16-1 塩化ビニル(PVC)の配合と造粒


塩化ビニルと配合剤並びに配合設計

塩化ビニルの性質

  • 重合度によって性質が変化し、高重合度は機械的性質が向上するが、加工温度が難しくなる。

  • 低重合度は反対の性質を示す。

  • 一般成形では重合度800~1,200が標準。

可塑剤

  • 均一に分散され、鎖状分子を滑らかに屈曲させる性質を持つ。

  • フタル酸エステル系(D.O.P.)が最も多く使用される。

安定剤

  • 押出成形中の酸化、分解、架橋などの変化を防ぐために使用。

  • 種類は多様で使用目的によって異なる。

配合例

  • 硬質異形押出: P1,100以上のPVCが耐熱性が必要。

  • 透明製品: P800が加工性が良い。

  • 軟質: 弾性としなやかさを得るには高重合度(P2,500)が使用される。

配合とブレンディング

配合

  • P.V.C.、可塑剤、安定剤などを混ぜる。

コンパウンディング

  • 配合物を混練ロールまたは押出機で混練り、粒状とする。

混練と造粒

混練り及び造粒工程

  • ペレット(粒状)を作る工程。

  • 押出機方式: 一軸、二軸押出機、コ・ニーダー、プラスティフィケーター、コンビプラストマシン、ダブルスクリューコンテニアスミキサーが使用される。

カット方式

  • コールドカット法とホットカット法があり、ストランドカットと空中ホットカットが一般的。


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