自キー持ち運び用レザーカバーを作った話
モチベーションは困りごとから
会社用の自作キーボードを自宅から持ち運ぶとき用にケースが欲しいなぁと思っていました。探してみましたが、ちょうどよいサイズのケースもなく自作するか?でもケースの自作って難しそうだと考えあぐねていました。
また、家では気になりませんが出社したときには打鍵音がやや気になります。オフィスはそこまでがやがやしていないので、カチャカチャ音がまわりの迷惑になっていないか。静音スイッチを使うという選択肢がありますが、使っているのは薄さを求めてChoc V2(Linear)です。
(ベースとなるのは過去記事にもある自設計キーボードMooseDashです。)
”持ち運びのための薄さ”と"打鍵音の軽減"を解決できないか考えていたところ、レザーカバーを思いつきました!
・厚めの革ならば打鍵時のショックを軽減できるのでは?
・厚めの革ならば持ち運ぶ際にしっかりと保護できるのでは?
・ん?まてよ、カバー一体型にすればより薄くできるのでは?
この3つのポイントを考慮しながらレッツ作成です!
人生初のレザークラフト
今までレザークラフトの経験はないですが、手持ちの財布やキーケースなど革製品はいくつか持っています。革を求めるサイズにカットして縫えばよいことはわかります。
幸いなことに自宅近くに大きな手芸用品店があるので買い出しに。革はかなり値段が高いイメージがありましたが、今回作りたいサイズをとってもかなり余裕があるサイズでも3000円ぐらいでした。同じような色の糸と裁縫用の縫い針を購入しても5000円いかなかった気がします。
イメージするカバーの形をまずはコピー用紙を使って決めます。型紙づくりですね。今回は一体型を目指すため、作成するレザーカバーがボトムプレート代わりになるよう作っていきます。柔らかい革なのでボトムプレート部分にはプラ板を挟み込みます。プラ板は100均一の書類ケースを分解して使ってます。適度な硬さがありつつハサミでも簡単に切れるので便利ですね。
プラ板を挟み込むように革を二重にして縫い合わせます。これがめちゃくちゃ大変です。。。厚い革を選んだのでミシンも使えず、全てひとはりひとはり手縫いです。しかも革は針を通しづらい!!!
このレザーカバー作り以降、いくつかレザークラフトでモノを作り、楽な方法があることを徐々に学んだのですが、この時点では勉強不足ですね。それでもできないことはないのでいいでしょう!
良い感じです。奥側から手前側に覆うようになります。特に1Uサイズのトラックボール部分がちゃんと隠れるようにできそうなので、よしよしといったところ。
革紐でくるんだり、ゴム紐で固定もあるかと思いますが、今回はスナップボタンでパチパチ開け閉めできるようにします。革紐やゴム紐も良いのですが、使用時に紐がひらひらなりそうで避けました。
どの程度革が伸びるかもよくわかっていませんが、スナップボタンを何度かパチパチしてみると、かなり布を引っ張ることになりそうでした。今がちょうど良いサイズ感なので伸びてしまっては面倒です。持ち運ぶ際の保護力が落ちてしまいます。スナップボタンの横にステッチを入れて補強しました。
これでボトム側っが完成です。カバー全体をステッチで囲います。デザイン&補強ですね。
本体自体にも革テープを貼っていきます。アドベントカレンダーで見た方法をマネしてみました。
とても良い感じです。色もカバーと合わせて正解です。
ErgoDash同様、MooseDashはpromicroが基板の下に来る設計なので、その厚みの分調整する意味も込めて革を二枚重ねにしています。promicro部分だけはカバーの一枚になるイメージです。
完成!!!
とても良い感じです。思い描いていた通りのカバーができました。
本体とボトムプレートは通常のアクリルプレートと同様にねじ止めしています。ツイートにあるように、使うとき机を傷つけそうですが、、、
そうです。ここが実現したかった一番のポイントです。前面のカバー部分はキーボード部分だけのデスクマット代わりになるのです!
実際に打ってみると狙い通り机との反響音などはかなり軽減されています。キースイッチ部分から発生する音の変化も若干ですが良くなっている気がします。
満足です。
開閉の様子や全体感を動画で映しました。
使っている様子です。1Uトラックボールでのマウス操作時とキーを打ち込む際の手のポジションの違いを伝えたがっていますね。
時間はかかりましたが両手つくりました。良い。。。
映えてる写真
最近、実家で父親がもろもろ撮影環境を整えていたので撮ってもらいました。まるで製品かのような映りです。映えてます!
最後に
冒頭で話していた3つポイントをクリアできました!
・厚めの革ならば打鍵時のショックを軽減できるのでは?
・厚めの革ならば持ち運ぶ際にしっかりと保護できるのでは?
・ん?まてよ、カバー一体型にすればより薄くできるのでは?
レザークラフトでいくつか作品も作ったので、それも記事にしていこうかなと思います。自作キーボード関連ではないですが、、、記事を分類するマガジン機能もあるようなのでこれから使ってみようと思ってます。記事内容は広がっていきますが興味があれば覗いてみてください。
次はChoc V2の静音化トライ(したがことごとく失敗)の記事を書きます。
それでは!