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愛の不時着越え!?愛と執念は時空も越える ドラマ「愛の迷宮-トンネル-」食わず嫌いは損ですよ!

現在ネットフリックスで配信されている韓国ドラマ「愛の迷宮-トンネル-」。2017年に韓国で放送されたこのドラマ、実は埋もれた名作なのではっ!?と焦るくらい分厚い人間ドラマだったので紹介させて頂きます。大ヒットした「愛の不時着」は国境を越えましたが、この「愛の迷宮-トンネル-」はなんと時空を越えちゃいますよ!

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ストーリー

1987年、韓国ファヤン市。帰宅途中の女性がストッキングで首を絞められ殺される連続殺害事件が発生する。ファヤン警察署の強行班係である熱血刑事であるパク・グァンホは、執念の捜査で犯人と思しき男を突き止め、遂にとあるトンネル内まで追い詰めるが、もみ合いになり頭を打ち付けて意識を失ってしまう…。そして目が覚めトンネルから出てみると、なんとそこは30年後のファヤン市だった…!連続殺人犯はどこへ!?1987年で待つ自分の妻は…!?犯人を捕まえる事で30年前に戻れると確信したグァンホは、同姓同名の刑事になりすまし、未来のファヤン署で時空を超えて執念の捜査を始める。

背景

韓国の三大未解決事件の一つである華城婦女連続殺害事件。あの名作映画「殺人の追憶」のモデルにもなった事件をモチーフにしたこのドラマ。実はこの事件、全ての時効が成立したまさに30年後の2017年に、真犯人が獄中で自白しました。韓国国民にとって長年のミステリーであったこの事件は、風化させまいとこれまでも度々様々な映画やドラマで取り上げられています。

見どころ
子供騙しじゃない!ぶあつい大人向け真剣ドラマ

幾度となく取り上げられてきたであろうこの事件ですが、何一つ手を抜くことなく描き切るぞという製作人の熱いパッションを感じられます。30年以上前の事件をこんなに丁寧に取り上げる事、日本では3億円事件くらい…?事件を風化させまいとする意気込みを感じます。そして日本のドラマであればおそらく不可能であろうリアリティある遺体の再現率(ネットフリックスでは一部モザイク処理です…)を見たとき、「このドラマ本気だ…」と見る側も覚悟を決めました(美術さんの手腕が凄すぎるだけでグロでは無いのでご安心を)。

繋がりに繋がりまくる伏線 リンクする1987年と2017年

タイムスリップものと聞くと単なるSF扱いしたくなるかもしれませんが、そうでは無いのが「愛の迷宮」の見どころなんです。「愛の迷宮」が繋ぐもの、それはタイトル通り「愛」でした。

2017年のファヤン署でバディを組む事になった超敏腕刑事キム・ソンジェ。インテリでかなりの検挙率を誇りますが、人とつるまぬ孤高の存在。何やら過去に大きな傷を抱えている様子ですが、ある日ソンジェの父がファヤン署に訪れグァンホを目にすると「あっあなたは30年前、事件を担当してくれた刑事さんでは…!?」という衝撃の出来事が!そうなんです、ソンジェは実はあの時の…。そして二人とともに捜査に参加する犯罪心理学者のシン・ジェイ教授は、グァンホが30年前に残してきた妻がくれたもののトンネル内で紛失してしまったホイッスルを持っていて…「なぜお前がこれを持っているんだ?!」そうなんです、実は彼女も…!?

…とネタバレしないようここまでにしておきますが、とにかくドラマ最終話の最後1分まで伏線の回収がしっかり行われるのがこのドラマの凄いところなんです。不自然な設定が一つもない、練りに練られた作品です。

魅力的なキャスト陣 中には元プロ野球選手の俳優も!

韓流ドラマと言えば何といってもその魅力的なキャスト陣の熱い演技!主人公パク・グァンホを演じるのはドラマ「傲慢と偏見」(こちらもネトフリで見られます)で人気爆発したチェ・ジニョク

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個人的にはチェ・ジニョクは「愛の不時着」ヒョンビン越えでした♡すこーしたれ目の甘いマスク、完璧なまでに見る者を無力化するその笑顔。
なのに低くて太い魅力的ボイス。正直ルックスだけ見れば、よくいるハンサムな韓流スターかなぁとしか思っていませんでしたが、セリフを話し始めたその第一声でやられました。

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孤高のインテリ刑事キム・ソンジェ役は元プロ野球選手という異色の経歴を持つ俳優ユン・ヒョンミン。野球選手からの俳優とは華麗なる転身です。

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時とトンネルを越え、人々を繋ぐもの、それが「愛」
単なるSFじゃない、単なるミステリーじゃない、ちゃーんと愛たっぷりの名作が「愛の迷宮」です。「愛の」とかつけるとちょっとありきたりに聞こえてしまうのがもったいないところで、原題は「トンネル」なんです。社会派メッセージもしっかりつまったこのドラマ、タイトルだけで食わず嫌いしていたらもったいないですよ!ぜひ今すぐ第一話を見てみて下さい。