワー【オリーブ】

インパチェンスが行きすぎると、上手くいかないのに頑張り続けて結果が出なくてイライラし続ける...その補償状態として疲労困憊の「オリーブ」状態が現れます。
やる気はあるのに、なんだか疲れすぎて動けない。
そんな時は「オリーブ」の出番です。

オリーブの指標は「現実への無関心」。
その現実とは、牡羊座の場合おそらく自分自身の状態。
体は疲れているのに動き回って、気づいたらエネルギー切れ、という状態。

この状態にやっと気づけたなら、

エネルギーの消費をセーブして、自分の行動に責任を取ったほうがいい


それでも頭や意志でなんとかしようとがんばり続けると、補償不可能な「オーク」の状態に陥ってしまいます。


ディコンペンゼーションフラワー【オーク】

本来はとても責任感の強い人ですが、ディコンペンゼーションフラワーとして現れるオークの状態は、

責任や義務を自分一人のものとして背負い込み、人に仕事を任せることができず、
もうこれ以上限界、というところまで自分を追い込んでいる。

私のように、「火星が弱い」ために補えなくなって陥るのは、せいぜいコンペンゼーションフラワー留まりじゃないかなぁ、と思っていたけれど、だからこそそれ以上いくと危険で、先に書いた入院までする羽目になったのかも、もうこれ以上無理という心の叫びを無視し続けた結果。

反対に、火星牡羊座の人で「オーク状態」かもしれないなぁという事例も目にしていて、責任感や意志の強さはその人の尊敬する部分でもあり、少し休んでほしいと願う私の思いは受け入れられずに切なくなったりもしていました。

その状態(オーク状態)に入ってしまうと、本人の力では意志の力を発動させるモーターのスイッチを切ることができません。
緊張感をコントロールしたり手放したりすることがまったくできないという自分の無力さと、直面せざるを得なくなるからです


明らかにワーカホリックな状態だけど、それをネガティブに伝えると余計意固地になる。
違いをわかった上で、どう受け入れて自分を良い状態に持っていけるか。
私も少しは成長したところで、今ならもっとちゃんと相手と向き合えるのに、と思うのも自分勝手。そもそも「無力」だったのは私自身の方だ。


「インパチェンス」=牡羊座・火星本来の力を取り戻したなら、
穏やかさと忍耐力が身に付いて自分の能力をより良い方法で発揮できるようになる。

今もまだ根強く焦って早く結果を求める心はあって、なかなか行動できない自分を責めたくもなるけれど、気がついたなら、今の私に足りていない穏やかさと忍耐力を身につけるための時間と捉えて積極的に使っていこう。

建設的なインパチェンスは多才で決断力に富み非常に聡明。
自信と自己依頼があり失敗しても自分で責任をとる。
白羊宮は「抑えられない力」。
シンボル♈︎は羊の角にも見えるが、噴出する泉や最初の花(芽)のようでもある。
(『バッチフラワーレメディーの占星学』)

ネイタルチャートに天体はなくとも、ホロスコープに描かれるサインは全ての人が辿る道のりです。
自分の感情は自分に責任がある。
失敗ばかりだったからこそ、未だ見ぬ成功が待っている。

私は私の軌道を進めていこう。


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