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ナヤミタケの悩み
ナヤミタケはわかっている、
自分が悩みすぎることを。
それは、重々承知している。
だけど止められないのだ。
雪崩のように押し寄せる悩みを
どうやって堰き止めておけるのだろう?
―楽しいことを考えてみれば?
―歌ったら?踊ったら?
言われるとおりやってみたけど・・・
そのときは一瞬悩みを忘れても、
それが終わったとたん
悩みは勢いよくぶり返すのだ。
「キミが悩むの止めたら変だな。
ナヤミタケでなくなるじゃないか。
悩むことがキミの役割だよ」
そう言ってくれたのはヒトツメ。
彼は他の人と違った視点でモノゴトを見ている。
ナヤミタケはなんだか元気になって
その日は思いっきり悩むことができて
心が青い空のようにスッキリしたんだ。
正しいことを言うのはカンタン。
だけど、正しさでは人は救えない。
ありのままのあなたを受け入れてくれる
〜そんな友だちって有難いね。
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