タレガ 珠玉の小品集 草場学ギターコンサート
みなさんこんにちは。群馬県高崎市のコンサートサロン アトリエミストラルのオーナー櫻井です。
先日(6/1)開催の「フランシスコ・タレガ 珠玉の小品集 13のプレリュードとともに」はギターの響きに包まれ、心地よく終了いたしました。
今回は、タレガの小品の前に13曲あるプレリュード(前奏曲)を数曲ずつ配置し、組曲のような形で構成したものでした。
草場さんはアトリエミストラルが開館する前の2013年の秋「アポなし」で訪問してくださり、あっという間に意気投合してしまい、次々とコンサートを開催。先日数えてみましたら、ソロで18回?他楽器との共演を含めると30回近かったです!驚きとともに、11年という時の流れの速さに呆然(苦笑)。
草場さんには、お客様20~30人でも成立するコンサートをやりたい、という希望があり、ここアトリエミストラルがまさに「ホームグラウンド」となったのも、規模の小ささと響きの良さだからだと思います。
<プログラム>
プレリュード No.13 No.10 No.3
アラールのエチュード
プレリュードNo.7 No.1
アラビア風奇想曲
プレリュードNo.2 No.5 No.6
アデリータ
ラグリマ
~休憩~
プレリュードNo.8 No.12
セーニョ(マズルカ)
プレリュードNo.9 No.4
アランブラの想い出
プレリュードNo.11
エンデチャ・オムレス
タンゴ
ダンサモラ
草場さんのこの日の演奏は、いつもに増して音が良く通り、楽器が良く鳴っていたようでした。あとで伺ったら、「共鳴板との距離」かもしれないし「弦を張り替えたから」かもしれない、とおっしゃっていましたが、きっといろいろな要因があるのでしょう。
<フランシスコ・タレガとは>
スペインの作曲家でありギター奏者。20世紀のクラシックギターを基礎づけ、独奏楽器としてのギターを確立した人物。自作のギター曲の他、ベートーヴェン、メンデルスゾーンやショパンの楽曲をギター用に編曲もしたそうです。ギタリストとしては「ギターのサラサーテ」という異名も。
(Wikipediaより抜粋)
「タレガの作品は、同じ曲でも聴く人によって、悲しさを感じる人もいれば、優しさを感じる人もいる」と草場さんがおっしゃっていましたが、私には美しさと優しさが感じられました。他の作曲家を演奏する場合にも、草場さんのギターには、「ロマンティック」な調べがいつも感じられ、それがとても心地よいのです。
全身全霊の演奏で、演奏する側も聴く側も集中し、人生を変えてしまうほどの演奏がある一方で、こんな優しく美しく、集まった人の心を癒し、それぞれの感じたことを静かに持ち帰るコンサートもあっていいんだ、ということに改めて気づかされました。
改めてギターという楽器とアトリエミストラルとの相性のよさを感じたコンサートでもありました。なかなかギターのソロコンサートをする方は(群馬では)少ないのが残念。ギターという楽器のすばらしさを一人でも多くの方に知っていただきたいものです。
草場学さん、ご来場の皆様、ありがとうございました。