無理に結婚しなくてもよくない?
結婚を婚活と読み替えてもらっても、恋愛、恋活と読み替えてもらっても可。
無理に婚活に精を出したり、相手探しに躍起になる必要はないのではないか。
断っておくが筆者は結婚や恋愛を否定する気は毛頭ない。
ただ、婚活や恋愛のことを考えてつらくなる人も少なからずいるのではないかと考え、自分なりの考察を書いてみた。
まず、結婚・恋愛のデメリットとメリットを整理していこう。
男性と女性でもかなり変わるのでそれについても言及した。
ただし、メリットと思われるものは理想と紙一重で、結婚していない人から見ていいなと思うだけであり、結婚した当人がメリットと考えているかは限らない。
ちなみに筆者は結婚エアプ勢なので、今まで出会ってきた人の情報、家族の結婚事情などから考察している。
結婚のメリット・デメリットを考察
メリット
・世間体がよくなる(とくに男性)
過去に結婚しているだけで周りからの評価が良くなる時代があったらしい。たしかに女性目線で見ても、(恋愛対象外の男性ならばことに)結婚指輪をしている男性は信用に値する、と無意識下で感じている。つまり、安心するのだ。その安心が周りからの評価に置き換わるのだろう。
・子どもが持てる
子どもが好き、子どもが欲しいと思っている人にとってはメリットたりえる。
・性的貧困に陥らない
性的貧困とはつまり性交渉の相手がいないことである。
基本的に毎日一緒にいるのだから、チャンスは多い。ただし多くの確率でそのうちレスになる。
・財産を相続できる、扶養控除などの面で税が軽くなる場合がある
・生計を一にするので二人に収入があれば金銭的負担が軽くなる
・家事分担など生活面での負担が軽減される
デメリット
・相手の親戚との付き合いが大変
相手を気に入って結婚したとしても、どんな親兄弟親戚がいるかわからない。
結婚する以上、相手が天涯孤独の身である場合を除き親兄弟との関わり合いは必須になる。
・一人の時間を確保するのが難しくなる
誰かと常に一緒にいるのが好きな人にとっては苦ではないかもしれないが、一人の時間が好きな人間にとって、誰かとずっと一緒にくらして全く一人の時間が持てないのはかなりの精神的苦痛である。
子供ができるとなおさら一人の時間は持てなくなることを覚悟したほうがいい。
・お金がかかる
メリットで金銭的負担が軽くなると書いたが、場合によってはもちろんお金がかかることもある。結婚式、新婚旅行、相手に浪費癖があった場合など。
子供ができればもっとたくさんのお金がかかることは間違いない。
全て公立校に通わせても一人2,000万円かかると言われている。
・出会った当時のドキドキはなくなる
筆者の知人のご両親で、90歳近いご主人が今でも「○○ちゃん、今日もかわいいね」と奥様を褒めるという話を聞いたが、おそらくそんな夫婦は1%もいないであろう。
・離婚するとき、した後が大変
これは子供がいる場合、いない場合でかなりの差がつくが子供がいない場合はまだましである。
子供がいない場合は、合わないと思えばさっさと離婚すればいい。
合わないまま時間だけが過ぎていくほど無駄なことはない。
バツがつくかもしれないが、ただそれだけだ。
今の世の中ならバツ1くらい「ふーん」と思われるだけである。
子供がいる場合、話はやはり複雑になる。
お互い親権が欲しい場合、有利になるのは母親でありよほど母親に落ち度がない限り、父親に親権を持たせるのは難しい。
子供がいる場合、離婚調停などでかなり時間とお金を消費してしまい、精神的に参ってきやすい。離婚しないに越したことはないが、長い結婚生活に何が起こるのかは誰にも予測できない。
結婚する数と離婚する数
結婚した組数
2015年度 2010年度
636,555 683,312
離婚した組数
2015年度 2010年度
224,692 245,996
政府統計から引用。
最新のデータがなく残念だが10−15年くらいでは人々の結婚観にそこまで大きな相違はないとみて考える。
大体1年に120〜140万人が婚姻届を出す一方で、40〜50万人の離婚が成立する。
年間で約100人に一人が結婚するのに対し約300人に1人が離婚する、くらいに考えておいたほうがいい。
このデータ、こうも読める。
1年に、結婚できているのは100人に1人なのだ。そりゃ婚活は就活と同じである。
何かしらの結婚ブームとかが来ない限り、この数字は今後大きく変わらないであろう。
婚活するのならこの辺の数字も頭に入れつつ、一喜一憂しないことが大事だと思う。
