ASP #8 JACK ごあいさつ
Atelier Sfida 主宰 福徳一志
「来年、うちの子供会のハロウィンで、何か演ってくれない?」
一昨年、とある親しい方に声をかけて頂きました。さて、何をしようか。舞台かな、それとも朗読劇みたいな感じにしようかな、など色々考えていた時に、頭の中に突然、Jack-o’-Lanternの顔をした少年が現れました。
彼の名前は、ジャック
ハロウィンに現れる妖精。いたずら大好き。でも根はとっても良いヤツ。よし、彼を主人公にした作品を舞台にしよう!それからは、ジャックと、次のハロウィンでどんなことをしようか、寒い日も暑い日も、楽しいことをたくさん考えていました。けれど
次のハロウィンは、やってきませんでした。
しょんぼりするジャック。でもそれ以上にもっとガッカリしているのは、ハロウィンを楽しみにしていた子供たちなんじゃないか。そんな子供たちに何か出来ないか。でも会ってお話することは難しい。そうだ、ジャックの話を書いて、みんなにプレゼントしたらどうかな?そして僕は、ジャックのお話を書き始めました。
それからのジャックは、お話の中でも、そしてお話の外でも、いろいろな人たちの助けを借りて、一つの作品として、完成することが出来ました。これを読んでくれた子供たちが、来年のハロウィンを楽しみにしてくれたら、ジャックも僕も、とても嬉しいです。
そして今回の挿絵は、ASPの舞台にも出演して下さった、松岡凛奈さんにお願いしました。初めてジャックの絵が届いた時、その姿があまりにもイメージにぴったり過ぎて「ようやく会えたね!」と、目の前のジャックに声をかけてしまったほどでした。あの感動は今でも覚えています。
それからもお忙しい中、毎回とても素敵な絵を描いて下さり、ストーリーに彩りを与えてくれました。本当に感謝しています。皆さんにも是非、松岡さんの絵をご覧になって頂き、最後にはニッコリ笑って頂けたら良いなと思います。
さあ、この作品を読んだあなた。来年のハロウィンは、きっとあなたの後ろにも
ジャックがいるかもしれませんよ!
ふくとく はじめ
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この度挿絵を担当させていただきました、松岡凛奈です。
A.S.P. #3 HEAVENの舞台で、福徳さんが役者の方で声を掛けてくださったのがA.S.P.への参加のきっかけでした。
今回はコロナ禍で披露するとこが出来なかったお話をWeb上で公開するにあたり、イラストをお願いできないかということでしたが、最初は本当に私で良いのだろうか、という思いでいっぱいでした。
ただ、福徳さんの書くお話はどれも心温まる幸せな作品になっていて、イメージはどんどん湧いてきます。頭の中のイメージを完全に再現できたかというと、まだまだ至らぬ点はありますが、子供たちに楽しんでもらえるよう、そしてなによりジャックが楽しんで生きててくれたら良いなという思いで作品作りに携わらせていただきました。
今の時代を写すとても素敵な作品になりました。
ぜひお手に取ってご覧いただけますと幸いです。
まつおか りな
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なおこの作品は12月までは公開しております。
どうして12月までかって?
それは…
ヒミツです。