
年齢制限のある求人はできる? 「例外事由3号のイ」をわかりやすく解説!
求人を掲載するにあたって「応募者の年齢を制限した募集」を行うことは原則不可となっています。
ただし、例外的に年齢制限が許可される場合があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
今回は、例外的に年齢制限が許可される「例外事由(3号のイ)」を適用した求人を作成する際の注意点についてご紹介します。
例外事由(3号のイ)とは…?
長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、新卒者をはじめとした若年者等を、期間の定めのない労働契約(無期雇用)の対象として募集・採用する場合の例外事由
※例外事由(3号のイ)を適用する場合、以下の条件が必須となります
・新卒者と同等の処遇にすること(訓練・育成体制、配置・処遇など)
・職業経験を不問とすること
「例外事由(3号のイ)を適用した求人を作成したいけれど、条件をきちんと満たしているのかわからない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ここからは、よくある質問を例に一つずつ解説していきます。
例外事由(3号のイ)についてのQ&A
Q. 募集年齢は「40歳未満」などでも設定できますか?
A. 「若年者を採用し、長期勤続によるキャリア形成を図る」という観点から、例外事由(3号のイ)は基本的には「35歳未満の若年者」を想定して設定されています。
ただし、キャリア形成を図る観点での募集であり、経験不問かつ新規学卒者と同等の条件であれば「40歳未満を募集」という求人も認められる場合があります。
しかし定年を定めている場合など、勤続可能期間が極端に短くなるような上限年齢を設定して募集することはできません。(概ね45歳未満が目安となります)
Q. 募集年齢の下限を定めることはできますか?
A. 例外事由(3号のイ)で設定できるのは上限年齢のみで、下限年齢を定めることはできません。
ただし他の例外事由にも該当する場合には、該当する例外事由を理由として下限年齢を定めることができます。
例)年齢18歳~40歳(下限:警備業務があるため、上限:キャリア形成のため) など
Q. 職業経験不問とは、職種についての職業経験を問わないということですか?
A. 「職業経験不問=募集職種の経験不問」ではなく「職業経験(実務経験)を不問」としなければなりません。
また、職業経験(実務経験)が必須となる資格を応募条件とすることもできません。
例)ファイナンシャルプランナー1級 など
Q. 免許や資格、技能を応募条件とすることはできますか?
A. 業務上必要かつ実務経験を有する免許や資格でなければ、応募条件として設定することが可能です。
例)普通自動車運転免許 など
また、職業経験(実務経験)の有無にかかわらず取得できる技能についても応募条件として定めることができます。
例)パソコンの基本操作 など
Q. 「経験者優遇」や「経験のある方尚良し・歓迎」などと記載することはできますか?
A. 職業経験の有無を条件に加えることと同様の表現となるため、記載できません。
また、経験の有無に応じて給与などの条件を優遇・変動させることもNGです。
例)経験者は時給がアップする など
*****
ぜひ今回の記事を参考に、例外事由(3号のイ)を正しく理解し、求人規定に沿った原稿を作成してください。
アットカンパニーや反響対策についてのご相談
アットカンパニーについてや原稿の見直し、反響対策などでお困りの際は、弊社の営業担当またはこちらのフォームまでご相談ください。
運営・発行:
株式会社 大新社
TEL: 0120-451-008[受付:平日10時~18時]
※ホームページの更新、プラン変更、サービスのお申込みなどのご相談はお気軽に弊社までお問い合わせください。