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Self-efficacy ~自己効力感~

気が付いたらもう師走、1年は12ヶ月あったはずなのに、今年は、例年よりグッと時の速さを感じています。
ウープロwalkerをご覧の皆さんこんにちは!中島和子と申します。
個人面談を中心に活動しているキャリアコンサルタントです。

さて皆さんは、新しい環境に変わる時、どのように決断されますか?
転職・昇進・異動・結婚など、自分の意思でコントロールできる時はなおさら「迷い」はつきものです。
そのために準備してきたのに、あんなに願っていたのに「いざ」となると急に不安に襲われたりしませんか?「今の職場も悪くないし」とか「よく考えれば今のままでも幸せだし」とか、あれあれ?と思うことがあります。

慣れ親しんだ習慣や環境を変えることは確かに大仕事ですが、そのままそこにいたら何も変わらないのもまた真実。

◆自己効力感

では、一歩踏み出すために何が必要なのでしょうか?
私は「自己効力感=私にはできる」という感覚だと思います。バンドューラは、自己効力感を高めるために代理学習(他社の成功体験に学ぶ)・個人的達成(自らの達成経験)・社会的説得(他社からの励ましや賞賛)・情緒的覚醒(明るく前向きな心身の状態)の4つがあげていますが、この中の社会的説得の部分は第三者の仕事、つまり、子供だったら親や教師などの周りの人、職場だったら上司、CLであればCCがサポートできる部分だと認識しています。

私たちは1日に6万回の思考を繰り返すそうですが、そのうち4万5千回はネガティブな思考。人間は進化の過程で、様々な外敵から守るために防衛本能を身に着けてきたのでそれは自然な事。大切なのは自分でどちらを選ぶか決められることだと思います。

 そんな私も今、大きな転機を迎えています。
プライベートでは、長男が大学の編入学試験に合格したり、娘が生徒会役員に選ばれたり、素晴らしい出来事が重なりました。
 年初に願っていたことが、どんどん実現していく不思議な感覚の中で「今がその時」なんだと感じています。感覚優位な私は、直感で物事を決めてきましたが、今振り返れば失敗も、成功も同じぐらい価値のある経験だったと思います。不安はぬぐえませんが、やってみれば案外いい感じという事もしばしば、「成功とは、成功するまでやり続けること」という、松下幸之助さんの言葉を胸に、次の景色を見に行こう思っています。

◆居心地の良い場所

 話は戻りますが、生育環境や社会環境の中で、自己効力感を上手く育むことができなかった場合、小さな失敗を大きくとらえすぎたり、決断する力を失ったり、立ち止まって動けなくなったりすることがあります。
 そんな時は、第三者の手を借りて心を整えることも大切です。肯定的な環境に身を置けば、自然とエネルギーが溢れて、行動へのハードルが下がるので「本当はできること」や「ちょっと頑張ればやれること」へのチャンスを逃さずにすみます。
 自分が居心地の良い場所に身を置くことはとても大事な要素であり、他者のために「居心地の良い場所になる」事も素敵な仕事だと感じています。

 背中には美しい羽根を持っているのに、それに気付かずに「飛べない」と決めてしまわないように、自己効力感を高められる関わりを続けていこうと思います。

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