ホラー論~Jホラーは恐怖プログラムを起動する~

よく日本のホラー映画はつまらないだとか、怖くないだとか聞きますよね。
日本のホラー作品はJホラーとも呼ばれるのですが、有名どころで言えば、
『リング』『呪怨』『女優霊』等ですね。
映画だけではなく、『ほんとにあった怖い話』とかもJホラーの一つに入りますね。

密かに迫ってくる・・・Jホラーの特徴

大きい音を立てながら殺人鬼が攻めてくるような海外のホラー作品と比べると、扉の音や靴の音を立てながら静かに徐々に姿を現す表現をします。
また、話の特徴としては、日常に迫る恐怖、呪い、といった目に見えない恐怖を感じさせるものがほとんどです。
大胆な恐怖の物語を大胆に演出するというより、静かに質素にぼんやりしつつも確実に恐怖を感じさせる、わびさび的なところがあります。

どうして日常なのか、どうして呪いなのか

なぜ、Jホラーは日常や呪いといったテーマになることが多いのか。
あくまで持論ではありますが、日本の文化背景にあると思います。
日本って古くから【呪い】がありますよね。
祟りとかも同じです。例を挙げると、菅原道真が左遷され死んだあとに朝廷内にたくさんの災難が起き、被害者がたくさん出たって日本史で聞いたことあるかと思うのですが、あれです。

この目に見えない何かに私たち日本人は恐怖を覚えるようにプログラムされているのだと思います。(言い方w)

まとめ

【平穏なはずの日常に、人間の嫉妬や憎悪が作り出した、目には見えない何かが迫りくる】
それがJホラーなのです。
日常も何が起こるかわかりません。だからこそ怖いのです。
忘れていたはずの【目に見えない恐怖プログラム】を起動させることにより、Jホラーは私たちを恐怖へと陥れます。

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