【CS4位入賞】リースグレート解説【頑張ったよ】
はじめまして、天峯(あまね)のらと申します。ご閲覧ありがとうございます。
邪王門や今回のリースグレート等、普段から環境以外で店舗大会に参加しています。
CS等大型大会の経験はまだ少ないですが、先日2回目のCSにてベスト4を取ることができました(運にも恵まれましたが)。
数名の方から「いいデッキだ」とお褒めの言葉も頂いた為、モチベのある内に備忘録も兼ねて記事にしておきます(小分けにして書いてるうちに月が変わりましたが)。
自作デッキかつしばらく練っていた事もあり、いずれ使用者が増え環境を荒らすことを夢見て、できるだけ思ってることを書きます。
正直長いので、空いた時間に気になるところだけでもぜひ読んでいってください。
①デッキ名「リースグレート」について
まず、恐らくこの記事を見に来てくださった方の初見の感想は「2ブロックで活躍してた赤緑ゼニスとどう違うの?」だと思います。
実際に赤緑を握った事がないのでレシピからの憶測ですが、結論全くの別物です。「リースグレート(グレイテストグレート)」であって「リースゼニス」では無いからですね。
後で語りますが大きな違いとして、あちらにはそもそもベートーベンが採用されており「①ベートーベンで盤面に圧をかけ」た上で「②グレートで追加展開+手札補充」するデッキコンセプトなのに対し(違ったらすみません)、こちらは「グレートを出してそのまま押し切る」こと自体がデッキコンセプトです。
赤緑でも出来ることではありますが、ベートーベンはグレートのハズレになる+ユキメやインカでは打点が足りない為、そこそこ上振れないと成立しづらい動きですね。
②デッキコンセプト その1
先程も書いた通り基本コンセプトは「グレートで押し切る」ことですが、もう1つコンセプトがあります。
ここからは前置きですが、みなさん一度は「環境外で環境に勝ちたい」「環境を握りつつ不利対面にも勝ちたい」等思った経験があるかと思います。
ではその際どのようにデッキを構築しているでしょうか。
「デッキの自由枠を洗い出して」「空いた枠に勝ちたいデッキへのメタカードを入れる」のが定石だと思いますし、私もそうしています。
が、2024.07.20を持って「とある転機」が訪れました。
へ ー 、ス ゴ イ で す ね !(リズム天国並感)
そう、ご存知ファンタジーBESTの発売により、かのクソ焼き鳥の群れデイガファイアーバードが世に解き放たれました。
当時邪王門を握っていた私は恐れおののきました。
「こいつら離れねぇメタ出してくるくせにこっちのメタをついでで焼いてくる!」
果たしてこんなデッキがいていいのかと。
手札に抱えた邪王門は蘇生を封じられ、踏み倒したクリーチャーは死んでいく。
エスケープ対策としてのカツキングやアーテルも当然採用していましたが、焼け石に水でしかありません。
こんなの一体、どうすればいいの~~~~!??!?
