3か月でマスターする江戸時代 第5回「元禄文化」
NHKの番組「3か月でマスターする江戸時代 第5回『元禄文化』」の備忘録です。
1.元禄文化が生まれた背景とは?
元禄文化は上方(京都や大阪)で生まれた。
行商の拠点、天下の台所。経済の中心地になった。
お金に余裕が生まれた商人たちの間で、絵画などに惜しみなくお金を書けるようになる。
2.どうやって農村にまで広がっていったのか?
農民の暮らしが豊かになった。耕地面積100年弱の間に倍近く増えた。
生活を充実させようという余裕が生まれた。
高度経済成長期にも流れが似ているかも?
3.なぜ上方が文化の中心になったのか?
圧倒的に畿内が先進地域だった。京都のブランド化のように、地域ブランドが生まれてきた。(保証書付きのマクワウリ、日本酒など)
上方の新興商人が富を持ち文化を保護(歌舞伎や人形浄瑠璃)。
京都や大阪で家業を持っている商人たちが、子どもの代にも引き継ぎたいと絵などを買った。
曽根崎心中。実話が起こった1か月後から上映。後を追って心中する者も…
俳句も流行する。松尾芭蕉「奥の細道」
4.どのような書物が人気だったのか?
最近の研究では、文化を享受した受け手側の研究が進んできている。
幅広い読者層が生まれた。農業書、軍書、道徳、哲学、自然科学などを読んでいたと考えられる。
農書が出てくる。農書とは、土地に合った農法などをまとめたもの(農業全書)。日本の科学の始まりの一つ。
「日本永代蔵」井原西鶴
貧乏な百姓が主人公のフィクション。煎り豆から芽が出て大豆ができ、その大豆を育てて大金持ちに。→江戸の社会の一つの成長物語
しかし物語の続きで、次代の息子が財産を使い果たす。そこまで含めて江戸の実情?
「好色一代男」井原西鶴
3000人の女性と付き合った。
「養生訓」貝原益軒 健康法について書いた。
江戸時代の隠れたベストセラー
儒学者 当時の儒学の本はみんな漢文で書かれていた。しかし漢文ではなく和文で書いたため、幅広く愛された。