家の片づけに大切なのは収納量より適所としくみ
片づけと収納の関係は切っても切れないのは誰もが知ってわかることです
でも実際、片づかない理由の全てが収納量が足りないということではないとご存知ですか?
長年住宅設計としてハウスメーカーに勤めた経験とで片づけのプロ視点でお話しします
1.収納量を示す『収納率』
ハウスメーカーに住宅設計として間取りのプランニング提案の際、収納量を計算式で出して収納について数値化してご提案していました。
その計算式は
収納率(%) = 収納面積 ÷ 延床面積 × 100
延床面積:(上階を含)全ての床面積の合計
収納面積:物入や納戸、クローゼットなど
収納と呼ばれる建築工事で仕上がっている造らつけられた収納の延床面積
そうして出てきたパーセント数字を『収納率』と呼びます。
たとえば100m2(平米)の平家
茶色がかったところが収納面積に該当します
これらのざっと見積ると(メータモジュールと仮定して)おおよそ合計約12m2(平米)程度として
12 ÷ 100 × 100 =12% となります。
この数値は一般的に十分とされる『収納率』ですが物量や家族構成、トータル的にクリアしていても『適材適所』でなければ目的は果たさないと考えなければならない。
しかしながら狭小住宅では当時、7〜8%取れていればよしとし、この様な10〜12%で十分な収納量とお話していて満足いく間取りと実感していただいても、今では補足すべきことがあると感じています。
2.動線と収納位置との関係
収納量と共に収納位置は、片づけるモノによって量よりも重要です。
収納量は持つモノの量を調整する事で加減ができます。ですが使う場所から片づけるまでの距離が長くなれば、片づけまでの手間が増え『家事動線』の延長にもなりかねません。出しっぱなしを誘発し片づかない空間になりやすくなるでしょう。
使う場所の側や帰宅、外出までの動線上などつながりの中で収納位置を決めていく事も片づくしくみづくりになります。
靴をしまうシューズクローゼットは玄関に計画しますし、持ち出し部屋の中で使う必要のないモノも玄関横などにクロークや土間収納など用途によって適材適所でゾーニングしてみることがとても大切です。
3.家族一人一人の片づけにくさを理解した収納計画を
片づけやすさを考えるのであれば、片づかない片づけられない原因に注目しましょう。そしてその理由はみんな同じでない事も理解してください。
収納家具や収納用品、様々な仕様と材料があります。
例えば下の様に
スタイリッシュを好む場合中身が透けず
スッキリと見せれる収納用品ですが
閉まってしまうとわからなくなるタイプの方には不向きです。
その次の半透明である引き出しであれば
うっすらと何を入れたかを推測できて
片づけた場所を認識しやすくなります。
でも逆に色々な色彩が映るためにスッキリした感じにはならないということになります
ラベリングなどで文字を読んでモノを見つけることにストレスのない人にはモノの管理がしやすくカスタマイズも可能です。
キッチンでは主に片づける人は家事を担当する人が第一でもいいかもしれませんし
各個室にはそこを利用する主人がどうであれば出しやすく片づけやすいかを考えます。
ライフオーガナイザー®︎の片づけには
『利き脳』の特徴から片づけのしくみを見つける考え方があります。
家族一人一人の『利き脳』を知り、片づく空間づくりを目指すことをおススメします。
この『利き脳』については、次の機会にお話ししたいと思います!
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