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私たちの仕事、大切なもの①

大川健と大川郁子は、2015年5月にソルナ・クリエイト株式会社を設立しました。創業当初のモットーは「コーチングとコンサルティングで未来を創る」でした。

なぜ、「未来を創る」なのか。その原点は、2003年ころ、息子が小学校に上がる前に夫婦で話し合ったことです。当時、大川健は県庁職員、大川郁子は公立小学校教諭でした。

テーマは、息子を小学校から私学に入れるかどうかでした。その時に出た意見は、①最近、早期教育がはやり、小学生から塾や習い事に通う子が多い。小学校では有名大学附属の人気が高い。②その一方で、就職してからは、有名大学出の人材が仕事で成果を出せるとは限らない事例を見る。③有名大学に入ることが目的になって、大学で何をしたいのかがわからない若者が多いように感じる。④大学の方も、どんな先生がいて、どんな研究をしているか外から見てわからない。

結論は、「子どもが大人になったら、社会と関係なしに生活できない。だから、親の力で恵まれた環境で育っても、社会が不健全なら、子どもが幸せに暮らせない」。したがって、①息子を偏差値中心の流れに乗せないで、自分の学びたいことを学ばせる。②息子が大人になったとき、住みよい世の中であるように、周りの人たちも幸せになるように、私たちのできることをする。③だから小学校受験はしない。でした。

その結果、長男、長女とも地域の小学校を卒業し、その後、中学以降は自分がやりたいことができる学校を選んで進学しています。

話しをもと戻しますと、その会話をきっかけに、「自分の子どもが、幸せに暮らせるため」に私たち夫婦ができることとして、「周囲の人達も幸せに暮らせるように」周囲に人々のお役に立つことをしようと思うようになりました。これが、私たちの「未来を創る」の原点です。

郁子がコーチングを勉強し始めたこともあり、小規模な勉強会を開いたり、近所のこどもと一緒に野菜作りをしたり、清掃活動に参加したり、こどもの成長ともに、いろいろな活動をしてきました。

その後、2005年に郁子が教員を退職し、個人事業主として、コーチやコミュニケーション研修の講師の仕事をするようになりました。コーチという仕事は、クライアントの目標達成を支援することです。また、企業や団体でのコミュニケーション研修は、その大部分が目標に向かって進むチームづくりを目的とするものです。

個人や組織が目標に向かって進むということは、基本的に良いことです。しかし、その目標設定が、方向性や程度において適切でないと、目標達成が無理であったり、目標達成しても結果的に幸福でなかったりします。端から見てこれは・・・という事例もいくつか経験しました。

なぜ、そんなことが起きるのかを見ていくと、不適切な目標は、いろいろな都合によって形成されるようです。例えば、世間体とか、注目されたいとか、誰かに負けたくないとか、今の地位を失いたくないとか、そんな都合はいくらでもあります。

健は、県庁職員として31年間務めました。地方公共団体の役割は、「公共の福祉の増進」です。まさに「人を幸せにする」ことなのですが、この「適切な目標設定」という点で、常に正しかったわけではないと思います。一方で、仕事を通じて得た経験やつながりなどもたくさんあり、それを生かして自分なりに納得できる仕事をしてみたいという思いが年々強くなった結果、2015年に53才で早期退職をし、郁子とともにソルナ・クリエイト株式会社を設立しました。

会社設立の目的は、コーチという仕事をさらに発展させ、総合的に「幸せな人を増やす」ことに貢献することです。そんなわけで、「コーチングとコンサルティングで未来を創る」という最初のモットーになったのです。



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