見出し画像

台湾2日目 九份

九份は千と千尋の神隠しの舞台っぽいと有名だ。
ジブリとしては具体的なモデルは存在せず、さまざまな古い温泉街のイメージからインスピレーションを受けた、みたいな見解だったと記憶している。

かく言う当の九份は、とにかく千と千尋推し!
オルゴールバージョンの「いつも何度でも」がそこかしこから聞こえてきた。
オカリナを売っているお兄さんがめちゃめちゃ上手にピ〜ヒャラヒャ〜♪(呼んでいる〜♪)と演奏し韓国人団体客がヒャッハーとなる場面にも出会した。
オカリナはトトロだった気がするけどまぁいい。

お土産やさんでも版権なぞ無視したであろうカオナシTシャツ、カオナシトート、カオナシぬいぐるみなどが大量に売られていた。
そういう意味では本当に「いつも何度でも」だった(は)

✳︎

丘に沿って連なる狭い路地の両側に店舗が密集し、赤提灯がぶら下がる。
海沿いのバス停から、上を目指して歩いていく。
振り返ると夕暮れの海だった。
気温は30度を超え、全身から汗が出た。

頂上まで登り切ると、海の見えるスポットまで行って霞がかった水平線を心ゆくまで眺めた。
海上を走ってきた風が気持ちいい。

韓国人のカップルに声をかけられ2人の写真を撮影してあげた。
ぼんやりしているとまた別の韓国人のカップルに声をかけられた。

余談。
去年韓国を旅した時にも思ったことだが、韓国の、特に男性はおそらくその時どきの「流行りのファッション」というのがきちんと機能していているように感じる。
言ってみれば皆同じような格好をしていることが多い。
ツーブロックの短髪、縁無し丸メガネ、白いオーバーサイズのTシャツに黒のパンツ、そして足元はナイキのスニーカー(ダンク・エアフォース・エアマックス)。
もちろん、そうじゃない人もいるのだろうが、僕が台湾の観光地で見た多くの韓国人男性は面白いようにこの格好だった。

などと偉そうに他人のファッションをどうやこうや分析している僕の格好がまさに白Tシャツに黒のパンツにエアマックスだった。
だから単純に韓国人だと思われただけかもしれなかった。ミアネ〜!

バス停に戻る頃にはすっかり暗くなり提灯の綺麗さが際立った。

バスに乗って瑞芳(ルイファン)まで行った。15元。
そこから台北まで台鉄で戻る。49元。

✳︎

ガイドブック通りにいく観光名所詰め込みまくり旅の1日目がこうして終了した。

当初の目論見では4泊しかないから、台北だけを旅するつもりだった。
が、
夜が明けたら一番早い汽車に乗って南に向かおうと、帰りの電車ですでに決意していた。

今夜でこの街とはさよならね
わりといい街だったけどね