Amplitudeによるグロースハックの旅 #5「基本!イベントセグメンテーション チャートについて」
前回まで、基本操作の説明をしました。
これからAmplitudeを利用される方はぜひ、基本操作編から見ていただけたらと思います!
さて、今回からいよいよチャート編に入ります!
ようやく分析というわけで、メインでよく利用されるイベントセグメンテーション チャートを紹介していきたいと思います。
イベントセグメンテーション
イベントセグメンテーションチャートはシンプルで基本となるチャートです。設定したセグメントに対して数値を抽出しチャートを作成します。
イベントセグメンテーションチャートでは下記を指定してチャートを作成します。
・集計イベント
・集計対象(セグメント)
・集計内容(チャートオプション)
補足ですが、Amplitudeではチャート全体でイベントあるいはユーザーに対して、where/group byといったSQLに似たような条件指定が可能です。
少しこの部分にも触れておきますね。
ユーザーセグメンテーションについてはいくつか方法があるので、また別の記事にて説明予定です。
・where
whereはプロパティ名(イベントプロパティ/ユーザープロパティ)と値を指定して条件フィルタリングが可能です。
例えば、「注文する」というイベントに対して、[支払い方法]プロパティをセットし、値を[クレジットカード]で指定することで、クレジットカードでの注文を抽出できます。
これはユーザー(集計対象)にも指定可能で、例えば、[デバイス]プロパティをセットし、値を[IOS]とすれば、IOSデバイスのユーザーを集計対象とできます。
・group by
group byを利用すると、選択したプロパティの値をグループ化して、プロパティ値を列挙してチャートを作成できます。
例えば、「注文する」というイベントに対して、[支払い方法]プロパティをセットすれば、各支払い方法毎のチャートを抽出できます。
group byもユーザー(集計対象)に指定可能です。
以下のように各プロパティ値ごとに抽出されたチャートが生成されます。
画面構成
さて、イベントセグメンテーション チャートについて話を戻しますが、画面は以下のようになっております。
画面構成の基本説明については以前記事を書いてますので、こちらを参照してください。
イベントセグメンテーションチャートでは下記の要領でチャートを抽出します。
1. レフトモジュールで集計したいイベントを選択(複数可能)
2. (必要であれば)whereで条件指定、group byで列挙したいプロパティ選択
3. ライトモジュールで集計対象を選択(複数可能)
4. (必要であれば)whereで条件指定、group byで列挙したいプロパティ選択
5. ボトムモジュールでユニーク数、イベント数、平均実行回数など選択
6. 期間を指定
特に順番はありませんが、上から入力していくとスムーズに進みます。
ボトムモジュールでは下記のチャートオプションをよく利用します。これらの中から抽出したい数値の種類を選びます。
・ユニーク数:ユニークイベント数。 1イベント/1セッション。
・イベント数:合計イベント数。1~イベント/ 1セッション。
・平均実行回数: 1ユーザーあたりの平均イベント数。
・実行回数分布: イベント数のユーザー割合分布。
また、抽出する数値の種類により変わりますが、チャートのビジュアライゼーションも複数選択可能です。ラインチャート、バーチャート、積み上げチャートなどが選べるので用途に合わせて選択します。
期間指定も忘れずにしましょう。
チャートの作成方法は以上です!
利用シーン
使い方が分かっても、どんな時に使えばいいのかがわからないと困りますよね。
自分は次のようなシーンで利用しています。
・単純にあるイベントの数値を計測したい場合
・あるボタンの平均実行回数を出したい場合
・Amplitude中のMAU数を出したい場合(Any Active Event を使用)
・イベントごとに比較したい場合
・あるイベントの付随情報=プロパティを比較したい場合
・新規実装したイベントが計測できてるか検証する場合
など、基本的にはシンプルな数値を出したり、比較をする場合に利用します。
ダッシュボードでMAU数や特定イベント数を監視したい場合などもこのチャートを利用することが多いです。
以上です。
まとめ
今回はイベントセグメンテーションチャートについて説明しました。
イベントセグメンテーションチャートのみではあまり深堀りした示唆を出すことはありませんが、基本のチャートなので必ず押さえておきましょう!
次回はファネルチャートについて説明します!
CVRを知る/改善する上で必ず利用するチャートになりますのでお楽しみに!
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