俺が言い始めたことにしたい星野源の歌詞8選を考えていたら、俺が星野源だった。
星野源の曲が刺さりすぎて辛い。それ、俺も考えていたというのもあれば、本当にそうだよなーとストレートに胸に突き刺さるものもある。
これはもう俺が言い始めたことにしたいと思った歌詞をまとめました。
「喜劇」
争い合って壊れかかったお茶目な星で 生まれ落ちた日から よそ者
「争い合って壊れかかった」と「お茶目」を組み合わせる言葉のチョイス。スパイファミリーの世界観をこの一文だけですごく表現できている。
「生まれ落ちた日から よそ者」 これもスパイファミリーのメインキャラ3人に当てはまることでありつつ、星野源自身、そしてそれを聞く私にも当てはまる。刺さる、欲しい。「喜劇」
私の居場所は作るものだった
2つ目も喜劇からになってしまった。そんなよそ者でも居場所を作ることができる、いや作るしかないんだという気概を感じる。そして、この喜劇を聞く前まで、人の幸せとは居場所があることなのでは?居場所を作ることなのでは?と考えていた私には、まさしくタイムリーな歌詞だった。「ばらばら」
世界はひとつじゃない ああこのまま ばらばらのまま 世界はひとつになれない このままどこかにいこう
星野源は多くの楽曲で、私とあなたは異なる、ということを訴え続けている。それをどうにかしようというのではなく、そのままどこかにいこうというのだ。良い!「地獄でなぜ悪い」
無駄だ ここはもとから 楽しい地獄だ
生まれ落ちた日からよそに通づるが、この世は地獄なのだ。でも生きていくしかないということをpopな曲調やサビを通して訴えている。
別のnoteでも書いたが、地獄で生きる星野源を、どうしても自分と重ねてしまう。星野源が地獄で生き続けるなら、私も地獄で生き続けるしかないのだ。「肌」
どんな近づいても一つにはなれないから 少しだけ せめて触れ合うと 言葉より 君のことを知れる 気がした
ここでもやはり一つになれないことを訴えるが、完全には知ることはできないが、少しだけ知った気になれた。知れたわけではない。そんな気がしただけだ。これは、曲調も相まって、とにかくエロい。良い。「仲間はずれ」
仲間はずれありがとう 切り捨てられ気づくと 自由を手にしている
これに関しては、仲間はずれありがとうに完全にやられてしまった。強がりにも聞こえるけど、1人になったことで手にしたものもある。漫画を描いたり、曲を作ったり、そういうクリエイティブなものは、みんなで作り上げる側面もあるが、やはり孤独な側面が強い。それは漫画、藤本たつきの「ルックバック」を見て感じたことでもある。仲間はずれをされ孤独を生きることによって、なににも縛られない、ある意味で自由を手にするのだ。地獄を生きる星野源が、仲間はずれであったために、演技、音楽、物書きなど多岐にわたるジャンルで才能を発揮することができるようになったのかもしれない。いや、もはやジャンルに囚われない、星野源というジャンル?なのかもしれない。「same thing」
you piss me off, I love you a lot To me they both mean the same.
(人が私をすごくむかつかせることも、私がたくさん人に愛を注ぐことも、私にはとっては、その両方とも同じことだ)
中略
I've got something to say to everybody, Fuck you It's been on my mind You know I meant it with love
(言いたいことがある みんなに F*ck youって ずっと心の中で思っていた 心から愛を込めて)
あまりこれは言いたくないのだが、私は普段ふとした時に中指を立てたくなる。人がいる時は流石に押さえているが、1人で夜道を歩いている時などは結構中指を立てる。理由はわからない。無性に中指を立てたくなるのだ。これはもやもやしていたことをうまく言語化してくれた感じがある。どちらもベクトルが違うだけで、感情のボルテージが高まるということ、心を動かされるという意味では同じことである。だからこそ、すべてものに愛を込めてF*ck youなのかもしれない。「しかたなく踊る」
しかたなくさ 今もまだ生きているんだ 素晴らしいさ このクソの中で
これまた、地獄で生きる星野源を表現している。私は常々、生きる意味なんてないし、世界はクソだ、だからこそ楽しいことを見つけて生きていくしかないと思っていた。それを星野源が歌にしてくれた。しかたなく、このクソみたいな世界で生きていて、しかたなく踊っているのだ。
正直、貯金全部はたくので、もうこれ俺が言い始めたことにしてもいいですか?
というか、もはや、俺が星野源だった?