見出し画像

教えているけど 教えていない

「レッスンであなたは何を教えているの?」

アレクサンダー・テクニーク教師養成コースの
最初の頃に こんな質問がありました。

「何も教えていない」

いろんな答えの中にこれがあったのです。

「一緒に学んでいる」

これもありました。
双方向の関係ということですね。
でも 「何も教えていない」っていうのは
ちょっとびっくりな回答でしょ!

もちろん、頭と脊椎のことだったり
余分な緊張をやめることだったりを
教えてはいるんです。
ですけど・・・教えていない。

なぜなら
頭と脊椎のバランスシステムは最初から持っている機能だから。

元々そこにある 持っているはずなのに
持っていることを忘れちゃっている機能を

本当はこうだったよねって思い出してもらうだけ。

それに 緊張をやめるのは”やること”ではないです。
これは要らなかった 邪魔してたねって手放すこと。

正しいやり方 使い方などのノウハウを教える
のではなく
無意識にやっていることへの気づきをあげています。

だから 教えていないってこと。

ダンスレッスンでも
ポジションやステップの順番などの決まってることは
もちろん”教える”のだけど

バランスが取れない
腕の動きがきれいじゃない
動きが硬い
踊るときのニュアンスや表現

こういうのは ”やり方”では伝えられないよね。
”これが正解 正しいやり方”っていうのはないです。
だから教えるときに困ってるんだと思います。
そして 先生が本当に伝えたいのはここですよね。

こうした曖昧で感覚的で人によって捉え方が違う部分は
アレクサンダー・テクニークと同じ考え方で

どこで動きを邪魔しているかしら
それを やめてみたらどうなるかしら?

この視点で生徒さんに気づきをあげるのはどうでしょう。
持っている機能をまた使えるようになれば
制限しているものを解放してあげれば
きっと動きは変わっていきます。

そして生徒さんも
「自分は何を邪魔しているんだろう?」
考えるようになっていきます。
学ぶことをサポートしてあげるのは
先生の大事なお仕事ですね!
どう教えたらいいかわからないことも
その気づきの中で一緒に見つけていけばいいと思いますよ。

このアレクサンダー・テクニーク的な視点を
あなたのレッスンでも使ってみませんか。

ちなみに、動きを邪魔しているのは

・ボディマッピングのズレ
・「これをやらなくちゃ」の思い込み
・身につけた習慣的な動き
・周囲の環境からの影響
・不安や恐れ
・物理的にできないことをやろうとする

などなどいろいろありますよ。
さて どうやって邪魔をやめましょうか!

何が邪魔しているかを観察する視点
機能を取り戻すための新しいプランの立て方
伝えるときのあなた自身のあり方(コミュニケーション)

AT Dance Proのティーチングコースでは
これらを身につけるために実践的に学んでいきます。
あなたと生徒さんのためのクラスです。

https://www.atdance-lesson.com/proteach

新規受講の受付は1・4・7・10月(3ヶ月更新)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?