Amplitudeによるグロースハックの旅 #8「イベント/セグメント指定のコツ」
前回はファネルチャートの各種機能について説明しました。
今回はイベントを指定する際のコツとセグメント(集計対象)を指定する際のコツを話したいと思います。
イベントもセグメントも指定の仕方で分析の幅が広がるので、ぜひ習得していただきたいと思います。
イベント指定のコツ
where
イベントプロパティをある値に指定、あるいはある値を除外したい場合に利用するのがwhereです。
is / is not / contains / does not contains / …を利用し、条件を指定可能です。
例えばnoneという値を除外したい場合には[≠ none]と指定すればデータを除外できます。
group by
group byはこれまでの記事でも紹介してるように、イベントプロパティを分類抽出したい場合に利用します。
where+group by
例えばイベントセグメンテーションチャートでは、whereとgroup byを一緒に利用できます。
例えば画像の例では、
where[Content_Type ≠ none]とgroup by[Content_Type]
と指定することで、noneというデータを除外したContent_Typeの分類の抽出が可能です。
他にもwhere[XXX ∋(contains) show] と指定すれば、showを含める値で分類した抽出ができます。
セグメント指定のコツ
where
集計対象として、whereを利用することでユーザープロパティを指定することが可能です。
例えばサービスで取得してるデモグラデータを紐付けることも可能です。
Amplitudeでデフォルトで利用できるプロパティも存在しており、例えば[Platform=デバイスプラットフォーム(WEB/iOS/Android/…)][City=IPベースによる地域情報]などを用意してます。
User IDも紐付けることが可能なため、User IDを指定して、あるユーザーを集計対象とすることも可能です。
既にコホートを作成していれば、[cohort]で指定することが可能です。who performed
これまであまり説明に出てこなかったwho performedですが、集計対象をユーザーの行動ベースで絞り込むことが可能です。
例えば「お気に入りを1回以上利用したユーザー」などで絞り込みをする場合、<画像1>のように指定します。
この際に指定するものは、Amplitudeに実装したイベントのため、whereを利用すれば、プロパティをさらに指定できます。
またイベントに対する日付も指定が可能です。(~日以内や、~日以降など)
よって、「30日以内に[Content_Type]=Songを1回以上お気に入りに追加したユーザー」と指定する場合は<画像2>のようになります。
コホートをあらかじめ作成しなくても、このように集計対象を画面上で絞り込めるため、非常に便利な機能になってます。
また、右上にあるcopyを利用すれば、集計対象を複製できるため、符号を逆にしたり、数字を変えたりして、比較することができます。
まとめ
いかがでしたか。
プロパティ、ユーザーセグメントの指定の仕方はAmplitudeの基本ですが、組み合わせ次第で角度を変えた分析が可能です。
Amplitudeはユーザーの行動が軸となってるので、緻密な分析をしたい場合にはここの指定の仕方が重要になります。
ただ、Amplitudeはこういった機能が簡単に利用できるので慣れれば、すぐに使いこなせるようになると思います。
次回からは実践編になります!
デモ環境を利用して実際の分析の手順を具体的に追っていきたいと思います!
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