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活動③創作作家として
私が物を作る原点となったのは、母が裁縫を好きではなかったから。今では本当にそれを感謝している。
当時の母を思い出すワンシーンとして、彼女が頑張って夜遅くまでミシンと格闘していてジーパンを再利用したトートバッグを作っている姿だ。よくミシンが壊れて『動かない〜』と叫んでいた。
小学校で必要な給食ナフキンやバッグは母の友達が作ってくれた。低学年の時はありがたく使わせて頂いたが4年生の頃に手芸クラブに入り、上履き入れなど日常生活で必要なものを作れるようになった。そこで自分で必要な物を作る喜びと自分好みにアレンジできる面白さを知った。
ものづくりの楽しさをそれからずーっと離れていたのだけれども、大人になって結婚して子どもが産まれ、保育園の準備が始まった。かつての母と同様通園リュックを作る課題がやってきた。『私だったらこんなリュックが欲しい!』と久しぶりに創造意欲がムクムクと湧いてきて頭の中で描いたものを形にした。それが本当に嬉しくて嬉しくて、達成感があった。大袈裟かもしれないが自由に表現する喜びを感じた。
今思えば子どもたちが幼児の頃は自分時間の確保が難しく、常に中断され続け、最後までやり抜くことが難しかったからだろう。もちろんリュック作りも子どもたちが寝静まってからの夜なべ仕事だった。その時の私は子どもたちに早く大きくなって欲しい(手のかからないように)と願っていた。
ありがたいことに息子たちはスクスクと育ち、今や中1と小4だ。
まだまだ可愛らしいが、こうやってブログまで書ける時間が取れるし、私がしたかった事に時間を割くことができる。
こうして再び母業もひと段落し、ようやく私を出して良いと自分に許可した。
私の表現方法の一つとしての”創作作家”としてスタートした。