③ドギラゴンの書
ファイアーバードに頭を悩ませるとほぼ同時期、24.8.10にとあるデッキが発売されました。見出しにもある「ドリーム英雄譚デッキ ドギラゴンの書」です。
先んじて公開されたボスカツが一手にその値段を引き受けた伝説のデッキですが、表紙である「王道の革命 ドギラゴン」も同様に注目の的となっていましたね。
カツキング同様のトリガー化を持っており、マナ加速した上で序盤に埋めた革命チェンジ先を必要なタイミングで回収できる。
革命0での無限ブロッカー化も強く、「踏ませたら大体ターンが帰ってくる」安心感は中々のものです。
同時発売の「ジョーカーズの書」新規に対しても強く、邪王門への火闇呪文ロック宣言に対しても問題なく防御できます。流石に王道+Finalジョニー等の並びでは生き残れませんが、環境デッキが軒並み横並び+速度を得た事で、この頃からカツキングの受けトリガーとしての価値が下がっていったのを感じますね。
ですがそれでも邪王門ではファイアーバードに勝てない。圧倒的な速度差によりドギラゴンがトリガーしてもマナ不足で破壊されたり、メクレイドインタビューで消えることもよく見た光景。
そして邪王門への自信を失い、ヤケクソで当時組んでいたリースグレートを使ってみました。
「あれ?意外と勝てるぞ?」
④デッキコンセプト その2/デッキ原案
ここでリースグレートのもう1つのコンセプトですが、ズバリ「負けなければ勝つ」です。当たり前の事ですがとても大事です。
メタを出しても意味が無いなら別に出さなくてもいいですし、その上で攻撃を受けきることが出来れば後は勝つのみです。
しかし1回耐えただけでは緩やかに死を迎えるだけなので、結果逆アポロとかいうイカレデッキが母数を増やしたわけですね。あれもまた「負けなければ勝つ」の代表例でしょう。
それを踏まえた上で、今までのリースグレートをうろ覚えで振り返っていきたいと思います。レシピは毎回上書き保存だから仕方ないね。
ドギラゴンの書以前に趣味で使っていたリースグレートです。
「『使命』の頂天 グレイテスト・グレート」を中心に、若干話題になった「偽りの名 スカラベオ」+「キング・ボルバルザーク」の無限EXターンギミックを取り入れつつ、お気にカードの「『俺獅』の頂天 ライオネル」で暴発させる為の「偽りの名 パピロニア」がSA付与できるグレグレと相性◎だったので、一緒に投入してます。
丁度制限解除された「ボルバルザーク・エクス」も採用しており、「Dの寺院 タブラサ・チャンタラム」と違ってグレートがハズレないのがストレスフリーですね(素引きあんま強くないけど)。
友人戦ではそこそこ楽しめるくらいのデッキでしたが、色々と安定しない為正直まだ弱いです。
ちなみにこれは2色以上の「水晶ゼニス」を組んだ方ならある程度共感していただけるかと思いますが、このデッキタイプはマナの色を消す都合上、複数色生み出せる多色カードが非常に重要となっています。
ですが当時リースのまともなクリーチャーがロマネスク系統か「頂上印鑑 パラキン8th」くらいのもので、赤+緑は良いとして赤+白・緑+白のカードに飢えていました(呪文はグレグレのハズレなので基本採用したくない)。
白か緑を抜いて2色にすれば多少改善される問題ですが、緑がないと基盤が弱く、白も個人的に手放したくない……
もうお気付きかと思いますが、この問題は先程触れた「王道の革命 ドギラゴン」の採用で瞬く間に解決されました。まさに"革命"が起こったのです。
⑤幕開けの夜
お待たせしました、前置きはここまで。本題のリースグレートのプレゼンタイムに入ります。
ドギラゴンの書発売後の9月に使っていたリストと一緒に、まずはコンセプトの再確認をしていきましょう。
「『使命』の頂天 グレイテスト・グレート」のここが強い!
・最速4ターン着地!
→現環境の速度感にタメを張れるので相手は死ぬ
・中~高コスト帯を最大3体踏み倒せる!
→4ターン目にWブレイカー以上が平均3~4体並ぶので相手は死ぬ
・全体SA付与!
→出したクリーチャーが全て打点になるので相手は死ぬ
・除去体制持ち!
→除去トリガーをある程度無視出来るので相手は死ぬ
「王道の革命 ドギラゴン」のここが強い!
・色が強い!
→前述の通りこの色に他にまともなクリーチャーはいない
・5コストのクリーチャー!
→「シャングリラ・クリスタル」で2ブースト出来なくても最低限4ターン目をブロッカー確保+マナ手札拡充に充てられる
・スピードアタッカー!
→グレグレ不在時にも即時打点になれる
・革命2でSトリガー!
→トリガーのしやすさはカツキングで実証済
・革命0でパワー15000と無限掌!
