【ローカルネタ】渋谷のこどもの教育②ー放課後クラブ(公立学童)分析ー
1 学童の必要性
渋谷区の就学前の子育て世帯へのアンケート調査によれば、将来の子どもの放課後の過ごし方の希望について(複数回答可)、
1位 区立小学校内の放課後クラブ(71.5%)
2位 習いごと(ピアノ、サッカー、学習塾等)(62.6%)
習いごとの希望頻度は週2日が一番多いようです。
放課後クラブへのお迎えの時間は18時台が最多の37.1%、17時台25%、19時台21.8%、20時台が2.8%。保護者の仕事の忙しさが窺えます。
出典:渋谷区子ども・子育て支援事業計画ニーズ調査 調査結果報告書2頁
2 公立学童の満足度
実際に公立学童(渋谷区放課後クラブ)の利用者3503世帯が回答したアンケート調査によれば、
放課後クラブへの満足度は58.3%にとどまっています。
同世帯では習いごとをしている児童は92.3%
放課後クラブに有料プログラムを導入してほしいと希望する親は93.8%
希望する有料プログラムは英会話、科学の実験、そろばん、算数と続き、我が子に充実した放課後を過ごして欲しいという思いが現われています。
出典:令和2年第2回渋谷区教育委員会定例会会議録6-7頁
3 「渋谷のこどもの教育」まとめ
渋谷区のこどもたちは、公立・私立・国立・インターナショナルスクールに分散して学習しており、学び方が多様化しています。公立に通うこどもたちも、共働きの両親が帰るまでの時間を学童と習いごとのダブルで過ごし、保護者はもっともっとその時間を有意義に使ってほしいと腐心している様子。ただし、放課後クラブ(公立学童)の利用率は高いが、満足度は低い。
子どもの数の少なさも相まって、教育熱心であることには間違いないよう。
さらに、渋谷区民の多くがIT産業に従事しており、区内は関連産業が集中。区が取り組むICT教育と相まって、渋谷のこどもたちは新時代の教育と文化にいち早く触れているといえそうです。