Handmade In Japan Fes 2023 出店レポート
今年で10周年を迎えるHandmade In Japan Fesに出店しました。
初めて東京に出店したのがHandmade In Japan Fesで、今回で4回目の出店。
初めてファッションカテゴリーで出店してみました。
今回のイベントで感じたことを記録に残します。
ファッションカテゴリーには向いていない
結果としてファッションカテゴリーを選んだのは失敗でした…
作品に興味を持ってくれる人、そもそも作品に気が付いてくれる人の数が今までよりも少なかった印象でした。
周りの出店者の方が販売していたのは、Tシャツやワンピースなどの洋服。
遠くからでも何を販売しているのかが分かる大きなもの。
一方で自分は、ネクタイピンや蝶ネクタイなど手のひらサイズの小さなもの。
やっぱり大きなものに人の目は行くよね。
歩きながらブースを見て回るとき、洋服を探すのとアクセサリーを探すのでは目の使い方・視点が違う気がする。
アクセサリーばかりが並んでいれば、小さいものを探す目や心理状態になっている。
洋服が並んでいる中にアクセサリーがあっても、意識して見ていないと気が付かない…
そんな感じだったと思う。
ディスプレイも相性が悪い気がした。
周りのブースは洋服なので、基本ディスプレイが胸くらいの高さ(約140cm)。
自分のディスプレイはかなり奥に作品を並べているので、真正面に来ないとブースを見てもらえない状態でした。
アクセサリーカテゴリーで出店した時、周りのブースは基本ディスプレイが机の高さ(約80cm)。
周りに高さが無いので、歩いていても遠くから認識してもらえていた。
・周りに比べて並んでいる作品が小さい。
・遠くからブースを認識してもらいにくい。
ファッションカテゴリーには向いていない理由はこの2点かな。
フィードバックをもらえる大切な機会
イベントに出店して改めて思うのは
直接、人の反応が見れたり感想が聞けたりするのは嬉しいってこと。
自分は使わないし、プレゼントする相手もいないけど「素敵」だと言ってくれる人がいる…
自分が作ってるものが間違ってないんだなと自信をもらえる。
普段ひとりで作品を作っていると、「購入」という形でしかフィードバックがもらえない。
ブースの前を歩いている方が、ひげのネクタイピンや蝶ネクタイを見て
クスッと笑ったり、ニコッて笑顔になってるの見るだけでも嬉しい。
作品を買ってもらうだけが全てじゃないと気が付きました。
作品を買ってもらえなくても、立ち止まってもらえなくても
自分が作ったものに対するフィードバックがもらえる機会が大切なんだと思う。
オーダー制作
今回の出店でもオーダー制作の依頼をもらえたのは良かった。
1つは女性が使うネクタイピン。毎回Handmade In Japan Fesには来ているという方からのオーダー。
「初めて見かけた」と言われました。
サイズを6cmから5cmに小さくするのと、金具の向きを逆に取り付ける。
レディースのシャツは前立てが男性のシャツと逆になるので、ネクタイピンの留め方が逆になるんですね。
もう1つはラペルピン。パロサントという木が好きな方からのオーダー。
パロサントを使ってなるべく小さくして欲しいという依頼です。
どちらのオーダーもサイズの変更がある。
これはお客さまと会話する中で
「サイズを小さくできますよ。」と声を掛けたことでオーダーいただけた。
1人ひとりの小さな要望にも応えていけるようになりたいし、そうやってモノづくりしている方が楽しいんだろうな。
売上としては満足いく結果ではなかったけど、オーダーいただけてファッションカテゴリーは合わないと分かったので収穫のある出店になりました。
木工房ベル 鈴木健太
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