星野源は前例が無い
2021年5月19日、星野源さんと新垣結衣さんの結婚が発表され、コロナ禍で苛まれている日本に微笑ましい話題を提供してくれました。2016年に放送され、出演者が主題歌で踊るダンスも一世を風靡したドラマ、「逃げるは恥だが役に立つ」で夫婦役を演じた二人が、今年の新春特番の撮影で再会し、その後は結婚へ向けて一直線。日本を代表するカップルとしてこれからも末永く幸せでいてほしいと思います。お二人のようにドラマで出会って結婚したカップルは、結婚後うまく行っているか行っていないかは置いておいたとして、結構あるので前例はあります。前例無しはそこではありません。
星野源さんは、俳優の他にも、歌手、お笑い、作家と多彩すぎる活動をしていることはご存じの方も多いと思います。それを聞いたら、なるほどこんなに多方面で活躍しているというのは前例ないなと感じる方もおられるでしょうが、星野源さんの前例無しは、複数のことをやっているだけでなく、売れていない不遇の時代からずっと、それぞれ領域で、星野源だけの世界、誰もやっていない、前例の無いものを作ろうとして、ずっとやってきたということです。それも奇をてらった奇抜なものというのではなく、好きが高じて前例の無いものということになっていったようです。これを聞き、不遇に耐えながら、(ある意味)健全な苦労をして、好きなことを続けてきて花を開かせ、更に羨ましいほどの伴侶まで得られたということに、羨望とともに、大きな称賛を贈りたいと思います。何かを犠牲にしたのではなくやり抜いて、更におまけ(新垣さんすみません)まで得られるとは...
どれだけ覚悟を決めていたとしても好きだと言うだけでは、組織にいるとやらせてもらえなかったり、前例のないもの・コトに対しては、まさに前例が無いということで却下されてしまったりすることは本当に多く耳にします。たとえ、スタートすることが出来ても、またはそこから意を決して外に出て挑戦しても、様々な圧力により早急な成果を求められて、やがてやらされに変わってしまい、健全ではない単なる苦労になっていくという話も聞きます。好きを貫いた人がその道で成功し、さらに新しいもの(人)を好きになり、また一つ幸せを掴み取ることが、どんな業界、世界でもどんどん出来るようになることを期待します。
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