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【にじさんじイメージソングアルバム / 制作のお話 4】M4.もっともっと(月ノ美兎イメージソング)
前回の続き、アルバム楽曲紹介の四曲目です。今回は委員長のイメージソングについて。
タイトル、歌詞について
委員長らしいワードを意識しつつ、全体的には超正統派アイドルソングです。
一番特徴的なのはやっぱりサビの「みっとみっと」でしょうか。
初めはここの歌詞もタイトル通り「もっともっと」だったんですが、ライブでみんなで「みっとみっと!!」って呼べたら楽しいだろうなと思ってそのまま名前を入れました。
その流れでタイトルの別案として「MITTO MITTO」とかもあったんですが、「もっともっと」という言葉自体も、果敢に色んな体験を重ねていく委員長っぽさがあっていいなと思ったのと、歌詞の意味が伝わりやすいようにそのままにしました。
「描き切らない」ということ
長く追い続けているファンほど歌詞の端々から色んな想像ができて、より感動できるものになるといいなと思いながら書きました。
Dメロで「ありがとう」じゃなくて「ありがと!」と書く理由が、KANADEROを体験した人なら分かる、みたいな。
先の例は過去の話ですが、落ちサビの「今日が伝説になるから」は現状ではまだ来ていない未来のことを書いています。
「今日」が初ライブが開催される日なのか、全く別の大きな節目のタイミングなのかはまだ分かりませんが、今後必ず「ここだ!」って思う日は来ると思います。
敢えてふわっとした表現をすることで、聞いた人それぞれが後から意味を考えられるようにするっていうのが好きなんですよね。
音楽に限らず、ストーリーを最後まで描き切らずに「解釈は視聴者に委ねる」みたいな表現をすることはよくありますけど、それは必ずしも無責任な投げっぱなしではなくて、より良い結末に辿り着くための余地を残すことだと思っています。
同じ作品を同じ人が観ても、そのタイミングによって捉え方が変わる面白さ。この曲には少しそういう意図もあります。
「成長の過程を楽しむ」文化が根付いているアイドルやVTuberとも親和性が高い表現だと思います。
アレンジについて
今回のアルバムの中で一番ハイテンションな楽曲です。イントロからブチ上がってそのまま駆け抜ける3分半。
収録曲の中では一番短いんですが、ライブとなると一番エネルギーを消費すると思います。
イントロやサビでのスネアの四つ打ちが特徴です。BPM178なんですが、これくらいならメトロノームに合わせてギリ跳べるはず。
ウサギ要素を意識してサビで跳べるようにしたいなとは思っていたんですけど、想定以上に激しくなりました。
途中で一瞬の清楚タイムがありますが、長続きしません。委員長なので。
基本はバンド+ブラスで進行していく中、ここだけコンガとシェイカーを入れて優雅な夏イメージを持ってきたり、後半の方では生ピアノを一時的にエレピに差し替えて雰囲気を微妙に変えたりしています。
ベース→ギター→オルガンのソロ回しを含む間奏も、良い感じに勢いを落とさずに、むしろ加速して後半へ向かう演出ができたかなと思います。
キメや展開も多くて、聴き馴染んでくるほど楽しい楽曲になっていると思います。
どこに置いても盛り上がる楽曲ということで、曲順的には中盤に据えました。ひとつ前の刀也くんと親子リレーというのもちょっと意識しています。
死ぬまでにやりたいことリスト
最後に今回の楽曲とは関係ないんですが、最近の委員長の配信で特に面白かったものを紹介します。
「死ぬまでにやりたいことリスト」を作っている委員長が、そのうちのサバゲーとストリップショーを体験してきましたっていうお話。
人生謳歌してんなー!と思わされて、自分も動こうっていう気持ちになります。突拍子がなさ過ぎると自分とは関係ない話になっちゃうんですけど、絶妙に陰の者にもできそうなラインなのが良いですね。
クレジット
作詞・作曲・編曲:Atelier LadyBird(吉村彰一、川崎泰弘)
Vocal:あやん(@aginyan08)
Electric Guitar:吉村彰一(@shouichidrums)
Bass:前谷優幸(@kobayasisuto)
Piano,Organ,Programming:川崎泰弘(@don0924)
次回、M5. センチメンタルジャーニー(えるイメージソング)
今回はここまで!
次回はえるえるのイメージソング「センチメンタルジャーニー」について書いていきます。
よろしければ、また覗いていただけると嬉しいです。