「宇野亞喜良さん」のホロスコープ 夢見の力
1950年代から長きに亘って、日本を代表するイラストレーターとして時代を牽引されてきた素晴らしいアーティスト、宇野亞喜良さん。なんと、今年90歳。今、東京オペラシティアートギャラリーで展覧会も開催されています。
イラストレーターという言葉、響き、肩書きは、この方には小さすぎるのでは?と思うほど、才能あふれる稀有なクリエイターさんですよね。私はアングラ演劇が好きなので、宇野亞喜良さんの描く世界には大変魅了され、とても憧れておりました❣️
「宇野亞喜良さん」ホロスコープ
1934年3月13日、名古屋のお生まれです。出生時間不明のため正午でチャートを作成。
太陽・水星・火星。イラストレーターとして、社会で、お仕事で使う3天体が魚座に揃っていることから、太陽を1ハウスとしたソーラーチャートで見てみることに。
ほんのすこし、ホロスコープから宇野亞喜良さんの個性を紐解いてみようと思います。
宇野さん独特の幻想世界は、やっぱり魚座さん。
魚座のエネルギーがとても強い方です。
魚座は、芸術、芸能、想像力、夢、ロマン、ファンタジー、カオス。ここではないどこかへと人を誘うもの。酔わせるもの。人と人を心や魂レベルでつなぐもの。愛、浄化、奉仕やスピリチュアル、幻想や変性意識、アストラルフィールドや境界のない世界、ワンネスなどもあらわすサインです。
人生で自己の輝きを体現する太陽、知性や技能・コミュニケーションを司どる水星、情熱と実行力を司どる火星など、社会での実力部隊がアートな魚座を牛耳っています。すごいです。知恵や技巧、創造性を意味する小惑星パラスも、同じく魚座。太陽のお隣で魚座スクラムを組んでいます。
水星は逆行水星。
逆行水星を出生図に持つ方は、独特の知性や表現のスタイルを獲得する方が多いのです。アーティストにとっては、画期的な表現ができるとっておきの武器になり得るでしょう。
この水星は魚座にありながら、さらに魚座の支配星である海王星ともオポジション。水星-海王星180度は、海王星の可能性をターゲットとして水星が働きかけますから、夢見の力が大変強く、アートへの適性は超抜群。ここではない非日常へと向かう。
マイナーアスペクトを見ても、水星は木星と135度のセスキスクエア。木星とのアスペクトですから多産です。135度はハードアスペクトに分類され、強いこだわりや独特な緊張感を持ち、半ば強迫的に働きます。たくさんのお仕事を手がけたり、様々な方向へ分岐する可能性。
火星も、優しいカオスな魚座の最終度数にありながら、献身や集中を意味する小惑星ベスタとオポジション。エリーズポイントですから、アートへと注がれた情熱が、そのまま社会へと作用します。
太陽のサビアンは「シナイ山から新しい法則を携えて、下りてくる男」
感じたインスピレーションを形にすることで、たくさんの人に何かを知らしめていく度数。冥王星とはトラインで、不屈の輝きを放ちます。
宇野さんの感性によって描かれた幻想世界は、人々を魅了し刺激し、日常とは違う「もう一つの夢の世界」へと、私たちを誘っています。
そして女性天体のほうは...
奇しくもソーラーハウスでは、12ハウスの月・金星ということで、内的世界に、どこか非現実的な女性像があることを想像させます。
12ハウスではないとしても、金星は怪しげな魅力を放つリリスとオポジション。リリスはセクシャルな事柄やタブーやスキャンダル、アンダーグラウンドにも関連します。金星と月は緩くコンジャンクションしますので、女性性の輝きも引き立ちます。生まれ時間が遅ければ月とも離れ、メジャーなアスペクトはないように見えますが(かなり遅い時間のお生まれなら、金星はノーアスペクト気味となり規格外に際立った発展をする可能性も)いずれにせよ、金星のマイナーアスペクトも多彩。権利を主張するジュノーとはノバイル。斬新さを強調する天王星とはキンタイル。キンタイル72度は自主的な表現意欲や喜びとしての創造性です。ファンタジックな感性を加味する海王星とは、訓練的なインコンジャンクト150度で、魔術的に醸造された ありきたりではない魅力、異彩。
こうした金星の多彩さが、現実には存在し得ないような、幻想的で特異的な女性像を描き出しているのかもしれません。
水瓶座は時代を超越する独創性、前衛的なエネルギーも持ちます。宇野さんの描く女性はヌードも多く、蠱惑的でエロティックで挑発的。それでいて、どこか純粋な甘やかさや独特なシュールさもあったりで、生臭さがない。風サインの水瓶座の金星ですから、あまり肉感的な感じにはならないのかもしれません。
月も同じく水瓶座に。出生時間によって、月は前後7度ずれますが、おそらくこの図のように、ドラゴンヘッドの近くなのではないでしょうか。月とドラゴンヘッドのコンジャンクションは、ズバリ、大衆的な人気。オーブ緩めですが、土星も含め、足場もご縁も人気も獲得できる配置。土星は権威も象徴しますから、アングラ界隈のみならず、様々なジャンルでの活躍と名声。コマーシャリズムの世界でも幅広く、マス的なお仕事を手がけてきたのも頷けます。
土星・木星のトラインは実質的で安定的なエネルギー。土星・天王星・冥王星でTスクエアを形成する時代の人たちですから、かなり派手な人生の方が多い印象の年代ですけれど、月はこの土星・木星にしっかり支えられ、同時代の寺山修司や唐十郎のような、破天荒な私生活というイメージではないでしょう。
出生時間がわからないので、アセンダントやアングルを特定できませんが、水瓶座と魚座のみに個人天体が偏っていることから、とても成熟した方である印象を受けます。
天命のままに。
魚座らしい不思議なインスピレーションに導かれ、ある意味自然体で、ここまでご活躍されてこられたのではないでしょうか。
革新軸と呼ばれる天王星/冥王星のミッドポイント(ハーフサム)に、知性や技能を司どる水星。
飛躍軸と呼ばれる太陽/冥王星のミッドポイントに、具現化の土星。
転機軸と呼ばれる木星/天王星のミッドポイントに、運命を告げる冥王星。
それぞれオーブ1度未満で触れています。
ご本人の感性と美意識と努力に加え、才能も運命も現実も、宇野さんに味方したのだと感じます。
今、魚座の支配星である海王星が、宇野さんの出生図の火星に乗っていますね。
これまでの業績や彼の情熱が、いやまして、世間に広がっていく機運という感じ。
✨✨✨✨カリスマ感✨✨✨✨
つらつらと思いつくままに書いていたら、なんだか長くなってしまいました...。
宇野亞喜良さまへ、心からのリスペクトを込めて❤️❤️❤️✨
どうかお元気に長生きされて、末長く。これからも私たちに、めくるめく宇野亞喜良ワールドを堪能させてくださいませ🙏✨
感動が多すぎて、まだまだ書き足りない感じですが、今日はこの辺で(笑)
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