
私/僕と妄想通話しよ?─男女兼用シチュエーションボイス台本
主にVtuber/Youtuber/声優さん向けに制作した、アトリエPPシナリオ事業部制作の無料台本です。利用規約をご一読の上、お気軽にご利用ください。
あらすじ
夜。配信者をしているカノジョORカレシ(演者)の配信を見終わった聞き手のもとに、カノジョから通話がかかってくる。
登場人物
彼氏OR彼女(演者)…演者さんのキャラそのままで問題ありません
聞き手…演者さんのリスナーを想定してください。「リスナーにまぎれこみつつ演者さんと親密なお付き合いをしている人物」という設定です
注意事項
男性演者・女性演者兼用の台本です。演者の方が男性の場合、カノジョに話しかけているという設定で読み進めてください
演者さんの一人称は「私」、演者→聞き手の二人称は「キミ」で統一しています。演者様の性別、キャラ付けにあわせて独自のものに変更していただいてOKです。語尾・口調も同様です
寝る前の通話という設定ですので、テンションを抑える/間をもたせる/ダウナーな感じに演じるのがおすすめです
その他、台本のご利用にあたっては利用規約をご覧ください
本文
◯聞き手の部屋
通話着信音。聞き手が受話ボタンを押すと、カノジョ(ORカレシ)である演者の声が。
カノジョ「あ、出た」
「おっす、お疲れ」と答える聞き手。
カノジョ「ん、おつー。今、何してた?」
「ぼーっとしてた」と答える聞き手。
カノジョ「(微笑み)……今、話せる?」
「いいよ」と答える聞き手。
カノジョ「じゃあ話そ。ちょっと待ってね。(ベッドに座りながら)よっと」
電話の向こうでベッドに倒れる音。
カノジョ「(ため息のように)はー。疲れたあ……。うん、そう。今やっとベッドに倒れ込んだとこ……」
電話の向こうで衣擦れの音。
カノジョ「(微笑み)こうやって、ゴロゴロしながらキミの声聴くと、配信の疲れも吹っ飛んじゃうから、好きなんだよね……」
カノジョ「今日も配信見にきてくれてたよね。コメントもありがと……でも、今日の見られてたと思うと、恥ずかしい……」
「おもしろかったよ?」と聞き手。
カノジョ「(ちょっと拗ねるように)恥ずかしいよ~。だって今日は◯◯◯しちゃったし……」
※◯◯◯のところは、演者さんでご自由に。実際に配信内でやってしまったエピソードをまじえると良いと思います。エピソードによっては1~2セリフ自由に付け足していただいてもOKです!
聞き手、「そこがよかったんじゃん」とフォロー。
カノジョ「……そう? ……そっか。まぁ、キミに楽しんでもらえたんなら、OKってことで……えへへ……(嬉しそう)」
カノジョ「他には? 何がおもしろかった?」
聞き手、今日の配信の感想を伝える。
※何を言われたかについては、こちらも演者さんが実際にやってしまったエピソードをイメージしていただければと思います。
カノジョ「(ちょっと嫌そうに)えー? アレェ?」
※以下、アドリブを入れても可です。実際にやってしまったエピソードに対するリアクションを挟むなど。ナシにして、次のセリフに進んでもOKです
カノジョ「キミってさ、いつも変なところ見てるよね……」
「そう?」と聞き手。
カノジョ「うん。他のリスナーさん、きっとそんなとこ見てないよ」
「そんなことないと思うけどなあ」と聞き手。
カノジョ「見てないって。……なんというかさ……」
少し間を持たせて。
カノジョ「(小声、囁き)さすが、私のカレシだよね?」
電話の向こうで衣擦れの音。
カノジョ「えへへ……他のリスナーさんには、絶対に言えないね」
「そうだね。内緒にしないと」と聞き手。
カノジョ「そう。ナイショナイショ。私たちが付き合ってるってことは、みんなには秘密」
カノジョ「(小声、囁き)ふふっ。秘密って……なんかドキドキしちゃうね」
カノジョ「キミもさ、いつもドキドキしてるの? 私の配信見てるときとか……カレシだってバレないようにしなきゃって」
