アトリエで暮らす喜び。創造性と心地よい空間の融合
こんにちは、mamakoです🌱
アトリエのある生活に憧れをいだいたことってありますか?
私は、美大で日本画を専攻していましたが、卒業して暫くの間、制作スペースのために1ルームの部屋を借りていたことがあります。
大学のアトリエはとっても広くて大きな作品も描きやすかったけど、やっぱり自分の家で描くとなると狭さが尋常じゃなく制作意欲も下がる気がします(これはただの言い訳です)
今日は私が今までに使用していたアトリエと、今のアトリエについてお話ししようと思います!
初めてのアトリエ
大学を卒業してすぐの頃は、制作意欲もすごくあったし、展示会の予定もあったので、大きな作品を描くためにはどうしても場所の確保が必要で。
日本画なので、気づくと岩絵の具で床が砂っぽくなり、生活スペースと分けたかったのも大きな理由です。
その時は、まだ大学を卒業したてで、仕事もアルバイトのような感覚でしていたので金銭的に余裕があるわけでもなく、職場と、当時暮らしていた実家の間くらいの場所で家賃24,000円の激安物件を借りていました。
でも田舎の方だったので、めちゃくちゃオンボロだったわけでもなく、それなりに集中して制作できるアトリエでした。
それから3年ほどして、30歳になったときに転職をすることになり実家を出ることになりました。
新しい職場は毎日忙しく、気づけばどんどん作品作りをする生活から遠ざかり、やがて筆を持つことのない生活になりアトリエも解約することになりました。
当時は絵を描くのって辛くて、しんどくて、何かを生み出すことの苦しみから逃れたくて働いていたような。。。
やりたいことやってたはずなのに、なんでこんなにもがいて作品を作るのかと疑問を抱いていたような。。。
ものづくりをしている方なら、きっとどこかでぶち当たったことがある悩みなのではないかと思ったりしています。
ちなみに、通常、女子が1人で部屋を借りるとなると、1階のお部屋は防犯上、あまりお勧めされないかもしれないけど大きな絵の搬入・搬出がある場合は別。私のアトリエは1階の道路側。歩行者通路から柵と扉があって、庭と言っていいのかわからないスペースに入れました。
大きな窓からの搬入・搬出はすごく楽だったので
意外といい部屋だったなぁと今しみじみと思います。
アトリエという名の作業スペース
それから絵を描かない生活をして10年・・・
時の経つ早さに驚きを隠せない40歳となりました。
この10年、いつか絵を描くことを再開したいという気持ちはずっと持っていました。
だからこそ、画材は常に近くにあったし捨てずに残しておきました。
10年の間に転職2回。
たどり着いたのは派遣社員としての生活。
これが自由に暮らしたい私にはバチっとハマりまして、1年の間に3〜4回、海外旅行に行けるほど自由のきく生活になりました。
そうやって、いろんな場所へいき、いろんな経験をし、いろんな伝統に触れると、じわじわと「また絵が描きたい」、絵でなくてもいい「何か創作したい」そんな気持ちが大きくなりました。
ちょうど私生活でも、結婚を機に部屋の模様替えをするタイミングで、夫に私の作業スペースを確保したいと懇願し、新たな作業スペースができました。
私たち夫婦の中では、その場所をアトリエと呼んでいました。
ちょうどその頃から、結婚式の準備のために、前々から興味があったカリグラフィーのお教室に通い始めました。
私のアトリエは毎日、朝活で続けていたカリグラフィーの練習テーブルになりました。
日本画の制作をするのとは全然違うけど、ペンや鉛筆を持つことは私にとってとても癒しの時間で、カリグラフィーをされている方が夢中になって勉強される方が多いのも納得です。
そんなある日、カリグラフィーのお教室でボタニカル画の講師をやらないかとお誘いいただきました。ちょうど書きたい・描きたいでウズウズしていたタイミングだったので、お話をくださったLiberty Calligraphyの直美先生には本当にいいお話をいただいて感謝しかありません。
それからは、このアトリエで久しぶりにスケッチ練習をたくさんしました。
