春のミモザイエロー
野生のミモザを初めて見たのは数年前。
家族で行った、伊豆でのことでした。
これがその時撮った、雨の中のミモザの写真です。
私は豪雪地帯で生まれ育ったので、この時期は全てが雪に覆い尽くされ、見えるのは雪が積もった針葉樹のみ、という環境で。
大人になって都会で一人暮らしをしていた頃も、ミモザが出回る時期にお花屋さんで見かけた覚えも無く。
なので、その旅先の、満開の花をつけたミモザの木が何本もある光景に「本物?夢じゃないの?」みたいな感情を抱いたのを覚えています。
そして先日。
近所のお花屋さんで満開のミモザが売っているのに初めて遭遇しました。
その可愛らしさに一目惚れ!
一本買ってきました。
じっくり観察してみると。
ほわほわで丸くて思わず心を許してしまう花は、満開だと赤みを感じないすっきり鮮やかな黄色。
櫛のような形の葉っぱは、白緑寄りの深緑色。
そして、ほのかに漂うすっきり爽やかな香り!
まだ肌寒く冷たさが残る空気と調和しつつも、「もうじき春が来ますよ」と教えてくれているような、色と形と香り・・・
何てよく出来た花なんだろう!
と、感心してしまいました。
店先に春物が並びはじめても、まだまだ着るもののシフトチェンジは難しいこの時期。
そんな時、小さなポシェットに春色を取り入れるだけでも、気分がぐんと変わると思うのです。
そんな想いで作った、こちらのスマホポシェット。
mei meiで大人気のかごバッグと同じ、エコアンダリヤを編んでいます。
「ミモザイエロー」は赤みが少なく上品さのある明るさで、本物のミモザほど鮮やかではありませんが、身につけると小さい面積でもパッと華やぎます。
飽きのこない「ヘリンボーン編み」の模様は、編み地が厚くなるのでスマホを守るクッションの役割も。
今回から、制作工程にエコアンダリヤを広げて編む下準備を追加したので、模様全体が以前より揃ってとても可愛くなりました。
編み目に隙間が無くなり、エコアンダリヤ自体のツヤもあるので「夏のかご」といった印象も薄まり、アウターの必要な季節でも違和感なくお使い頂けます。
留め具やひも通し穴にはシルバーパーツを使い、編み物のほっこり感を引き締めて、様々なコーデに合わせやすいバッグになりました。
ベージュのワックスコードが標準で付きますが、本体と同素材の編み紐に変更可能。
色数が抑えられ、コーデがすっきりします。
黒や茶色のベーシックカラーのバッグしか持たない派のあなたに、ぜひ試して欲しいミモザカラーの小さなバッグ。
一度ご覧になってみてください。