「ドキドキしてる」と答える聞き手。
カノジョ「そのわりには、よくコメントしてくれるじゃん? アレ、嬉しいけどさ……ちょっとはこっちの身にもなってほしいかなー……」
「やめたほうがいいかな?」と、少し不安げに尋ねる聞き手。
カノジョ「(微笑み)いいよ。コメントするの、やめないで。こっちの身にもなってほしいっていうのは、その……(照れつつ)」
カノジョ「キミのコメント見つけるたびに嬉しくなって、思わずニヤけちゃう私の身にもなってほしいっていう意味。ニヤニヤした顔が映らないようにするの、結構大変なんだからね」
「それはすいません」と聞き手。
カノジョ「(微笑み)」
カノジョ「あー、やばい。今めっちゃニヤけてる……。配信じゃ見せられない顔してるわ……」
カノジョ「なんでキミのコメント見たり、声聞くと、こんなにニヤけちゃうんだろ。他の誰かでこんなふうになったことないよ……」
「ほんとに?」と疑う聞き手。
カノジョ「ほんと。キミだけ」
カノジョ「キミが私をおかしくしたんだからね。キミじゃなかったら、この仕事(OR 声優/YouTuber/Vtuberなどご職業に合わせて)やりながら誰かと付き合おうなんて思わなかったもん……」
「またまたぁ」と更に疑う聞き手。
カノジョ「ほんとだってば。もっと自信持ちなよ。キミは、私をおかしくしちゃうほど、素敵な人なんだからさ」
照れたように言葉に詰まる聞き手。
カノジョ「……今、赤くなってる?」
カノジョ「ふふっ。顔見えてなくてもわかるよ。……できれば見たかったけどね。写真撮って、こっそりスマホに入れておきたいくらい。消してって入れても、絶対消さないで取っておくレベルで。ふふふっ……」
少し間を持たせて。
カノジョ「あー……やばい。会いたい。顔、見たいなぁ」
「恋しい?」と尋ねる聞き手。
カノジョ「うん、ちょっと恋しくなっちゃった」
自分も、と答える聞き手。
カノジョ「(照れ笑い)……そっか。奇遇だね」
少し間を持たせて。
カノジョ「うん、決めた。しばらくは配信の予定が詰まってるんだけど……ちょっと調整して、キミと会う時間作るね。一緒にどこか遊びに行こ。誰も私たちを知っている人のいない場所で……のんびりデートしたい」
「デートしよう、待ってるから」と聞き手。
カノジョ「うん。……なんというか……普通の恋人同士みたいにいかなくて、ごめんね。いつも待っててくれて、ありがと」
「大丈夫、好きだから」と聞き手。
カノジョ「えへへ……好きだから大丈夫って、なんか照れる」
カノジョ「(小声、囁き)私もキミのこと……大好き」
少し間を持たせて、電話の向こう衣擦れの音。
カノジョ「それじゃあ、ちょっと予定調整してくるね。……ほんとは、このままキミの声聞きながら寝落ちしちゃいたいくらいだけど……。キミと会う時間作るために、いろいろ片付けてこないと」
「がんばってね」と聞き手。
カノジョ「……そうやってしれっと応援してくれるとこ、ほんと好き。ありがと」
「それじゃあね」と聞き手。
カノジョ「うん。じゃあ、おやすみ……」
なかなか切れない通話。
カノジョ「……」
カノジョ「……ふふっ。切らないの?」
「切りづらくて」と聞き手。
カノジョ「わかる。私も切りづらい」
カノジョ「じゃあ、せーので切る?」
「いいよ」と聞き手。
カノジョ「じゃ、いくよ。……せーの」
まだ切れない電話。
カノジョ「(笑って)切ってないじゃん」
「そっちもね」と聞き手。
カノジョ「(笑って)なにやってんだろうねー、私たち」
「本当に」と聞き手。
カノジョもくすくす、楽しそうに笑う(アドリブでお願いします)
と、ふいに──
カノジョ「(チュ、と軽いキス音)」
カノジョ「はい、チューしたから……(小声、囁き)これで本当に、おやすみなさい」
【了】
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