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アトリエミストラルが目指すもの

こんにちは。群馬県高崎市のコンサートサロン「アトリエミストラル」のオーナー櫻井紀子です。

さて、今日はアトリエミストラルは一体何を目指すのか?について、先日の主催公演の本番を聴いて、改めて思ったことなどを記していきたいと思います。

1.アトリエミストラルとは

アトリエミストラルは群馬県高崎市という地方にあり、旧信用金庫の1階部分を改装し、1905年製プレイエルピアノを常設している、主にクラシックを中心とした席数約80のコンサートサロンです。


2.主催公演で目指すもの

主催公演に出場する方は、地元群馬県はもちろん、都内や他府県を中心として活動しているプロフェッショナルの演奏家、そして2年前には海外(イギリス、ロシア、エストニアなど)の世界的な演奏家にも登場していただきました。

そのような活動を通じて、より質の高い音楽を提供したい、という思いが私の中で徐々に大きくなっていきました。

3.理想と現実

しかしながら、質の高い音楽をいくら提供しても、お客様が集まらなかったら意味ない、というネガティブな思いや、理想ばかり追いかけていると採算が取れず、いつか継続できなくなるかもしれないという恐怖、そしてコンサートを企画するたびに集客のことばかり考えて「どうせ今回も」…という良くないスパイラルにはまっていたように思います。

4.ブレイクスルー

ところが先日、ハナミズキ音楽事務所様の共催で「心穏やかに ~プレイエルで聴くピアノ三重奏の調べ」コンサートを開催し、極上のアンサンブルとメンバーそれぞれの圧倒的な力量を目の前で聴いたとき、ある種のブレイクスルーを体験しました。

一言でいうと、アトリエミストラルが目指し継続し追求し続けるものは、これだ!という確かな手ごたえです。

採算とか集客とかの心配ばかりしているのではなく、自分の本当に提供したい音楽を真剣に、心を込めて、全力で届ける努力をする決意・覚悟ができたという感じです。

考えてみれば、今までまさにそういうつもりでやってきました。だからアトリエミストラルのお客様の中には、一定数、レベルの高い確かな演奏を聴きたいという方は存在すると思うのです。

安易な集客のために妥協した内容にすれば、今まで苦労して培った大切なお客様を裏切ることになるのではないか? アトリエミストラルが来てほしいお客様というのは、アトリエミストラルでしか聴けない内容(=質の高い演奏)にこそ来てくださるのではないか?と腑に落ちました。

5.まとめ

振り出しに戻る的なまとめとなってしまいますが、こういうことを常に意識して覚悟を決めてやるのと、ただ漫然とやるのでは全然違ってくると思うのです。

当たり前のことに気づかせてくれた先日のコンサートの共催者と3人の演奏者には本当に感謝です。

いくら覚悟したからといって、現実問題として集客や採算はついてまわります(苦笑)しかし、そういう周辺事情に時間と感情を費やすのではなく、本質を追求していこうと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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