→大抵のデッキに対して実質クロックな上殴り返しも優秀
以上、「出たら勝つ」グレートと「出たら負けない」王道ドギラゴンの2大コンセプトで「リースグレート」は成り立っています。
私が「リースゼニス」と呼びたくない理由が何となく伝わりましたでしょうか。
しかしまだこの構築では安定感が足りません。初動を増やしつつグレートを安定して手札に加えられるようになってくれれば非常~~~にありがたいですが、そんな都合のいい新規が果たしてくるのでしょうか。
⑥誓いの水晶
来ました。
2作目のキャラプレミアムデッキ「誓いの水晶」にて、何なら「シャングリラ・クリスタル」や後述の「蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ」も回収できる完璧な初動が生えてきました。凄すぎる。
余談ですが、このカード含め「誓いの水晶」の新規カードはどれも凄すぎて、ご存知環境入りを果たした「零緑ゼニス」の他、「零単ゼニス」等今まで無理がありすぎて組めなかったカラーの水晶ゼニスを組める為、私はデッキ4個の購入を余儀なくされました。強いゼニスが組めるなら実質タダか……
これにて話したかった出来事の時系列が追い付いたので、次は実際にベスト4に入賞したリストと採用カードを順に見ていきましょう。
⑦採用カード
・「この私のために華を咲かすのだ!」 ×4
初動その1。
ハッターケアとしてトリガーブースト自体が今強いのと、マナを裏返すだけの他2コス初動よりマナの枚数が増える方が流石に強い為4枚採用。
・水晶設計図 ×4
初動その2。
次のターンに唱えたいシャンクリやフィニッシャーであるグレート等を回収できる他、手札を減らさない初動は単純にその後のマナ置きが楽になる為4枚採用。
・Dの寺院 タブラサ・チャンタラム ×3
初動その3、上振れカード。
水晶ゼニスにとって3ターン目にシャンクリで2ブースト出来るかどうかは命より重要な為、2コスト初動は10枚~推奨。
クリーチャーでは無い上複数枚引いて嬉しいカードでもないですが、起きたマナからグレートで捲れた設計図を唱え、詰め用のタブララーサを探す動きが普通に優秀な為3枚採用。
2ターン目以外出す事ないので今は減らしてます。
・シャングリラ・クリスタル ×4
初動その4、通称シャンクリ。
グレートを出すのに必要なマナは水晶×3+赤含む2マナなので、最速4ターン目のグレート着地にほぼ必須のカード。当然4枚採用。
・王道の革命 ドギラゴン ×4
最強。4枚。
これとパピロニアの為だけにリースを名乗っています。タップ効果には心許ないので、その時は別の受け札を探しましょう。
・偽りの名 スカラベオ ×4
王道ドギラゴン強化パーツその1。
ゼニス・アンノウンの3コスト軽減は殴りきれなかった次のターンで役立つのと、チャンタラムがあると3マナは起き上がってるはずなので、色マナさえ残していれば軽減入ったパピロニアやワスプメリサを手札から添えられます。
水晶武装達成で味方全体にバトル以外で離れない効果を付与できる為、グレートで殴り切るためにも一番捲りたいです。
貫通力アップと赤マナ確保の為4枚採用。
・偽りの名 パピロニア ×4
王道ドギラゴン強化パーツその2。
味方全体にバトル時破壊されない効果を付与できる為、殴り返しやマッハファイターに対して強く出られるようになります。
さらに、水晶武装達成で盾を回収しつつSトリガーやGストライクを埋めて守りを固められる上、スカラベオと一緒に並ぶと爆誕する「トリガーで出てくるパワー15000の離れない無限ブロッカー」は流石にキモ流石に強すぎるので4枚採用。
・流星のガイアッシュ・カイザー ×4
一生現役上振れカード。
手札補充も強いし、グレート着地要求を水晶マナ2枚+赤マナ1枚に下げてくれるので4枚採用。
シャンクリ1ブーストでもガイアッシュが出ると、4ターン目「この私のために」→グレート着地の活路が生まれます。多色なのがネック。
・偽りの名 ワスプメリサ ×2
