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細編みをわで編む時の斜行 原因と対処法

いつもいいねやリツイート、コメント等ありがとうございます。

細編みなど、わで編む時の困りごと「斜行」について質問をいただきました。


バッグ等の筒状のものを編む時斜行します。

斜行しないといわれる編み方をしても徐々に斜行します(テンションだだ下がり)。

画期的な方法があればよいのですけど…


こま編みを編むと、斜行してしまいます。

綺麗なVにするにはどうすればよいでしょうか?!


筒状のものを、常に表を見ながら編む時の斜行について悩んでいる方はけっこう多いのか、斜行を解消する編み方などの解説動画などもたくさんあります。

残念ながら、常に表を見て編む場合、編み目の構造上、必ず半目ほど必ず右にずれます。

これは、目の構造がそうなっているので、どうしようもないことで、ずれを少なくする方法はあっても、完全に斜行を解消する方法はないのではないかなと思います。

編み目の構造(斜行する理由)

編み目は「足」の上に「頭」がのっていますが、編み目をよく見てみると、足の真上ではなく少し右側に頭があるのが分かると思います。

そのため、編み目の頭を拾うと、前段の目の半目右側の位置に次の段の目がくることになります。

一般的な編み図では、前段の目の真上に次の段の目が書かれていますが、実際に編んだ時の編み目の位置は前段の半目右側になります。

1段ごとに編み地を裏返す往復編みの場合は、表の段で半目右にずれ、裏の段で反対方向に半目ずれるので、結果的にまっすぐな編み地になりますが、常に表を見ながら編むわ編みの場合は、半目右にずれた頭を拾って編んでいくので、どんどん右に傾いていってしまいます。

往復編みで編めば、どんな時でもまっすぐな編み地になるわけではなく、例えば表の段では前段の目を拾って編み、裏の段では前段の鎖を束に拾って編むような模様編みの場合は斜行してしまうので、拾う位置の調整が必要です。

構造を見ていただくと分かる通り、表を見ながら編むと斜行してしまうのはどうしようもありませんが、ずれを少なくすることはできます。

私が普段やっている斜行を少なくする方法をご紹介します。

どの方法も一長一短ありますので、編むアイテムや使う糸によって使い分けてみてください。

斜行を少なくする方法

その1:持ち方を工夫する

編み地を縦向きに持って、上に引っ張るようにして編むと、斜行が少なくなります。

ただ、使う糸や力加減によっては普通に斜行してしまうので、注意が必要です。

その2:半目を拾う

前段の目の頭の半目のみを拾う方法も、斜行があまり出ません。

向こう側半目のみを拾うすじ編みはすじのような模様が出ます。

すじが嫌な方は、手前側の半目のみを拾うと、普通の細編みを編んだ時と見た目はほとんど変わりません。

この方法は、普通に頭を拾って編む細編みに比べて、縦が長くなってしまうので、その点は注意が必要です。

その3:メリヤス細編みで編む

前段の細編みのVを割るようにかぎ針を入れて細編みを編む方法でも、ずれが少なくなります。

この方法は、通常の細編みに比べると、縦の寸法が短くなります。

またVを割って編むので、通常の細編みとは見た目が少し異なります。

番外編:立ち上がりをつけずに編む

丸底で編み始めるときに一番よく使う方法で、最初の1周を編んだら、最初の目に引き抜かずにそのまま次の段を編み始めます。

この方法は、普通に斜行しますが、立ち上がりがないので、あまり斜行していることが目立ちません。

段の最初の目が分からなくなる&1段の目数が増えてくると数えながら編むのも大変なので、最初の目に目印を入れておくことが必要です。


完全に斜行を解消する画期的な方法があればよいですが、目の構造上、斜行するのはしょうがないことなので、使う糸や編むアイテムによって編み方を工夫していただければなと思います。

ここまで思いつくまま書いてみましたが、間違い等ありましたらご指摘いただけると嬉しいです。

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