決定打だった一本の電話

この日の午後、一本の電話が。
実家の母からでした。

実家は鶏肉由来の製造卸業を営んでおり、
今は兄が引き継いで経営しているのですが、
そこで深刻な人手不足になりそうだと。

それまで一切実家家業には関わっていなかった私。
特に兄が引き継いだ数年前からは
「これは兄のものだから私が関与することは一切ないだろう」
と思ったくらい。

いや、本音を言うと
「関わりたくなかった」
のです。

そんな感じなので、
今まで何度もそういう話があってもスルーしていた私。
ですが今回は聞き捨てならなかった。

というのも
教室を一時休業して今までと違った目線で家業を見る余裕ができたこと
ちょうど周年記念のイベントがあり参加したことで
自分が今まで抱いていた状況とは違っているのを感じたこと。

そして、
教室休業中に母が倒れ、二度の入院、
ちょうど初めて受けたコーチングの直前に手術をおこなったばかりで
まだまだ体調が万全ではない。
そんな中迎える繁忙期。
※11~12月が一番の繁忙期なのです。

娘として妹として
自分が生まれ育った環境のピンチを見逃すことが出来なかったのです。

「じゃあ私が手伝うよ」
と電話口で母に伝えたのでした。



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