川のシアワセ
いやぁ、スカッと青空だと色彩も映えたのだどもー。
…としながらも。
橋からの景色――というのは、ついついシャッターを押したくなるモノさねー。
踏切内から見る、彼方まで延びゆく線路――と、橋上から見る延々滔々たる川筋…
…の共通項ってば、本能が“ハッ”とする美的構図なのかも知れーぬな。
とまれ、風吹き抜けぬ京盆地。鬼蒸し昼下がりの橋上から“賀茂”川上流に向けた1枚だ。
ちなみにわが背後…下流方面は、ココら辺りを境に“鴨”川と表記が変わる。
さて、鬼蒸し昼下がりの1枚。
思わずシャッターしたそのワケは、賀茂の川面に見つけた水遊びビトの図が実に微笑ましくって…羨ましくって。
お爺にお婆、おさーんにおばはん、カップルにファミリー…エトセトラ。
きゃっきゃはしゃいで水と戯れ、服の濡れも構いナシの涼空間。
シンプルにしてゼータク――…にして、実にイキモノがかったヒトの姿にホッとする。
賀茂の川面に足浸す老若男女のその顔にゃ、ウソ偽りなきプライスレス・スマイルと満足感が満ち溢れているのだろうな。
川面横切る飛び石の橋…の、その向こうにゃてんでに水遊ぶちっこいヤツら。
先生たちの監視眼8つに結界された四方陣、その内で安心安全に冒険するピュアピュア園児たち。
足裏の砂利感、手足にそよぐ清流のせせらぎ感、銀キラの小魚、揺らぐ水草、カモにサギ。
川に内包されているモノすべてが、きっと楽しくて仕方ないに違いなく。
翻って、この川も!
ヒトと戯るひとときを、心の――いや、川の底から――ふふ、楽しんでいるに違いない。