詰め用カードその1。
スカラベオで4コストまで下がる為素出しも視野に入ります。
マッハファイター付与が強いのと、水晶武装4とはいえcip封じは7コストが持っていていい能力では無いです。
絡まなくても勝てるが貫通力補強の為、実質スカラベオの5~6枚目として2枚採用。
・蒼神龍アナザー・ワールド ×1
チャンタラム3枚にした分の自由枠。
黒緑アビスのハンデスが死ぬほどキツイので、1枚御守り採用。
他のカードの方が強いしもう入れ替え済です。
・「使命」の頂天 グレイテスト・グレート ×4
切り札、通称グレートまたはグレグレ。
結局やってる事はガチャです。何度も言うように4ターン目(3→5ミステリーキューブと同じ速度)に3~4体のSAが出たら普通は死にます。当然4枚採用。
触れてなかったので一応補足しておきますが、グレートガチャは外れることも普通にあるので、少しでもクリーチャーが出る(できればWブレイカー以上)確率が上がるように構築とにらめっこしましょう。
・蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ ×2
詰め用カードその2。
4ターン目に全ハンデス(マナ送り)+ワールドブレイク+呪文封じ+パワー57975+除去体制持ちは反則もいいところ。
グレートは出さなかったカードを手札に加える為、捲れてそのままSAで革命チェンジ出来るのが本当に終わってる噛み合ってます。
・チェンジしたらSA付与が消える→王道ドギラゴンがSA持ちで追撃可能。
・スカラベオで革命チェンジ出来なくなる→水晶マナを3枚に抑えた上で革命チェンジすれば、最低でもグレート自身が手札に帰って水晶マナになる為スムーズに水晶武装も達成。
等、一連の流れがまさにこのデッキの為にあるかのような新規カード。山札を掘る手段が意外と多い+王道ドギラゴンでマナ回収の選択肢もあるデッキなので、2枚採用で充分です。
⑧その他採用候補カード
次に、今回のCS参加にあたって最終的に採用しなかったその他候補カードの紹介です。
グレグレの性質上7以下ならなんでもよくキリがないので、実際に入れて回してみたカードに絞って見ていきます。
・水晶のセレナーデ
執筆時点で発売直後なのでまだ研究不足ですが、今の所2枚を検討中。
2~3ターン目の間に「この私のために」もしくはシャンクリをどちらか1枚唱えるだけで、4ターン目に水晶マナ1枚+色マナ4枚から
①色マナ2コストでセレナーデ、赤マナ1枚残してもう1枚の色マナを水晶マナに
②セレナーデ軽減4コスト+水晶マナ2枚で6コスト+赤マナ1枚でグレート着地
まで行けます。逆にそれ以外で使わないので2枚採用かな、とは思いますが間違いなく強いです。
手札要求は一旦置いておいて水晶マナの要求値の下がり方がガイアッシュと全く同じなので、いっその事ガイアッシュを抜いて「カツラデランス」等ブーストしてないターンに撃つドローソースを入れたりと、大幅にデッキスロットの調整が必要です。今後の研究が楽しみなカードですね。
・最期の竜炎
メタ除去枠その1。アナザーワールドの枠に。
マナがそんなに余らないデッキなのでたった1コストで邪魔なクリーチャーを焼ける点と、自身がグレート用の赤マナな点が非常に優秀。
ハッターカマス等出た上で除去するメタクリはスカラベオやエターナルKで耐えられるものの、とこしえテスタセガーレ等そもそも着地しない・展開できないメタが苦手。加えてジョーカーズとドリームメイトにそれが採用されてるので流石に無視できません。
デッキの最大コストが15なので、キーナリーやギガンディダノス等の大型も手札次第で破壊できます。
Sトリガーなのもうまあじ。
・伝説の逆転劇
メタ除去枠その2。
「最期の竜炎」より手打ちのコストが2も増えてしまいますが、逆転劇の消費コストが少ない為返しのターンで動きやすく、ラビシェフ等でタップされてしまった王道ドギラゴンを対象にすればブロッカー貫通を貫通できます。
