【銭湯日記】4日目
-4日目-
21時半。
仕事終わりうっかり寝。コロナの影響で営業時間短縮中につき、22時で営業終了の銭湯。しかも定休日が土曜日、つまり明日なので慌てて向かう。
土曜日〜銭湯どうしよっかな~。
下駄箱は安定の44番。
「いらっしゃい」
「領収証をいただけますか?」
「ではお帰りまでにご用意しておきます」
番台の淑女との定着したやりとり。
透け透けの赤い暖簾をくぐり高速脱衣。
浴場の奥のカランにいつものマイシャンの君がいる。やはり君は定時なのだ。
君と2人、余裕のソーシャルディスタンス。
[本日の風呂]…なんと本日はジャグジーではない。そう!ついにジャグジーではない!さらば3日連続ジャグジーーー(飽)!
本日は手書きで「十薬(どくだみ)」とある。
ソワソワと浴槽に近づくと仄かにどくだみの香り。
しかし、ぶくぶくしとる……ぶくぶく…正確には相変わらずジャグジーだった。そこへ洗面器1杯分はあろうどくだみがネットに入れて浮かべられていた。
(どくだみ)ということは他にもあるのね?
へへへ…楽しみではないか。
超音波風呂ってなんぞ、と考えながら暫く。
営業終了まで時間が無いのでゆっくりする間もなく退場。高速着衣。
番台の淑女より領収証を受け取る。淑女の心地よい「おやすみなさい」に応えながら慌ただしく帰路につく。
あの愛らしい猫ちゃんは今夜…い、いない。
寂しく帰宅。
キューティクルへの一抹の不安……もってくれよォ…もうマイシャンにしちゃおうかしら。
なぜって…