10/20 バリカタ
10/20に恵比寿Time Out Cafeで行われた「バリカタ vol.2」(KBDさん、KZさん、SAMさん出演ライブ)の感想を書きます。
6千字。下線部はリンク付き。
◆はしがき
このnoteに初めて辿り着いた方のために説明すると、ここはICE BAHNのファンアカウントです。
ICE BAHN関連記事を、2024/9/27現在50本、計約28万字書いています。
尋常ではないレベルで好きなので、FORKさんはお会いした時に「イカれてる」と多分良い意味で仰っていました(多分)。
ほかには裂固くんが好きで、資料まとめなど少し書いています(現在11本、計6万字)。
私は新幹線距離の地方住みで年数回しか上京しない身ですが、
今回FORKさんが出場するMCバトル「MATSURI」が10/18(金)にあり、10/20(日)まで観光予定を組んでいました。
そして、たまたま10/20夕方だけ何も予定がなかったので、フラッとライブに寄りました。
KBDさんとSAMさんの音源はほとんど聴いたことがなかったので、チケットを取ってから音源を買って予習していきました。
なので知らない曲もありましたが、すごく楽しかった!
箱の雰囲気も客層もMCも、全体的にPEACE、UNITY、LOVE、HAVING FUNで。
KZさんはイベントに名前がクレジットされておらず予習してなかった(実は顔も知らなかった)けど、結果として一番刺さりました。
ということで多分お三方のファンが集うアットホームな空間に、にわかながらお邪魔した形でしたが、宜しければご覧ください。
◆バリカタ
バリカタはKBDさん主催イベント(でいいのかな)。
韻が固いMCとの対バン形式で、
初回のvol.1は6/21に今回と同じ会場で催され、LITTLEさんとのツーマンだった。
私はLITTLEさんも大好きで、普段から情報を追っている。実はこの時も行きたかったけど行けなかった。
そのためSAMさんゲストでvol.2開催というのをKBDさんのTwitterで知り、今回は日程ドンピシャだから行こうかな、という気になった。
SAMさんはFORKさんと昨春、MCバトルで対戦。その試合後「かっこよかった…」「ずっとFORKさんとやりたい」と言ってくれていたので、私の中で好感度大。
KBDさんはFORKさんとの共演楽曲もあるし(This is MC Battle)、そもそもフリースタイル始めたきっかけがUMB2006だというから好感度大。
FORKさんファンの私にとって、さらに嬉しいこんな発言もしている。
KZさんも、バリカタの後に調べたらFORKさんのこと褒めてくれてた。嬉しい。
↑はイベントのとき、↓はダンジョン見てかな。
◆ライブ前
日曜。開場16時、開演16:30。
終わって私が会場を出たのが19:15ごろ。
これは、とても良い、素晴らしい。
私の新幹線は、始発に乗っても恵比寿に着くのは10:30ごろ。
帰りは恵比寿を19:30ごろ出ないと最終に間に合わない。
地方民が日帰り遠征できるスケジュールのライブはありがたい。
会場は恵比寿LIQUIDROOMの2階。クラブではなくイベントができるカフェダイナーで、雰囲気の良い小箱だった。
初めて行く地、アウェイなので緊張して友達に着いて来てもらったけど、雰囲気的に一人でも行けたなと思った。
友達はヒップホップ聴かないから梅田サイファーすら知らないけど、それでも私同様「めちゃめちゃ楽しかったね!」という感想だった。ライブ後に二人で話して盛り上がった。
UCのヘッズもSAMさんのヘッズも、Twitter見ている限り何となく女性が多いのかな?と思っていたが、実際9:1くらいで女性が多かった。しかも、グッズのTシャツをゆるっと着てジーンズ…とかでなく、かわいらしい服装の女の子が多かった。年代層は幅広。ライブを見てるうちに、なんとなくノリで誰が誰のファンか分かった。本当にこの人はこのラッパーのことが好きなんだろうなあ…というのが側から見てて分かる空間だったので、微笑ましかった。
筆者も女性。MATSURIは真逆で、1:9で男性客が圧倒的に多かった。MCバトルの現場は15-25歳男性が中心。正直、居心地悪かった。
けど!バリカタはにわかなのでアウェイなはずなのに、居心地良かった。もう現場行くのやめて配信でいいや…くらいまで行ってた心が引き戻され、「やっぱまた現場来たいな」と思って帰路に着くことができた。感謝!
