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「スケールが桁違い‼︎ 捕鯨船 関鯨丸見学」


全国ではじめて札幌中央卸売市場に、ナガスクジラの鯨肉が上場されるのを記念し、北海道に初入港した共同船舶株式会社さんの捕鯨母船〝関鯨丸〟を見学しました。

全長112メートル関鯨丸


資源量は確保できたと、今年の夏に半世紀ぶりにナガスクジラの商業捕鯨が可能になったとのことで、期待を背負い造船された日本製の大型捕鯨母船は75億円!最新鋭の設備が搭載されているそう。

こちらはキャッチャーボート


ちなみに、この母船は鯨の加工が主な役割でキャッチャーボートと呼ばれる船で捕鯨をします。

いよいよ船内へ



まずは石狩港にドドーンと停泊する約9300tの母船の中へ。貴重な体験です。



はじめに入室した操舵室。レーダーやモニター、大きな船を動かすには意外なほど小さな舵が。

操舵室で説明を伺いました。
獲った鯨のシッポをキャッチャーに結びつけ港へ。母船のスロープからウインチで20m50t以上にもなるというナガスクジラを船内に入れて渡鯨〝とげい〟するそう。一連の作業をビデオ視聴。


ここに鯨を運び込み解体


母船の船尾から船内に運ばれた鯨は、40人がかりで鯨専用の包丁で6枚おろしに。
大包丁を使って背乗りできるのは、熟練の職人さんで船内にも3名しかいないそう。

この床自体がまな板!


ちなみに、このスペースの床全体にが2-3mのまな板がはめ込んであり、消毒したり水を流したりできるそう。

解体用の包丁


2メートルぐらいある大包丁


柵どりのあと、おおきな肉を分割し加工室へ。
オゾン水に通して殺菌し、脱気してパッキングなどと、さながら洋上の食品工場と言ったところ。

加工処理の機械が並びます


塊肉となったら急速冷凍室へ。

急速冷凍庫


船内で冷凍コンテナに積まれ、なんとコンテナごとトレーラーへ。

両翼合わせ3.3m。時速90kで109 k飛ぶ


一番印象的だったのは、関鯨丸に探鯨用のドローンが積載されていた事です。ドローンは垂直離着陸タイプなので、風の影響を受けにくく船舶の入れない氷上や浅瀬にいる鯨も撮影できるそうで、災害時の利用にも期待できるそうです。

捕鯨船の上でいただく鯨汁は絶品


最後に船内食堂で鯨汁をいただきました。しばれる冬には沁みます!
鯨の脂は全然しつこくなくて、臭みも全く軽く、調べるとやはりオメガ3。コラーゲン質のプルプル感もたまりません。

貴重なお土産も。



これから市場に出回る鯨肉。
色々調理するのが楽しみです。

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