結婚できるのが普通なのではなく結婚できるのは結構すごい、ってこと。
離婚の統計を見て気になったのが、このデータは5年おきのものではあるが
1995年度から2000年度で離婚組数に大きな飛躍がある。
ミレニアム離婚?21世紀は新しい気持ちで迎えようといった感じか。
筆者がミレニアム世代生まれなので憶測しかできない。
不倫している人の割合
政府統計のようなものがあるはずがないのでGoogleの検索窓を叩いてみた。
いつもなら「これをお探しですか?」と色々提案してくれるGoogleも「不倫」と入力すると途端に推し黙る。
それでもめげずにエンターキーを押すと興味深い記事を見つけた。
https://books.j-cast.com/topics/2023/01/28020330.html
インターネット調査であることがバフをかけているとしても、6000人以上とはかなり有効なデータだ。
もちろん、匿名性の高いインターネット調査ではあるが、男性の約半分、女性の4分の1が不倫経験アリというのは驚きの数字だろう。
相手の不倫で離婚するといった話は私の周りでもちょくちょく聞くが、そんなことで離婚していては半分の夫婦が離婚してしまうことになってしまう。
不倫されても我慢できるかが問題になってくる、とまで言えそうだ。
婚活に価値はあるか?
結婚する意味があるのか分からなくなってきたところで、婚活の価値について考察する。
ここでいう婚活とはいわゆるお金をかけてパーティや結婚相談所、マッチングアプリの活用を指す。
全てにおいて数千円から数万円の諸経費が発生する。
出会えるのは基本的に理想とはほど遠いような人物ばかりで出会える絶対数も少ない。
貴重な時間とお金を投資してもリターンがあまりに少なすぎる。
であれば貴重なお金と時間は自分磨きの時間に当てるのが有意義な使い方ではないかと個人的には思う。
ここで私が思う自分磨きとは「収入を上げること」。
ちなみにこれは、男女共に言えることである。
男性の場合、収入を上げることによって自分自身に余裕が出る。
「このまま独身でも問題なく生きていけるんじゃないか」という余裕と「これだけ自分は収入を上げられたんだ」という自信が男性の魅力につながるから。
女性の場合は、男性同様「このまま独身でも問題なく生きていけるんじゃないか」という余裕を持てること、結婚への強迫観念がなくなり人生が思いのほか楽しくなり、それがモテに繋がりやすいこと。
もちろん、簡単に収入は上がらない。
ここには努力という苦しい局面が出てくる。
しかし努力をしてきた人間が魅力的に見えないわけはないのではないだろうか。
私は基本的に、人間は同レベルの人同士がお互いを求め合うと考えているので「いい人と出会えない」と嘆くぐらいなら自分のレベルを高めていった方がいい。
収入を上げるっていうのは自分を高める手段の上位に位置すると思っている。
お金で人間の価値は決まらないだろ、と思ってしまうかもしれないが実は決まってしまう。
それはまたいつか別記事で書きたい。
まとめ
結婚すると、基本的に世間体は良くなる。出世するのは妻帯者が多いなどがその例(大昔の話かもしれないが)。
結婚できるのは毎年100人に一人と考えると案外少ない気がしてくる。
不倫している人の割合は多く、むしろしているのが当たり前くらい。
婚活はリターンが少ない。婚活するくらいなら収入上げるために時間とお金使ってほしい。
個人的には・・・
結婚しても幸せになれるとは考えていない。でも機会があれば経験してみたい。
いつかは日本も北欧みたいに結婚というシステムは機能しなくなるんじゃないかと思っている。(例:未婚者同士が子供を持つようになる、など)
未婚者が増えて結婚しなくても全然生きづらさのない世の中になっていくと思う。
個の時代なのだから家族主義も無くなるんじゃないか、と考えている。
今の時代は伝統や文化ではなく、目の前の楽しいことに目を向ける人が多いように思う。
そんな人たちは結婚どころか婚活、恋愛も面倒なのではないか。
結婚や子供を育てる以外にもやりたいことは山のようにある。
結婚に夢は見ない方がいい。結婚は「ロマンス映画」ではなく「生活」に過ぎない。
不倫は当たり前のように行われているので、あまり気にしないようにするしかない。
うーん、いくら考えても結婚にそこまでの価値を見出せない私。
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