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共同売店に関する考察12〜手土産のススメ〜

誰かに会いにいく時、何か手土産を持っていく。旅行帰りであれば、行ってきた土地の珍しいものや特産品など、渡す相手が喜んでくれるものを考えて。

でも誰かに「ちょっと」会いにいく時とかに持っていくのは、スーパーで買ったスナック菓子や缶コーヒーやお茶だったり、やはり相手の好みを考える。

今日も島人に会うため車で運転しながら、道すがらの安売りスーパーでお菓子でも買って行こうかなどと考えていた。イオン、かねひで、サンエー、ドンキ…。そこでふと、そういえば共同売店のお菓子は安売りスーパーと金額が○◯円違ったなぁと思った。はて、なんで私は大手スーパーで買おうと思ったんだろう。あの島人の集落には共同売店があるのに。

どこで買う?

私のお財布事情的には、もちろん安売りスーパーで買って行った方がいい。でも、たとえ同じお菓子を持っていくにしても、大手スーパーと共同売店、どちらで買った方が受け取り手が喜んでくれるだろうか。

味は一緒だけど、共同売店で買うとちょっと高い。

でも共同売店で買うということは、その地域での暮らしを応援するということだ。その地域の暮らしを応援するということは、これから差し入れする相手の「これから」を想うこと。

今この瞬間だけではない、「この先のあなたの暮らしを守りたい」という意思表示の一つでもあるんだな。

「イオンで買ってきたよ」と言うのと「そこの共同売店で買ってきたよ」と言うのでは、島人の印象も大きく異なるだろう。どっちの選択肢の方が、相手は喜んでくれるだろうかと考える。

儲かる・儲からないは売り手側の意識。でも手土産の買い手が考えるのは(もちろん金額も大事だけど)、渡す相手が喜ぶかどうかだったりするわけで。

何かに対してお金を払うということは、その対象や仕組みに対して投票するのと同じだとも言うしね。だから大手スーパーで買うのをやめて、海を渡り車をブーンと走らせた。

こんな風に、その土地の暮らしを想って共同売店で買い物できるようになったのはなんだか自分にとって嬉しいことで、これがもっと反射的にできるようになったらいいな、と思ったのでした。

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