ホラー論〜救いようのない恐怖ほど怖い〜
どうもATARUです。
今回は今までとは少し違う話をします。
ホラー映画って最終的に感動的な話だったり、勧善懲悪だったりすることがたまにありますが、本当に怖いのはその中でも【救いようのない】恐怖だと私は思っています。
例をあげると、ゾンビ映画では、ゾンビ化してしまった仲間がいる、とか、呪怨で言えば、家に入ったら絶対助からない、とか。
そういった、もうどうしようもない状況で主人公たちがどうあがくのか、も見どころになっていると思います。
作中くらい好きにやっちゃって
ホラー作品の中では、感染とか伝染とか世界自体がもう荒廃してるだとか、もう街自体が誰にも知られていないだとか、救いようのない設定がよくあります。
これって現実にあったらすごい怖いことだと思いませんか。
例えば、人里離れた村で家族と暮らしているが、その村に殺人鬼が現れて、家族がみな殺されて自分だけ生き残ってしまった。しかし、その殺人鬼は容赦なく最後の自分を殺しに来る。。。もちろん電話なんて通用しないし、警察もいない。
ホラー作品ってこういうどうしようもない状況をうまく作ってますよね。
ケータイが圏外になってしまった(あるいは充電切れ)、逃げ場がない、大量のゾンビに囲まれ逃げようがない、警察は信じてくれないなど。
こういう心理的にも環境的にも追い詰められた状況は非常に不安や恐怖を感じると思います。
とにかくその状況を上手く作ったもの勝ちではある。
普通に暮らしてただけなのに
本当に怖いのはなんともない普通の人間に恐怖が訪れたとき。
ただ日常を過ごしてただけなのに、恐怖は急にやってくる。
キャンプに来ただけなのに、故郷に帰っただけなのに、引越しただけなのに。
日常と恐怖は紙一重なわけです。
常に恐怖は隣り合わせ。
忘れていた不安や記憶が一気によみがえるのです。