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ノギサカタロウ

[ノギ‐サカタロウ]か…

[ノギサカ‐タロウ]か?

いや、正統素直に[ノギザカ‐タロウ]?

濁る‘サ’なら…‘ザカタロウ’はあり得まいなー?

わが安息のオアシス、BO●kO●Fの書棚で見かけては都度‘音節’に悩んでいた作者名。

乃木坂太郎、氏。

“…んま、‘サカタロウ’って確率も低いよねぇ??”

…とまぁ、いつもココロん中でウヤムヤと葬りつつも。惹き付けられては買わず仕舞い…な葛藤が、来店するたび沸き上がっていた氏の漫画――『幽麗塔』シリーズ。

大きな瞳クリクリの、昭和な少年少女雑誌の表紙に登場しそうな童顔系画風から――

“…大正浪漫絡みの、怪人二十面相風味にしてレトロモダンな恋愛+探偵…モノ?”

――を彷彿させた、『幽麗塔』第1巻表紙の主人公アイコン。

とある日遂に、件の瞳クリクリ風味に抗えず買ってしまった第1巻――以後、現在進行形にて〈乃木坂太郎‐沼〉に、肩までどっぷりハマり中…なーぅ!

セクシーっつーより古風なるエロス?…ナマめかしくもツヤっぽい‘色気’を纏う主人公。

タイトルも‘幽霊塔’かと思いきや、1文字捻った『幽麗塔』――なるほど…[霊]→[麗]と来りゃ、‘ソレ’の暗喩だったか?

ドキッとするほど妖しげな、『幽麗塔』に魅入られて…。氏の他作品『医龍』にも、突入没入つかまつり候。

大学病院の、否――ニッポン医療界の、闇。

大なり小なり組織ってヤツぁ、‘医局’に限らず――てっぺんから腐り固まる。

てっぺんピュアピュア、No.2を筆頭に腐ることもママあるがのーぅ――。

モグリの闇外科医‘ブラックジャック’センセーの活躍とはまた違う朝田医師、破天荒にして手練れ外科医のブッ飛んだ‘赤ひげ’ぶり。

医局に君臨する野口教授を、江戸封建気質が象徴具現された人物――と見るならば…。

主人公・朝田は昭和前期の、バチスタ論文と医局改革に燃えるヒロイン医師・加藤は昭和後期の、ソツは無いが華も無い周辺モブ達は平成ユトリロの、保身と規則に縛られ怯える子ヒツジ研修医・伊集院は令和の――‘時代風潮’が具現化された人物…と見なして読むも面白い!?!?

…とは、昭和後期前半気質を宿すかやおりの、主観的勝手解釈フィルター――ですがねぃ。

…けけけ。

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