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ワインのインポーター「ヴィナイオータ」のHPの「作り手紹介」が読み物としてイイんです。生産…
はなれていても つながっている 水の精は そういって 葉っぱのうえで またたきました。 …
【予選通過句】 君だけが違つて見へた鳥曇 享楽の褥に聴きし鵺の声 駒鳥を探して歩くヒンカ…
数年前の夏。 野良猫が、開け放っていた玄関から家に入ってきて、ばたんと倒れ、廊下で眠りました。ひんやりしていて気持ちよかったのでしょう。 猫を飼っている覚えのない僕は、家の廊下で寝ている見知らぬ猫をしげしげと眺め、やがてつぶやきました。 まあ、いいや、と。 この猫を、野良猫ぴーすと名付けると、ぴーすはスタンプラリーの如く、我が家を訪ねてくるようになりました。 でも、ぴーすは、通り過ぎる日もあります。たまに心のスタンプラリーを忘れてしまうのです。 通り過ぎゆくぴーす
育てているガーベラの蕾が開花した 胸をすくような嬉しさが込み上げ 「おめでとう」口走る 「…
机の端に座って、片手を舐める猫の奈々がいて 猫が毛繕いするだけで、優々たる風格 狭い世界で…
飲食したものが、血肉になるように 人間関係も、自分の糧となり未来になる 自分が手や空気で…
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは、杖をついて川へ洗濯に…
喜助が用事でみざの村へやって来ました。 みちは、川辺で野菜を洗いながら、喜助に訊きます。 「のう、百姓はの、旅をして商売するっちゅうことはな、してはならんのかのう?」 喜助は、同じ川の水で顔を洗い、顔を手拭いで拭いながら答えました。 「そりゃそうだで。百姓は年貢を納めて国を支える大事な人手だでな。ほれ、むやみやたらと百姓が商売はじめてもうたら、だあれも米作るもんがおらんくなるろ?」 「ほうか…ほいだら、わっちも大人になったら、百姓せねばならんのかのう?」 「そらほう