受けとして手札に持っておける点と基本1:1交換な点が優秀ですが、強く使える場面が限定的な為、コスト込み2:1交換とはいえ流石に「最期の竜炎」の方が強いんじゃないかな……
・偽りの希望 鬼丸「終斗」
メタ除去枠その3。
3コストでドロー付きのSA2打点メタ除去はあまりにも破格で、スカラベオ下なら1コストになります。
個人的に1番嫌いなジョーカーズに対して強く出られないので、環境が多色に染まればワンチャン。
・キング・ザ・スロットン7/7777777
メタ除去枠その4。
・各種2コス水晶マナ生成サイクル
ファルコンボンバーは盾回収で手札が減らず、ラシャはタップフリーズがシンプルに強力です。
水晶設計図で枠が無くなったのと、この枠をクリーチャーにしてもグレートから捲れた時のブレイク数が0→1になるだけで大した問題では無いと思うので、素直に他の初動にしましょう。
・各種水晶チャージャー
ガイアッシュが出る場合は水晶チャージャーでも4ターングレートが狙える為普通にありですが、流石にシャンクリを強く使うための2コス初動を増やしておきたいです。
どうしても許せないデッキにメタ範囲が被った際に採用しましょう。
・呪華のサトリ カナザー
4ターン目にマナ色が足らなくても王道ドギラゴンを出せたり、グレートから出たクリーチャーで加わったワスプメリサ等を追加で投げられます。
2コストでシャンクリを回収できる水晶設計図にこれも枠を取られた為、採用見送り。
・奪取のクリス アラカン
2コスト軽減はなんの旨味も無いので弱いです。
3ターン目の初動は最低限マナの数を伸ばせるカードでないとその後が非常~~~~~にキツくなります。
こんなの入れる枠あるならここまでに紹介した採用候補カードを入れてください。
・「これは命懸けのデュエルなのです」
「この私のために」から繋げば実質シャンクリですが、それ以外のルートで確実に腐ります。
カナザー採用型であれば出力先を6~7コストに出来る為強いと思いますが、そんな事は零緑ゼニスにやらせましょう。
・ア:グンテ
ただただ強い受け札、零緑ゼニスに採用されてる事もしばしば。
王道さえ捲れればいいので不採用。
・調和と繁栄の罠
デッキの受けが王道ドギラゴン便りな為、それでも止まりづらいファイアーバードや青黒コンプレックスを止められるカードとして採用候補に。
トリガーすること前提なので2枚以上採用したいですが多色が増えすぎるのと、クリーチャーでは無い為「マナに埋めておいて王道ドギラゴンで回収してパピロニアで埋める」動きが出来ないのが使いづらいです。
・光開の精霊サイフォゲート
パピロニアや先にブレイクされた王道ドギラゴンを出すことで受けを補強できます。
シンプルに強いですが、王道ドギラゴン以外を攻めに寄せた今光マナが多くなっても困る為、採用見送り。
光に寄せてライオネルを採用する場合は、グレートから捲れた時にパピロニアとライオネルの暴発コンボが決まりやすくなる為、入れた方が楽しいです。
・神聖龍 エモーショナル・ハードコア
どうしても許せないクリーチャーがいる方はこれ。
実はオラクルなのでワスプメリサのパンプやライオネルのトリガー付与の恩恵を受けますが、スカラベオの軽減が入らない為ご注意ください。
・偽りの名 イーサン
CS初参加時に投入した秘密兵器、タップスキルがまんま「アポカリプス・デイ」です。
色が噛み合って、スカラベオの軽減も乗って、当時採用していたサイフォゲートからも出せて、タップトリガーのラグをグレートで消せて、自分の盤面はスカラベオで守れます。
ついぞ引く事がなく予選落ちした為使用感が分かりませんが、相性自体はとてもいいです。
多分多色なのがそれ以上に弱いです。
・「俺獅」の頂天 ライオネル
お気に入りカード。
計5コストで盾追加とエレメント指定盾送りができ、ちょっと強い「魂と記憶の盾」として使います。
トリガー付与効果も当然強いですが不確定要素な点、4ターン目に出すのが難しく遅い点から泣く泣く採用見送り。