◆KZさん
16:30-17:00ごろ
名前クレジットされてなかったけど、会場着いたら周りの方々が「KZさんいる!」と口々に言っていたので見に来てるんだ、と思っていた。そしたらガッツリ30分のライブセットがあった。
筆者は梅田サイファーは聴くけど、映像やライブを見たことがなく、声と顔が一致していない。KZさんは予習せず来たから、まず顔が分かってなかった。ライブで出てきて初めて分かった。けど、結果として一番刺さった。
KZさんは、観客の大衆を相手にしているのでなく、一人一人に向けてラップをしているのが印象的だった。
まず、こちらの目を見て歌う。5曲ほどやり、1曲目から最後までずっとそうだった。会場全体ではなく、他ならぬ自分に向けて歌われていると思うと聴く側としても背筋が伸びる思いがした。
「心の汗を流すラップをするMC」と自称されていたが本当その通りで、リリックは心の琴線に触れるものばかりだった。
MCでも、「後で乾杯しましょう」「フロアにいるんで話しかけて」とかいうのはよく聞くけど、KZさんは「あなたの話を聞かせてください」と仰っていたのでびっくりした。そこでもやっぱり一人一人に向けてライブしに来てる、と感じた。
実際、終演直後に「電車の時間あってもう帰るので写真お願いしてもいいですか?」と話しかけたところ、「新幹線?どこ?いつかライブしに行きたいなあ」と、私を客と見てでなく個人と見て丁寧に話してくれた。(調べたところ、2015年と2021年に我が県を旅されてますね。また来て下さい。)
そして、自分がどのようなラッパーか、大切にしたいこと、めちゃくちゃパーソナルな思いをMCで話していた。
日本全国を旅したこと。お寺で80代の客を前にライブをして反応を手紙で貰い嬉しくて泣いたこと。UC13人で武道館に立ちたいこと。人を傷付けるようなラップはしたくないこと。今は自分のワンマンに向けて頑張っていること。ラップが好きなこと。などなど。
KBDさん、SAMさんも同様だったが…普段私が応援している人たちはcrewなので、ソロのラッパーってこんなに自分のこと話すんだ?!とびっくりした。
音楽で刺してくるというだけでなく、MCやステージでの振る舞い含め、三者三様の人柄がライブセットに色濃く出ていたのが新鮮だった。
◆SAMさん
17-17:50ごろ
タカゴジラさんがTwitterにセトリをアップしてくれており、参考にしました。ありがとうございます。下記にリンクを貼ります。
アルバムlapis lazuliだけ予習して行ったけど、ラピスラズリの曲たくさんやってたから私でも知ってる曲たくさんあった。
このアルバム、トラックは現代的で瀟洒。SAMさんのラップは落ち着いていて耳心地が良い。beyondとduku.が好きかな。
「ジュエル」「ダイヤ」「サファイア」「ラピスラズリ」がリリックに出てくるので、宝石コレクターである筆者としても心躍る美しい一枚。
SAMさんは、元々「ラッパーの中で一番ファンサが神」とTwitterなどで口コミを目にしていた。
物販などで一人一人に丁寧に対応するということかな?と思っていた。
が、そういう次元ではなかった。ライブ中もエグい。別に指差したり手を振ったりとか、アイドルみたいなことはしない。
例えば普通はステージの中ほどに立つだろうけど、SAMさんはステージと客のギリギリの際のところにずっと立っていたので、ただでさえ小箱で距離近いのに、近すぎる。目の前。
何ならステージから降りて、客の中を歩き回りながら歌う。自分の隣で、自分の好きなMCが、自分の好きな曲ラップするのヤバすぎないか。あと細かいこと言えば1曲だけサングラス外すのも「1曲だけ外した…!」と思って見てた。
MCではファンに直接話しかけるだけでなく、ファンをステージに上げてファンに話させていた。日本全国、遠方から集まっているのが分かった。
これはファンの方は嬉しいだろうなあと側から見ていて思った。今回にわかヘッズとして赴いたから側から客観的に見れる立場でいたけど、がっつりファンになってからライブ行くと、もう沼から抜け出すの無理なんじゃないか?SAMさんを好きになったら他は目に入らないんじゃないかなと思った。
