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「かすれた手描き風」デジタル素材を作っています。
実はわたし、自然の素材を感じるラスティックな空間や、経てきた年月の跡が残るヴィンテージの小物が大好き。
でこぼこのチョークボードや、使い込まれたトランク、ステンシル文字がかすれた古い木箱、なんていうアイテムに心惹かれます。
古くなったペイントがはげ落ちて、下の素材が見える感じ。
きっちりしていなくて、どこかゆるみがある感じ。
なんとなく、きれいにパーフェクトじゃなくてもいいんだと、一息つける感覚が心地よいのかなと思っています。
↑ COFFEE & TEAの文字を書いたのは、イギリスの古い黒板。子どもが一人ひとり学習のために使っていたそう。
↑ ラルフローレンの店舗ディスプレイでよく見かける、アイボリー色の古いトランク。わたしにとって、収納と雰囲気づくりの両方を兼ねるスグレモノです。
誕生日や季節のデコレーションなども、できればそんな空間に合うものを選びたい。
という思いから、わたしが作るデジタル素材はえんぴつのかすれたラインや、手描きの線のゆらぎを残し、かっちりしすぎないデザインにしています。
「紙もの」売り場に並ぶきらびやかな品々は、見ているだけでうっとりしますよね。ラスティック好きのわたしも、「これ、絶対使うわ!」とつい買いたくなります。
ただ、きれいに仕上がった製品は、自分が選びたいインテリアやプレゼントの雰囲気に合わないかも‥‥と、ふと思うときがありまして。
もっとラフな、手作り感があるざっくりした感じでいいのに。
ならばと、実際にカードやレターバナーを作成していましたが、それはそれで、忙しいときにイチから作り上げるのはけっこう大変。
では、「手描きのかすれ」を残している「素朴」な感じのデジタル素材をプリントするのはどうかな?と考えました。
ちょっと時短にもなります。
PDFを一回ダウンロードすれば、ずっと使えるし!
いつもとちがう用紙を選んで、そのときに応じたアレンジを加えられるのもいいかも。
太ボーダー柄の用紙を選ぶと、一気にデコレーションのフォーカルポイントになりそう。
それに、プリンターがいい仕事をしてくれるので、「リアルな手描き」と「印刷物のきれいさ」のちょうどよい中間で仕上げられる気がします。
余談:プリンターのトナーがちょっとくらい少なくなっていても、もともとかすれたデザインだったら、そう気にならないですし。(実際にあった。かすれた雰囲気を出すには、少ないトナーでプリントすればいいのだ!と、しばらく楽しんでいました)
そういうわけで、アトリエハルコのデジタル素材は「手描きのかすれ感」を大事にしています。
要は「自分が使いたいPDF」を形にしているだけなんですが‥‥。
「かすれた年代物な感じ」にぐっときてしまう、わたしと同じような方々に、「これこれ!」と喜んでいただけるようなデジタル素材を作っていきたいと思っています。
アトリエハルコ
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