【感性】という売り物
電車でお得意先のところへ向かいながら
ふと、言葉にできた思いがありました。
「そうか、わたしっていま"感性"を売り物にしてるんだ!」
そして、わたしはデザイナーという職業柄、その"感性"を「どう表現するか?」を毎回課題とし、丁寧に解決することを生業としているんだと。
再確認したような。前から分かってたけど改めて言葉にすると面白いような。
わたしたちはいつも
「あなたはどんな感性をお持ちなの?」
「その感性をどのように表現するの?」
という問いかけをもらっていることを意識していて
その答えを出すことに頭を使ったりしている気がするんです。
実際、思い返すと対話する相手に対して無意識にそんな目線をもったりしていませんか?
その人がどんな職業であれ、わたしたちが興味を持つポイントって、その人の感性だったりしませんか?
あぁ、この人部下にはこんな言い方するんだな。
この人、爪の先まで気を遣ってるんだな。
あ、このタイミングでこの話題振ってくるんだな。
え、こんな投稿もするんだ、意外〜。
とかとか。
なんとなく無意識に「評価」してたりしませんか?笑 この人は今後関わるにあたってとるに足る人物だろうか?
わたしに害を与えない相手だろうか?
わたしに幸福をもたらす相手だろうか?
そんなこと、口が裂けても発言はできないでしょうがw無意識レベルでは、脳内の構造として本能的に感じ取ってるはずなんです。
それを自覚できると、自らの感性の見られ方にも注意を配るようになる。
今日会う人に対して、どんな服を着ようか?
御礼のメールにはなんで言葉を載せようか?
気持ちを伝えるのに、どんなタイミングでどんな手段を使おうか?
表現とは何もデザイナーだけのものではなくて、単なる会話や着る服も表現の一部だと思うんです。
SNSの発達で「感性の表現」については、万人にその蓋が開かれた世の中になったなぁと感じています。
だからこそ、見られやすい。
見られることを意識して表現できている人はほどほどにいます。その表現力を洗練されたもの、磨けあげる努力をする人が、クリエイターと呼ばれる人たちなのではないでしょうか?
言ってしまえば
感性を売っている自覚と覚悟
×
そのための表現力磨きと鍛錬
さえあれば、誰でもデザイナーになれると思うんです。お金もらえますよ。
「いやいや、私は絵が下手だから!」
「デザイナーさんほどセンスないから!」
なんていう意識、この世から無くなればいいと思ってます。デザイナーという職業の可能性は、誰にでも開かれてて良いのです。
そんなことを思うようになったのは、いまの私がさまざまな表現方法で自分の感性を売っていることを自覚したから。
わたしは空間デザイナーですが、マンガ絵も描けます。表現力を磨いてきたからです。人の話すことが、私の頭の中ではいつも絵やイメージで表現されていて、それを伝えるためにドローイングメモをするのが癖でした。
そんな経緯から、とある経営者さんの話すことを
ブレストしながら絵に起こす、なんで仕事も受けてます。副業ですね笑
でも、わたしは自分の感性が売れる瞬間が増えることが嬉しいのです。
感性を売り物にするとそこに責任や覚悟が生まれます。かたや、感性に値段をつけてなくても、ずば抜けて鋭い感性を持ってる方もいらっしゃるので、そういう時は嫉妬します。笑 ああ、もっと磨かなきゃ!とエンジンがかかるものです。
本業にしている空間デザインでも常に
「あなたはどういう感性の持ち主なの?」
「それをどうやって表現するの?」
と問われているのですが、それが言葉にできたら苦労はしないですw
言葉にするのが難しいので、私の作品見てください。
私たちはもともと、口下手なのです。