KBDさんのライブの時、SAMさんは私の真横に立ってライブを見ていた。私ですら「今SAMさんと一緒にKBDさんのライブ見てるな…」と意識させられた(後から友達に聞いたら、友達も意識してた笑)。ファンなら多分意識しすぎて耐えられなかったと思う。実際私の近くにいたファンの子たち、そのとき恥ずかしがって遠のいてた。
SAMさんは、知っての通り音源もラップしてるときもカッコいいんだけど、トークがゆるい。
何のMCでも「そういう曲あったよね?」っていって曲につなげるの笑った。そんな曲ないよと。
トークがゆるいのは知ってたけど、上記のようにライブも奔放だと知らなかった。
と思ったら複雑な家庭環境の話やラップが好きな気持ちをしっかりと話していて、心を掴まれた。
言葉にすると簡単になりすぎるんだけど、ライブの空気感全部が独特で、他には無い。
もちろんラップも曲も超カッコいい。一度見に行ってみてほしい。そうでないとあの空気感は分からない。
◆KBDさん
17:50-18:55
KBDさんは今年の春に会社を辞めている。
そして私はリトルさんの回からこのイベントの告知を見ていたので、(普段UC界隈にいないけど)主催イベント頑張って!と応援する気持ちが元々強かった。
遊びに来れて本当に良かった。
この日のライブはKZさんがバックDJだった。そんなことあるんだ…?
「肉ハスラー」3回デジャビュするなど関西ノリが楽しかった。
SAMさんもKBDさんも「この間お寺でライブして…」ってしてもないエピソードを作っていて笑った。
KBDさんは想像通り豪快!快活!明るい、暗さが無い!滲み出る人の良さ。そして熱い!汗と笑いと固い韻があった。
「胃袋でパーティ」とか音源だとクールに聴いていたが、とんでもない熱量だった。
あとMCでなぜかKBDさんもKZさんも自分の携帯番号を叫んでいた。そんなんある?笑
「マジでハイ ft.SAM」は最高に良かった!SAMさんはout of flameのリリック載せてた。
MCでは「お金がないとか年齢とかで諦めてる人はお金があっても若くてもやってない。やりたいことをやるべき」「なんかやろうと思ってる人は明日から」と前向きな話と、
「私ならこう踏むなと思った人、大正解、それが個性」と韻の魅力を伝えていた。
◆フリースタイル
18:55-19:10ごろ
3人のフリースタイルも聞けた。贅沢!オープンマイクで、ヘッズも2人登壇していた。
KBDさんのフリースタイルは、やっぱりワードチョイスが面白い。関西!
KZさんもフリースタイルでもずっとKZさんのまま崩れない!
SAMさんは今バトル控えてるからフリースタイル久々に聞いたけど、バチバチに韻が固い、そしてセンスが光る。
このフリースタイルの時間中、
と全員FORKさん及びICE BAHNのネームドロップしてくれたので私はブチ上がった。
私のようなICE BAHN側のヘッズが混じっているとは露知らず自然に出てくるのは、やはりリスペクト強いんだろうか。バリカタというイベントコンセプトだし。
KBDさんがTwitterに次来てほしい人いる?と書いていたので「ICE BAHN」と書いたけど、IBはコンセプトに合いすぎて、結構後の回になるのかなあ。だとしたら裂固くんを呼んでほしい。今年良い曲たくさん出してるからグッドタイミングだと思うのと、私が好きだからです!
KZさん、KBDさん、SAMさん、想像以上に楽しい時間をありがとうございました♪
ラップ・ライブっていいなあと、元気が出ました!
▶︎他のnoteはこちらから。ICE BAHNのライブレポ、聖地巡礼記、本人インタビュー、バトルの戦評などです。裂固くんの10年分の活動資料集(MV、ライブ映像、バトル、インタビューの一覧)もあります。
▶︎4/19にはCreepy Nutsワンマンに行きました。ライブレポ一応あるけど内容薄くて失礼!
▶︎RさんとFORKさんのゆかりについての記事です。(R-指定さんなの分かるけど私R指定表記しています、すみません…)