分かってはいたけど、衰えって悲惨です(笑)
あれだけ毎日絵を描いていたのに、離れて10年にもなると感を取り戻すのにだいぶかかりました・・・
ただ、これだけは言えます。
久しぶりに描く絵ってめちゃくちゃ楽しいです🎵
ようやく絵を描く生活が戻ってきました。以前は大学で専攻していたこともあって、どこか日本画を描かねばということにこだわっていたような気がするけど今は違います。
鉛筆やインクで描く線画がとても自分に向いていると感じます。もちろん、日本画で習得した技術があってこそですが。
しかし。。。
人間(というか私?)って欲深いものです。
どんどん作業スペースの狭さが気になってきました。
楽しく描きたいのに、
カリグラフィーをするために絵を描く道具を片付けて、絵を描くためにカリグラフィーの道具を片付けて・・・・
この繰り返しがプチストレスとなってきたのです。
挙げ句の果てにはコロナ感染拡大を機に、そこで在宅ワークまで始まったらもうカオスです。PCが置かれた途端にその場所はもはやアトリエではなくなりました。
部屋の入り口付近だったこともあり、ポストから回収された広告が仮置きされる場所になり、出先から帰ってきた時に一旦かばん置こうっという場所になり、もはや作業場として何も出来ないただの物置き場となりました。
せっかく夫に私だけの作業スペース、アトリエを作ってもらったのに、のちにその場所は撤去されることになりました。
ついに思い描いたアトリエが!
私ごとですが、今のお部屋に住んでおよそ12年が経ちます。
部屋は狭いのですが、立地がとても気に入っておりまして。結婚をした時もここを出ることなく、夫が住み着きました(笑)
しばらくは近所に倉庫を借りて、スーツケースや季節外のお洋服などは倉庫に保管して部屋のスペースを確保していました。
だけど、ずっと8畳の部屋に二人暮らしはさすがにだいぶ狭く・・・
なので、実は3年くらいずーっといろんな物件を見ては、あーじゃない、こーじゃない、言って決めかねておりましたが、結局、狭さよりもこの立地を越えられる物件はなく。。。
そこでふと思ったのです。
同じマンション内でもう一部屋あれば解決するのでは・・・と。
なんとも贅沢な話だけど、まさにそれが今のアトリエです。
空き部屋があると知り内見してからもしばらく悩みました。
だけど、結果的には「ここがいいのでは」と背中を押してくれた母と夫には感謝です。
久しぶりに持つことができた私だけのアトリエ。
初めてのアトリエとはぜんぜん違う、
今の私だから持つことができた、この上なく幸せな空間です。
決して広くはないけれど、画材とお気に入りの本だけが並んだお部屋です。
きっともっと素敵なアトリエをお持ちの方は五万といるのだろうけど、今の私にとってはこのアトリエが何よりも幸せなお部屋です。
お気に入りのテーブルを置いて、
お気に入りの照明をつけて、
(お気に入りの家具たちはいずれ別の記事でご紹介したいなと思っています!)
画材はすぐに取り出せる場所に置いて、趣味の陶芸作品をずらっと並べて。
それと、初めて植物のある生活を始めました!
あまりにかわいくて、毎日葉っぱに話しかけてます(知人にそれは末期だと言われたけど気にしないw)
植物は大好きだけど、超ど素人なので、詳しい方がいたらぜひ色々教えていただきたいです。
結果、こんなにまで心地のいい空間ができるとは思いませんでした。
アトリエがないから制作できないなんて、どうしようもない言い訳だと思われるかもしれないけど、自分が基本的になんでも形から入りたいタイプだってことは自分(と夫)が一番よくわかってる。
だから、今こんなに居心地のいいアトリエを持てて本当に幸せです。
制作意欲がどんどん湧いてきています。
だからこそ、いまさらなのかもしれないけど
note始めてみました。
私がブログ的なことを始めたいと思うなんてことは今までない感情で、自分でも不思議だなって思うけど、ここでの生活、アトリエのある暮らしについて少しずつ残せていけたらいいなと思っています。
もしご興味を持っていただけましたら、時々覗いてやってください。
これからどうぞ、よろしくお願いします。
では、また〜🌱