フィッシャーマンズクロス
《色や柄や壁紙のこと シリーズ》
ある時会社で、(多分デザイン部トップの発案で)その時点で一番社内で売れている柄の調査をしたことがあった。
どうも私のフィッシャーマンズクロスという柄だったらしく、デザイン部トップまでその柄のサンプルを送り届けることになった。
私はそういうのに選ばれてとても嬉しくて、何か上司から声掛けがあるかな〜と淡い期待を抱いていたけど、結局なにも音沙汰がなかった。
まあね、分からんでもない。
デザインと呼べるかわからないような代物だからね〜。
ただの縦横の点で構成された柄。
入社2、3年目で来る日も来る日も壁紙漬けの日々の頃に先輩Yさんの柄を再構成したもの。
量販向け(1番安いグレード)の壁紙柄で、Yさんの柄を見て「おしい」と感じたので、点を小さくしたり、数を減らしたりして微妙な調整を何度も繰り返した。素敵さは全くないが、量販特有の「使い易い」構成の柄にアレンジしたのだ。
自分の目と頭に叩き込んだ「使いやすさ」の感覚を生かしたすごくすごく細かな世界。
数年は日の目を見なかったが、ある時賃貸会社Dで採用されて爆発的に製造する事になった。工場フル稼働フィーバーwow!
それにしても真面目に仕事してたなぁ〜。
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