見出し画像

湖北から初詣おすゝめ

※ゆなピモさまのヘッダー画像をお借りしました。感謝。

今年は多くのイベントが解禁され賑わっていますね。
みなさま初詣などはどちらへ参られますか。

わたくしは神なので特段、正月に神社へ詣でることはないのですが(アブナイ奴)

今回湖北地方ではなく、
湖北地方から行ける(片道1〜2時間程度)オススメ神社を3社ご紹介します。
サラッとよけいな解説付き。アッそういうの大丈夫っすな方はサラッと読み飛ばして下さい。

・南宮大社(岐阜県垂井町)
・氣比神宮(福井県敦賀市)
・多賀大社(滋賀県犬上郡多賀町)

順番は特に意味はありません。
写真はWikipediaよりお借りしました。

・南宮大社

南宮大社(なんぐうたいしゃ)
岐阜県不破郡垂井町

主祭神
金山彦命(かなやまひこのみこと)
イザナミがヒノカグツチを産んだ際に生まれた製鉄・鉱山の神。
配神 
彦火火出見命
(ひこほほでみのみこと) →別名 ホオリ・山幸
(母 木花開耶姫(このはなさくやひめ)が身の潔白のために火中出産した二男。火つながりか)
見野命 
これは謎。
豊雲野神(とよくものかみ)の別名説 雲を神格化した独神。雲=製鉄の煙?
みの=美濃地方の産土神?

・鉄の神と天武帝勝利の秘訣

岐阜県西部、関ヶ原の東隣。南宮山の山麓に鎮座する。名前の由来は「国府の南に位置するから」
主祭神の金山彦命(かなやまひこのみこと)は鉱山を司る神。火傷で苦しんだイザナミの吐瀉物から生じたといわれる。
岐阜県神社庁によると、アマテラスの兄にあたる大神様だそう。(母は一緒だしな。太陽神(農耕)の兄は製鉄神(開墾・農具)ってわけ)
全国の鉱山・金属業の総本宮として古くから信仰を集めています。

地理的には、伊吹山の東に位置し風が強く、古代の金属精錬に必須である鉄鉱石(赤鉄鉱)を産出した地域です。古代製鉄民の信仰とはいかなるものだったのでしょうか。境内北側には磐座もあるそうです。

壬申の乱の際に、大海人皇子(のちの天武天皇)は東国の豪族のサポートを得、西濃の鉱山からの鉄鉱石による鉄製武器を供給することができたことが勝利に繋がったといわれます。
壬申、承久、関ヶ原。決戦はいつも岐阜。
あまたの戦の舞台となった西美濃に祀られる製鉄の神に思いを馳せる、そんな神社です。戦国好きは近くの関ヶ原歴史民俗資料館もオススメ。

・氣比神宮

氣比神宮(けひじんぐう、気比神宮)
福井県敦賀市曙町


主祭神
伊奢沙別命(いざさわけのみこと) 別名「気比大神」「御食津大神」食物の神
仲哀天皇 第14代天皇
神功皇后 仲哀天皇妃

配神
東殿宮:日本武尊(やまとたけるのみこと)
総社宮:応神天皇(おうじんてんのう) 第15代天皇。
平殿宮:玉姫命(たまひめのみこと) 神功皇后の妹説
西殿宮:武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)

越前国一宮
海上交通、衣食住全般、長寿、武運のご利益

・謎めく名の交換と加羅の皇子

応神ファミリーが勢揃いなので八幡系かと思いきや、気比大神-イザサワケ-が本体で古代から朝廷の崇敬を受ける神社。

伊奢沙別/去来紗別(いざさわけ)とは、この神社特有の神。食物神としての性格を持つ。信仰において食べ物の神が一番古いと思っています。つまり、上古より当地で祀られた在地神、特に海人族によって祀られた海神であると解されているようです。

敦賀はかつて角鹿(つぬが)といわれ、仲哀天皇・神功皇后・応神天皇と深いつながりを持ちます。(省略)
熊襲・三韓征伐、続く大和での謀反の平定を終えた応神天皇(ホムダワケ)は禊のために気比宮に参詣しました。
この際幼いホムダワケは夢のお告げに従って気比の神イザサワケと名の交換を行ったという奇妙な逸話があります。
つまり、ホムダワケの元の名はイザサワケだった?
でも赤子の時の腕がたくましいことから、ホムダ(鞆のこと)ワケって名付けたって言われてるし矛盾している。

応神天皇が入れ替わった?
侵略の遠回しな表現?
応神5世の孫、継体天皇の暗喩?

このミステリーで妄想してたら終業時刻になっていた冬の一日(アブナイ奴)

日本海側は渡来人や海人族にまつわる神社の多い土地で、加羅国から来た王子、都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)の摂社、角鹿神社も境内に大切に祀られています。JR敦賀駅前にはツノがあるヒト「都恕我阿羅其等像」があるのでそちらも要チェック。

ツヌガくん(敦賀市HPより)
服が銅鐸っぽい?

・多賀大社

多賀大社(たがたいしゃ)滋賀県犬上郡多賀町多賀

・祭神
伊邪那岐命(イザナギノミコト)
伊邪那美命(イザナミノミコト)

夫婦神を祀る多賀神社の総本社。
ご存知、日本でもっとも有名な夫婦を祀っています。
生命を産み出した二柱なので、延命長寿、縁結び、厄除けのご利益があると言われます。
豊臣・徳川・井伊他時の権力者の寄進を受け発展しました。

・写し間違いからイザナギか。延命長寿で大人気

日本一有名な夫婦神を祀る大社。それが多賀大社です。

イザナミ(妻)は黄泉の国へ行ったが、
イザナギ(夫)の最期はよくわからない。

古事記の写本の一つには、イザナギは淡海の多賀に坐すという一文があります。
日本書紀には淡路の洲に幽宮(終の棲家)を作ったとされ、「淡路」「淡海」の写し間違いではという指摘もあります。
また淡海は汽水域ではという説も。
(最初に産んだのは淡路島だしなあ)

古くはヤマトタケルに繋がる古代豪族、犬上氏の祖神を祀ったと言われ、水辺の祭祀と関わる信仰が営まれたようです。

社の東6キロの峠に大きな三本杉の御神木があり、当地に天降ったイザナギが栗ご飯を食べた際使った箸から杉の大木が生えたという伝説があります。
栗ご飯?箸?
高僧のようなイザナギの意外な一面を垣間見ることが出来ますね。あくまで伝説ということで。
謎めく犬上君の祖神とイザナギ。
「名の交換」によりアマテラスの親格にアップデートされた神社と言えるでしょう。(うまいこと言った?)

近くには、地名である犬上(犬噛・犬神)の語源となったとされる、身を挺して主君を護ったという忠犬の亡骸を祀る大瀧神社(境内社・犬上神社)があります。現代ではペットの守り神として人気です。


以上。独断かつ近所の有名どころ3社のご紹介でした。
読んでくださりありがとうございます。

個人的には雪の中でも敦賀の氣比神宮に毎年参拝していたのが幼少期の想い出です。
近くの浜、気比の松原も海のない県民には素敵な風景でした。

ご紹介の神社。遠くて行けないよって方が大半かと思います。
みなさまが何気なく初詣に行っている神社の由緒や神様について思いを馳せてみるのもきっと人生を豊かにしてくれることでしょう。
オススメの初詣スポットがあればぜひ教えて下さいね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?