衣食住と時間
なんだかもわっとする季節、服にカビが生えないかと心配する湿度です。
さて、僕は基本的に服作りをしている人間です。
人はみな、服を着ていない時間はほぼないと思います。
服は常に生活の時間を共にしています。
僕は服を作っているので、いわばその時間をクリエイトしているという感覚で服作りをしています。
自分の作った服で人生を豊かにする気分、時間を作ってほしい、服作りだけでなくモノづくりの本質だと考えています。
僕は毎日料理もします。
子供の送り迎え、朝と夕の食事作りは基本的に僕が行います。
(というと奥様方には驚かれます。が、フリーランスなので。。。)
食事は僕が勝手に師としている方がおっしゃる「一汁一菜」を基本として作っています。昨日もハンバーグを作りましたがさらにクオリティが上がってておりました。10回くらいしかこねないハンバーグ、肉をつぶしすぎないと風味や肉汁の感じが変わります。パプリカやニンジンを細かくして入れれば子供は大満足で食べております。仕上げのソースもポン酢ベースでさわやかに。
料理も服作りも同じです。素材をどう活かせるか、素材にあった調理が基本だと思っています。そして料理の時間、食事の時間を豊かにしてくれる。人として生活する上でとても重要なことだと思います。
家で過ごす時間も多いです。基本的に自宅で仕事をしているので、環境がある程度仕事の質につながってくると思っています。
今は賃貸ですが、子供が小学生になる前ということで、最近戸建の購入を考え始めています。
建築は昔から好きです。アールトやルイスバラガンの住宅はナショナリズムがあり、決して華美でない素朴なまとめかたをしている外装と内装、その佇まいはとても贅沢で豊かな時間が過ごせることを想像させます。
注文住宅だったらそういう雰囲気を取り入れたいなと、今は住宅雑誌片手に妄想にふけっております。
常にモノ作りはその先にある時間を想像することが必要だと思います。
音楽や匂いも一緒にその時間を形成していきます。
そのすべてが僕にとっては服作りであると感じながら、仕事を続ける毎日です。