盾に送る効果は自分のクリーチャーでもいい為、2枚採用すればライオネル同士で受けループが成立する他、グレートを盾に送ってパピロニアで再召喚する等ウマぶりテクがいくつかありますが、山札消費が非常に激しいのでオススメしづらいです。
⑨各体面の体感勝率
ここからは各デッキと対面した時の所感です。
勝率はあくまで体感な上、最初にお伝えした通りCS経験がまだ少ない為あまり信頼出来ないかもしれませんが、ご参考までに。
逆アポロは戦ったことが無く、よく分からないので省きます。
・アナマルル:勝率85~90%
今のとこ危なげもなく全勝してるので多分有利。コンセプトからマルルの踏み倒しが組み込まれているのでガイアッシュが立ちやすく、やりやすい相手です。
先4グレートが成功すれば、積まれている受け札的にほぼ勝ちます。
Gストライクが埋まっていなければ普通に勝ち。「深淵の逆転劇」を持っていたとしても相手にターンが返るだけで、使えるマナが4~5マナとビックアクションに足りず、ギフトが絡まなければそのまま返しで勝てます。
埋まっていたり展開が足りずターンが返ったとしても、各種アンノウンで盤面に圧を掛けた状態が基本なので、ボードアドバンテージの差で勝てるかと。
後攻の場合はこちらが踏み倒しをしていない為、大半がガイアッシュ素出しで終わってくれます。その場合返しにグレート召喚して殴りきれずともボードアドバンテージの差で勝てるので、ラビリピトやReソウルがキツイですがそれ以外は安定して勝てるはずです。
・ファイアーバード:勝率25~35%
序盤に「意外と勝てる」とは言いましたが実際はこんなもんかと。後攻ならほぼ負けと思ってます。
次回殿堂次第で勝率が変わるとは思いますが、前提としてこのデッキ、展開する上ではファイアーバードの戦術の半分はほぼ刺さりません。ハッタールピアはスカラベオで耐えられ冠ラッキーは無問題です。
その上で勝てないのはトリガーした王道ドギラゴンにハッターが刺さるのと、仮に出てもEXターンに武ルピアやインタビューで破壊されるからです。
加えて最速ムーブである先4グレートをしようとしても、後3ハッターで間に合うのが頭に来ますね。人の苦労を何だと思っているのでしょうか。
ハンプティのピーピングハンデスも普通にキツイので、総合的に勝率低めです。
・ドリームメイト:勝率70~80%
あいつら除去手段少ねぇから余裕だぜ!!!
……とは行かず、普通にドギラゴンがラビシェフに寝かされて死ぬこともありますし、シラハで除去も増えた為受け切られる事も。あとは盾を割り切ってくれないのでドギラゴンがトリガーにならなかったりと絶妙に対面してて嫌な部分もあります。速さも申し分なく先2光臨されるとキレます。誰だって。
それでもグレートが着地すれば勝ちますし着地しなくてもファイアーバード程の理不尽感は無く、ドリメ自体まだ除去の数が少ないのとドリメへの除去がちゃんと通るため、勝率は高めに感じます。
今はあまり見かけなくなりましたが、もしまた増えて苦手に感じるようであればカルマコットンを採用しましょう。
・青黒COMPLEX:勝率30%
中盤辺りにスカラベオを出せていれば、こちらが離れない分COMPLEXのカウントが貯まらない為、意外と余裕に感じる相手です。
それでも勝率は高くなく問題になるのはライヤの存在、引かれた場合こちらが離れずとも一気に下敷きを増やし、一度COMPLEXが起きてしまえばドギラゴンを貫通しつつ殴り切られてしまいます。シャンクリお祈りゲーミングの始まりです。
それでも耐性が売りのデッキの為こちら側がケアすべきトリガーはミュートくらいなので、さっさとグレート出して相手よりも先に殴りましょう。
・ラッカゴスペル:勝率70%
呪文主体のデッキなのでタブラ・ラーサが全てを解決します。ガリュミーズは止められませんが受けも呪文の為、相手にターンを渡さず殴りきるのは比較的用意。
後は速度勝負です、どうしてもゴスペルが嫌いな方はカルマインカを採用してください。
・ジョーカーズ:勝率20~30%
