カリフォルニア現地校でホリデーシーズンのかざりつけ。「窓・ドア」
空から舞い降りるスノーフレイク、真っ白な雪がつもる木々‥‥
雪国で暮らしたことがないわたしは、これぞ冬!という景色が非日常。ということで、ホリデーシーズンのかざりつけはいつも「冬」をテーマにしています。
カリフォルニアにあるレイク・タホという湖近くの山の景色。スキーに行く途中の車の中から撮った1枚です。
雪をかぶった木々が、童話の挿し絵かと思うほど印象的で、細かい枝までみごとに雪化粧された木立。
ツリーのデザイナーさんは、こういう景色を参考にするんでしょうか。
雪と枝の色のコントラストに見入ってしまいます。
舞い散る雪。
こんな景色を学校のデコレーションに写し取れたら‥‥雪の降らない住宅地でも「冬」を感じてもらえそう。
たとえば、ある年の学校の図書館のガラス扉には、「HAPPY WINTER」とつづったレターバナーといっしょに、スノーフレイクを降らせました。
正面のドアは、図書館に入る先生や子どもたちが最初にアクセスする場所。
「あ、ホリデーシーズンが来た!」というわくわく感を感じてほしくて、さまざまな形の雪の結晶を切りぬいて、舞い落ちる雪がつもっていくようなイメージで重ねています。
ここでも再認識。
白は目立ちますね。
ちがう年のドア・デコレーションはこちら。同じ場所です。
星形に切ったたくさんの紙とレースペーパーなどで形を作った平面ツリーです。
ポイントはマスキングテープ。
同じ大きさ・模様が隣同士にならないようにすると、どうしても「ここにいれられるものがない‥‥」という場所が出てきてしまうので、そこをうめるように、マスキングテープで星形を作るというアイディア。
どんな大きさでも自由に作ることができるテープは、とても便利ですね!
このときは、ひときわ目を引く「白」を均等に配置するのに悩み、ちょっと時間がかかってしまいました。(他の場所でボランティアしていた友人に『あれ、まだいるの!?』と大笑いされた)
この年のテーマカラーは赤と白と決めたので、こんなボールオーナメントも降らせてみました。
図書館にいくつかある小窓も、ショップのウィンドウディスプレイをイメージして飾りつけしています。ここでもグリッターカラーの赤より白が目立ってますね。
木製のレターバナーは、クラフトストア「Michaels (マイケルズ)」のセールで購入。
吊るした赤いボールオーナメントは、発泡スチロールのボールにテグスを針で通してつなげています。
「デザインをコントロールしやすいハンドメイド」と「買ったもの」を合わせるのは、効率がよいデコレーション方法なので、かざる場所が多い場合に取り入れていました。
別の小窓はこのように。
ホリデーシーズンといえば‥‥
こども心に響く「プレゼント」!やはりデコレーションには欠かせません。
プレゼントボックスといえばこういう感じというイメージを形にしました!
このボックス、もしかしたら壊れたり紛失するなどで、デコレーションの直しが入るかな?とそれなりに待ち構えていたのですが、図書館の先生が「いたずらしてはいけません」と、ていねいに言い聞かせてくれたおかげで、そういうことは全くなし。
低学年のこどもたちもわきまえてくれたようです。(ただし天井からさがるハンギングデコレーションにぴょんぴょん飛びついている子を何度か確保)
教室の窓も、大きさいろいろの雪の結晶を貼りつけました。
使用したのはコピー用紙です。折りやすく、切りやすいので最適。
「授業中に気がついたんだけど、このスノーフレイクの影がとってもきれいよ!」と、担任の先生がかなり気に入ってくれました。
窓から光がさす時間は、結晶の影が教室内に落ちて、模様を作るそうです。気がついていなかったけれど、たしかにそういう効果もありですね!
また、長い廊下の両側には大きな窓があったので、そこにも雪の結晶を。
ひとつは、降りしきる雪が窓枠につもるようすを表現して‥‥
反対側には、リースのように仕上げました。
外から窓を見上げると、このように見えます。
ここでちょっとした失敗に気がつきました。
「窓枠につもった雪」のつもりの紙が少しズレているのでいまいちリアリティに欠ける → 即、校舎2階に駆け上がって、修正しました!
校舎を抜けて、反対側の窓も確認。
こちら側は、校庭で遊ぶ子どもたちからもよく見えます。気がついた子が「あそこの窓、きれーい!!」と言ってくれたことがうれしい〜。
内側から見ると、このように紙を重ねています。
ツリーの部分は、トレーシングペーパーと画用紙という厚さのちがう2種類を使い分けることで、奥行き感を出そうという試み。
どうでしょう?
雪が降りつもる中、ぼんやりと遠くに立つ木々に見えるでしょうか?
教室のドアは赤レンガ色なので、つもった雪とつららが映えますね。
つらら、つもった雪は画用紙製。フリーハンドでざくざく切るだけのかんたんデコレーションです。
こういったパーツはすべて家で用意して、すぐに取りつけ作業に取りかかれるように準備しておきます。
ハンギングかざりは、ちがう素材で作ったオーナメントをリボンで結び、ひとつにまとめて吊るしました。
我が家のツリーにもかざっているモールのスノーフレイクや、アルミホイルの雪だるま。
毛糸やアクリル絵の具をまとわせたオーナメント作りは、素材ちがいならではの工夫を考えるのがとても楽しかった!
こちらはちがう年のドアデコレーション。この年は息子のクラスのみ担当したので、担任の先生のすきな色を取り入れてみました。
ドアのまわりの木は、担任の先生の手作りなんです。
そこに綿雪を降らせたらすてきかもしれない!と思いついて先生にOKをもらい、周囲も含めたドア・デコレーションを仕上げました。
*
息子たちが小学生だったころ、かれらが通っていた現地校で、季節ごとに「作ってかざる」ボランティアを担当していた数年間。
とくに集中してデコレーションを作っていた時期は4年ほどです。
学校はだいたい1年通してイベントやパーティーがあったので、そのつど教室をかざりますが、特に秋から冬にかけてのホリデーシーズンはフル回転でした。
冬によく使う紙のスノーフレイクは、シンプルながら見栄えするので、よく作ったアイテムの1つ。
外出先でもひまがあればひたすら切る、切る‥‥(余ると、『ほしい!』と言ってくれる先生にあげた)
個人的にだいすきな冬のデコレーションは楽しすぎてつい力が入り、それなりに「ゴージャス!!(友人談・本当にこの表現)」になるので、写真を撮っている人をよく見かけたことがうれしい思い出。(ありがとう!)
学校のかざりつけというのは、思いかえすと何も描かれていないキャンバスのような空間をかざる作業ですね。
ショップのウインドウディスプレイ担当!という気分で季節のかざりつけを考えるのがおもしろくて、熱中しました。
「ホリデーシーズンになると、思い出すこの窓」
ここ数年は学校デコレーションを作っていませんが、くり返し悩み考え、かざりつけた時間が今の土台です。
アトリエハルコ
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