【銭湯日記】7日目
-7日目-
21時。
仕事終わり気が抜けてまたうとうと。
GWで夜更かし癖がついてしまったなァ。
大股でずんずん向かう。
下駄箱は44番。
「いらっしゃい」と番台の淑女。
「お風呂なおってもまた来てね」
マスク越しに寂しげに笑う淑女。
私、つま先から頭のてっぺんまでうるうるっと来てしまって。
「はい!あの、まだまだなおらないですし!大丈夫です!!(?)」
意気込んで応えた。
私、もたいまさ…じゃなくて番台の淑女の寂しげな顔は見たくない。護りたい、その笑顔。月イチでもいいから来よう、そう決めた。
赤い暖簾をくぐり揚々と高速脱衣。
独占の浴場。
[本日の風呂]…まぁジャグジー。だよね。
というか正確には"風呂"は平仮名表記なのだけど、よくよく見ると"ぶろ"と書いてある。
[本日のぶろ]。
昨日、常連さんから関西の洗礼を受けたことによりドキドキしながら過ごす。ノミの心臓だァ。
番台の淑女より領収証を受け取る。「おやすみなさい、おおきに」にホカホカと包まれながら帰路につく。
あの愛らしい猫ちゃんは今夜も…今夜もいない!
猫ちゃんに会いたい。通う時間帯を変えてみようかしら。
ノミの心臓、帰宅。
湿り気のある砂漠の髪へ潤いを与える。
給湯器の修理まであと2週間。
風呂上がりの三ツ矢サイダーはとても良い。