緑の中にいるとなぜ心地いいの?
新緑の季節。
気温の上昇とともに初夏を感じる日も多くなってきました。街の木々が生き生きと緑色を放っています。私も時間を作って、外を散歩したくなります。昨年の今頃も緊急事態宣言でStay Homeを余儀なくされ、鴨川のほとりを歩くことが多かったです。京都は今年もまた同じような・・・
自然界で一番多いとされる色がグリーンです。誰もがイメージするキーワードとしては、「自然」「和み」「安心」「癒し」などがあります。また、植物の色として、「成長」「循環」なども。
グリーン=イエロー+ブルー
この2色には、光と闇、左と右、未来と過去、のように相反する性質。グリーンはそのバランスをとるという意味があります。そして、その両者どちらにとっても良い状態になるようにです。それがグリーンの役割だと言えます。
上記のことから、グリーンの意味をカラーカウンセリングで使う場合は、「バランスをとる人」「みんなの意見を聞いて調整する役割」「周りの人への心遣いができる」「思いやりのある」など。
もちろん、ネガティブに働くこともありますので、その場合は、「どっち付かず」「周りの人の顔色を見る」「お節介なところがある」などです。
植物は、自分で成長する場所を選べず、種が撒かれたところで生きています。だから自分で自分を守る必要があります。そのようなことから「保守的」とも言えるので、このキーワードもカラーカウンセリングでは、「周りを受け入れる人」「現状の中で過ごす」「無理をしない」などと表現します。
緑の中にいると「癒し」を感じるのは
グリーンの中では、「癒し」を感じるという人が多いと思います。この「癒し」というキーワードですが、もう少し深めると「カラダ、肉体の癒し」と捉えます。これは、他の色にも「癒し」というキーワードがありますが、どのような癒しを必要とするのかが、選ばれる色で違うことが説明できます。他には、バイオレットやブルーでも「癒し」を表します。
グリーンの補色はレッドです。色相環(ゲーテ色彩環をベースにします)で反対に位置する色は、意味も逆です。レッドは、体力を使う、行動的な意味があるので、その逆がグリーンです。だから、グリーンの癒しは、肉体の癒しを表すと考えられます。実際にカラーカウンセリングでグリーンを求めている方の多くは、カラダが疲れているとおっしゃいます。忙しくて休めない、体力が落ちているなどです。
また、グリーンは先ほどお話ししたイエローとブルーから、左と右の意味がありますが、呼吸をするためには、肺(左右ありますね)を使います。ちょうどこの肺のあたりは、チャクラでいうと第4チャクラ、グリーンで表します。また、ハートチャクラと呼ばれ心臓をさしますが、肺も心臓も左右ありますから、ちょうどグリーンになります。だから、深呼吸をしたくなるのかも?と考えています。
自然の色、いろんな考えがありますが・・・
私はよくカラー講座の中で「なぜ葉っぱはグリーンなのでしょう?」と問いかけます。科学的な根拠ではなく、色を使っての説明になりますが、その答えは、水(ブルー)と太陽の光(イエロー)をもらって成長するからですね。
次に咲く順番を待っているかのような紫陽花。
まだ、「あおい」といいますが、これは緑のことですね。でも、その意味はまだ子ども、未熟という意味。どちらかというと黄緑です。イエロー(子ども)の方が多いグリーンです。これからの成長が楽しみですね。
新緑の季節、どうぞみなさんもグリーンを楽しんでくださいね。