ベイビーぽんの助を許すな~~~!!!😠😠😠
ジョニーの書時点のジョーカーズはグレートが間に合う上ほぼ全ての打点をドギラゴンで止められる為余裕だったのですが、全て瓦解しました。
先1ニヤリーの上振れムーブが増えた上メタを獲得し挙句の果てには特殊勝利も難しくない攻守一体なデッキ、運営は何故ニヤリーゲットを返したのか。
ベイビーの除去は急務ですがその間に走られる事も珍しくなくなりちょっとジョーカーズ嫌いになってます。今のジョーカーズに勝つためにはドギラゴンが重要になるので、着実に出してマナを貯める為+トリガー率向上の為、対ジョーカーズの機会が多い場合はサイフォゲートかプロミキサーの投入をオススメします。パピロニアも出せるので基本はサイフォゲートです。
もう一度訴えますが何故ニヤリーゲットを返したのか。
・天門:勝率50%
メインの動きは見ての通り中~大型クリーチャーですが、受けを5コスト以下に頼っている為普通にゲンムが刺さります。先に動いた方が有利。
ただ、先4ゲンムには後4グレートを間に合わせる事が
でき、そこでワスプメリサ、パピロニア、タブラ・ラーサを複数捲ることができればあとはフィジカルで渡り合えます。
ゲンムが出ないならワスプメリサやタブラ・ラーサでトリガーケアしながら殴ると意外と普通に死ぬので、そういう意味では対処が分かりやすい相手かも知れません。確実なのは、迷ってても仕方ないのでさっさとグレート出して殴り切りましょう。このデッキの大前提です。
・零緑ゼニス:勝率80%
ベートーベンのパワーラインがタブラ・ラーサ以外越えられないため相性が悪く見えますが、攻撃ロックはベートーベン自身がタップされてないといけないんですよね。
このデッキはグレートを出すまで場にクリーチャーを基本出さないので、相手のベートーベン着地の方が早くても殴られてタップされることが無い為問題ないですし、タブラ・ラーサが出せれば零緑に広く採用されている受け札では止まらないので、パッと見よりは勝てると思っています。
ア:グンテ採用型ならそうは行きませんがスカラベオがいたら無視できます。強いぞスカラベオ。
・青黒魔導具:勝率50%?
他のデッキより格段に詳しくないですが、全く分からない逆アポロと違って明確に言えるのは3ターン目のクロカミで確実に死ぬこと。何故かタブラ・ラーサの呪文ロックも効かないです。
心臓に悪いので新世壊も殿堂にしてください。
・黒緑アビス:勝率5%
無理です。
本来ならファルコンボンバーの採用が第一候補に上がる程度には手札の枚数が重要なデッキなので、毎ターンちまちまハンデスされるとどうしようもありません。
運良く相手が事故ってくれてグレートが着地さえすれば手札がなくても何とかなるかもですが、まぁ厳しいでしょう。母数が少ない為対策しても当たらないクセして当たったら死ぬ最悪の相手です。
・ゼーロ、マーシャル等ループデッキ:勝率20%
先3ループとかされたらどのデッキも無理です。
相手の事故を祈りましょう。
⑩さいごに
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。書いてるうちに大会から1ヶ月くらい経っちゃったよ。
なんだかんだ言ってもグレートの捲り枚数が足りず負けることもある為、運ゲーデッキなのは否定できません。ですが回してて楽しいいいデッキです。気になった方は是非使ってみてください。
入賞まで連れて行ってくれてありがとう、グレイテスト・グレート。次は優勝まで行こうな。
ぶっちゃけた話「負けなければ勝つ」に関しては正直な話ベートーベンでも出来るんですが、ロングゲーム向けなベートーベンと短期決着向けなグレートの方向性が微妙に噛み合わなくて気になるのが個人的な感想です。それが気にならない方は赤緑でいいと思いますし、ベートーベン採用しつつ4キル性能が落ちないようなレシピが見つかればそちらを使いたいです。むしろ教えてください。私も研究を続けます。
それでは、またどこかでお会いしましょう。