【銭湯日記】17日目
-17日目-
22時。
遅くなりました。
更新も。
そう、
ついに、
給湯器なおっちゃいました。
(あ~〜なおっちゃった〜〜~)
もう4日ほどいつもの銭湯に通わなかった。
番台の淑女ともあんなに毎日顔を合わせていたというのに…なおっちゃったか、という気持ち。
日が空いたのでちょっと緊張気味に銭湯へ。
下駄箱は44番。
「いらっしゃい」と番台の淑女。
「こんばんは」と私。
慣れたやりとりにホッとする。
赤い暖簾をくぐる。
ガラス戸の向こう、浴場にマイシャンの君。
見慣れた景色にホッとする。
[本日のぶろ]…十薬(どくだみ)。
待ってましたどくだみ風呂。そして加えていつものジェットバス(またはジャグジー)。
月末を迎える週は慌ただしさに拍車がかかる。仄かなどくだみの香りが鼻から脳天へ向かい、ガチガチの身体をじわりと緩ませてゆく。
気持ち良すぎて口元もゆるゆる。
捻出しよう、銭湯代。
小3男児のように痛がった例の擦り傷は点々としたカサブタになっていたけれど、本日のサウナはパス。
ごめんなサウナ、また今度。
濡れ髪のままに赤い暖簾をくぐる。
番台の淑女に挨拶する。
「いいお湯でした」
「あら良かった。もうお風呂、なおっちゃったのねぇ」
「そうなんです、なおっちゃいました」
「でも、また来てくれたのねぇ」
「はい、また来ちゃいました〜これからもお世話になります~〜」
最後ニヤニヤしちゃった。
『また来てくれたのねぇ』なんて、マスク越しに微笑みながら言われちゃったから。
番台の淑女が笑うのが、私もう嬉しくて。
ほかほかのへらへらで帰路に着く。
また来ちゃいますよ、これからも。
へへへ。
仲良しの近所の猫ちゃんが「さぁ!早くお撫でっ!」とばかりに堂々たるゴロゴロを繰り出してきた。
めちゃくちゃ撫でた。